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「東京・地震・たんぽぽ」豊島ミホ
東京・地震・たんぽぽ
東京・地震・たんぽぽ
豊島 ミホ

5月のよく晴れた日、東京を大地震が襲う。震度は6強。古い建物は倒壊し、街のあちこで火の手があがっているようだ。地震の時、東京に居合わせた人、居合わせなかった人、14人のショートストーリー。

夢中で読みました。東京で大地震が起きる前後の物語。地震って突然なんの準備も無いところに起こるんだって、あらためて感じました。避難所でワクワクする子供。呆然とする大人。順番に割り込もうとする人がいたり。大切なものがあって、守らなければ行けない人がいて、だけど奪われる命がある。そんな事を考えました。
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| 本:た行(豊島ミホ) | 21:00 | comments(14) | trackbacks(9) |
「ぽろぽろドール」豊島ミホ
ぽろぽろドール
ぽろぽろドール
豊島 ミホ

人形にまつわる6つの短編。

人形愛!うーん。人間の形をしているけど、感情もなければ言葉も喋らない、ずっとそのままの状態でいる人形に対してもつ密やかな気持ち。傍からみたらちょっと気持ち悪いです。そして物語の中にも出てきていたけど、誰かがかわいがっていた人形ってなんとなく「念」がこめられていそうでちょっと怖い。そんな気持ち悪さと怖さ、そして相手が人形だからこその隠微な感じがすごく上手く表現されていて、グイグイ読んじゃいました。

それにしても豊島さんの描く人たちって特徴あります。痛いというのでしょうか。自分は世間の主役じゃないって言うのを事あるごとに認識して、自分の心の中にナイフで傷をつけていくというのか。孤独感がひしひしと伝わってきます。
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| 本:た行(豊島ミホ) | 19:50 | comments(21) | trackbacks(13) |
「神田川デイズ」豊島ミホ
神田川デイズ
神田川デイズ
豊島 ミホ

地方出身の大学生。同じ大学に通う学部も学年も違う6人の物語。「かっこ悪くていたたまれなくて、ちょっぴり愛しい上京ボーイズ&ガールズのキャンパスライフ。俊英、豊島ミホ、ついにきたど真ん中の青春小説!!」

豊島さんが卒業したあの大学が舞台なのかしら?何者でもない大学生達が悩んでいます。大学生だった頃って随分昔で、どんな風に感じていたのか忘れてますが、これほど悩んでなかったような気がします。何かを目指してた訳じゃなく、部活もサークルにも入らず、合コンもしないで、淡々と暮らしていたような気がしますが、この物語に出てくるよう人たちのように「何者でもない」事に焦る事もなかったような気がします。私にとって豊島さんの本に出てくる人達は全く違う人種の人たちなんです。こういう風に思うこともあるんだって毎回新鮮。

装丁が鈴木成一デザイン室。先日、NHKの「プロフェッショナル」に鈴木成一さんが出演されていて、この「神田川デイズ」の装丁をテレビでやっていました。たまたま手元に本があったので、しげしげと眺めながらテレビを見ました。鈴木さんってすごいです。これからは鈴木さんが装丁を手がけた本は「装丁借り」します。
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| 本:た行(豊島ミホ) | 21:23 | comments(25) | trackbacks(15) |
「底辺女子高生」豊島ミホ
底辺女子高生
底辺女子高生
豊島 ミホ

「webマガジン幻冬舎」で連載されていたエッセイ。豊島さんの高校時代の思い出を書いたもの。

クラスには派手で注目を集める子、普通の子、そして地味な子がいる。そして豊島さんは地味で忘れられる存在。忘れられているのにたまにオモチャにされる存在。そんなクラスに馴染めなくて学校が嫌になり、高二で1ヶ月の家出を決行したり、授業に出ないで保健室通いをしたりと、地味な割には驚くような事ばかりの高校生活です。

