マクドナルで隣り合わせた男の携帯電話を手に入れてしまった俺は、なりゆきでオレオレ詐欺をしてしまった。そして俺は、気付いたら別の俺になっていた。上司も俺だし母親も俺、俺でない俺、俺ではない俺、俺たち俺俺。俺でありすぎてもう何が何だかわからない。電源オフだ、オフ。壊ちまうす。増殖していく俺に耐えきれず右往左往する俺同士はやがて―。孤独と絶望に満ちたこの時代に、人間が信頼し合うとはどういうことか、読む者に問いかける問題作。
物語の最初、すごく勢いがあってあっという間に入り込んでしまいました。が、途中からなんだか訳がわからなくなっていった。怖ろしい。
家電量販店で働く永野均は仕事が休みの日にマックのカウンターで隣の男が間違えておいた携帯電話を持ち帰ってしまう。たまたま鳴った電話には「母」と出ていたので、その携帯の持ち主「大樹」を名乗ってオレオレ詐欺をしてしまった。次の日、その「母」が自分のアパートにいた。そして俺を「大樹」と思い、普通に会話をして帰って行った。思い立ち久しぶりに実家に行って見ると母親に不審者のように扱われた挙句、もう一人の「俺」がいた。そしてどんどん増えていく「俺」
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