私もずっと地味な人生を歩んでいると思うんですよね。学生時代のクラスメイトの記憶に残らない同級生。多分中学高校時代の同級生は「ななって子がいた」って認識じゃなく「あぁ、Mといつも一緒にいた子」とか「あぁ、体操部だった…」とか。一人で認識されてなくて、ユニット(豊島さん風に言うと)で記憶されてる人。保健室もよく行きました。高校2年生の時に保健の先生に「ななは保健室のベッドで眠る生徒のベスト10に入ってるよ」って言われてビックリしたものでした。自分では「疲れるから布団で休むか」ってノリだったんですけどね。

豊島さんのように感受性豊かだと、家出もしたくなるし、保健室にも行きたくなる。そんな「底辺」の生活なのに、面白いんです。笑っちゃうんです。さすがです。

美術部が自分にとっての屋上だったって話や、一人だけの卒業式の話はそのまんま豊島さんの小説のようにキラキラしていました。
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| 本:た行(豊島ミホ) | 21:12 | comments(12) | trackbacks(9) |
「エバーグリーン」豊島ミホ
エバーグリーン
エバーグリーン
豊島 ミホ

田舎の平凡な中学校。オタクの友人を持ちなんとなく漫画を描いてるアヤコと兄から教わったギターでミュージシャンを目指すシン。卒業式の日に交わした10年後の約束。

うわー。よかった。この本好き!大好きです。中学から女子校だったのでこういう物語に憧れちゃうのかもしれません。そして瀬尾さんの「温室デイズ」の次に読んだのもあるかもしれません。

田舎の町で、自分はここにいる人たちとは違うんだ。将来大きくなるんだって思っているシンと自分は何をしても中途半端で平凡で、キラキラしているシンを見ることを楽しみにしているアヤコ。そんな二人が交互に語ります。
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| 本:た行(豊島ミホ) | 22:15 | comments(32) | trackbacks(19) |
「夜の朝顔」豊島ミホ
夜の朝顔
夜の朝顔
豊島 ミホ


海辺の町に住む女の子センリが過ごす1年生から6年生までの日常。


豊島さん続きました。今度は小学生の女の子の物語。1年生から6年生までの出来事(4年生だけ二つ)が書かれています。

考えてみると、豊島さんの書く物語って私にとって共感するところが全くといっていいほどないんです。どうしてだろう?世代が違うから?育った環境が違うから?今回の小学生の物語も仲間はずれにされてしまう子の話や先生に対する恋心。男の子を意識し、自分の髪型が気になる。そんな事が書かれているのですが、「わかる!わかる!」って部分があまりない。男の子を意識した事はあると思うのですが、遠い遠い昔なんです。甘い気持ちもっていたはずなんですけどね…

共感する部分がないんだけど、ないからこそ、豊島さんの物語好きです。
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| 本:た行(豊島ミホ) | 23:22 | comments(20) | trackbacks(14) |
「陽の子雨の子」豊島ミホ
陽の子雨の子
陽の子雨の子
豊島 ミホ


中学2年生の中学生の男の子・神田川夕陽。24歳、遺産の不動産の収入で生活する大人になりきれていない小畑雪枝。15歳の時に家出したところを雪枝に拾われ、そのまま4年間雪枝の家に居続ける梶間聡。夕陽と聡の視点で語られる一夏。

不思議な物語でした。書いてあることがわかったのか、わからないのか微妙というのか…ギリギリの線上を行ったり来たりというのか…「これはおもしろい!」って言い切れる本ではありませんでした。だけど嫌いじゃない。

タイトルの「陽の子雨の子」の「雨」が世間から外れてしまった健全じゃないって事のたとえなんでしょうか?雪枝が「雨の子」。聡は昔は「陽の子」だったのにそれを捨ててしまった。「陽の子」の夕陽は自分も「雨」の世界に落ちていってしまうんじゃないかと怯える。

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| 本:た行(豊島ミホ) | 22:09 | comments(18) | trackbacks(8) |
「青空チェリー」豊島ミホ
青空チェリー
豊島 ミホ

〈女による女のためのR-18文学賞〉読者賞を受賞した「青空チェリー」の他に「なけないこころ」「ハニィ、空が灼けているよ。」の2編を収録した作品集。

豊島さん、最新作からさかのぼってます。この本は単行本で読んだんだけど、文庫本は加筆改定されているらしい。どんな風になってるのか興味あります。

「青空チェリー」は驚きました。1週間に一度ある子供抜きで電車に乗って仕事に行く日。座って読み始めたのです。あれ?隣のおじさん覗いていないか?私の顔見てないか?一応私も生娘ではないので、電車の中で読むのだって平気なはず…「だけどやっぱり」って思って「なけないこころ」を先に読むことにしました。そしたらまた「いつ生理終わるの?」です。R−18文学賞ってこういうジャンルなんですか?

「青空チェリー」はそんなわけで家に帰ってから読んだのです。予備校に通う「あたし」は屋上から隣にたってるラブホを覗くのが趣味。ある日、ついついスカートの下に手を伸ばしてしまいそうになった時、男の子が屋上に来た。目的は一緒らしい。
なんだかアッケラカンとしてますね。「そして次の朝、あたしの八十二回目の生理が始まった。」って文章がすごく好き。

「なけないこころ」人生で最後の恋に落ちたのは12歳のときでした。彼と離れて5年間。二十歳の私は成人式の日に彼をつかまえる為、特別な何かをもっていなければいけない。
彼を思うときの口調がすごく奥ゆかしいのに、実際につかまえる為の特別なものとして友達(肉体関係つき)から色々教わろうと思う。そのギャップがすごくおかしかった。最後まで読んで何かが足りないって気持ちにはなりましたが、文庫本ではそこらへんがかわってるのかもなって、それはそれで楽しみです。
| 本:た行(豊島ミホ) | 22:55 | comments(4) | trackbacks(2) |
「日傘のお兄さん」豊島ミホ
日傘のお兄さん
豊島 ミホ〔著〕

「バイバイラジオスター」「すこやかなのぞみ」「あわになる」「日傘のお兄さん」「猫のように」5つの短編。

5つの短編、最後の話以外主人公が女の子。あぁ、こういうのわかるなぁっていう文章が沢山出てきました。ちょっとエッチなシーンも違和感がない。女の立場なんです。ってことは男の人にはあまり面白くない本なのか?

好きだったのは「あわになる」と「日傘のお兄さん」

「あわになる」は幽霊になった主人公が色々なものを忘れながらも、唯一忘れなかった中学の時に好きだった男の子、タマオちゃんの庭に宿る。同窓会に行った夜、タマオちゃんが自分の事を思い出して奥さんの胸で泣いた時、奥さんが自分のいる場所に視線を合わせる。それがなんとも怖かった。

「日傘のお兄さん」は最初読んでいたときには少し昔の話なのかと思った。だけどちゃんと現在で、なっちゃんが好きな「お兄ちゃん」は「ロリコンの日傘おとこ」としてネット上で話題の人。危ない線を越えそうで越えない。最後はすごくいい場所に落ち着いてよかったって思えた。

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| 本:た行(豊島ミホ) | 22:33 | comments(10) | trackbacks(6) |
「檸檬のころ」豊島ミホ
檸檬のころ
檸檬のころ
豊島 ミホ


東京から北に電車で4時間半。まわりに何もない町にある共学の進学校・北高。そこを舞台にした連続短編集。

著者があとがきに「私の高校生活は暗くて無様なものでした。…そういう「地味な人なりの青春」を、いつか書きたいと思っていました」と書いてます。その通り、クラスの中心から外れた子。人生に疲れちゃった人。学校生活が楽しくない子。そんな未来の希望もないような人たちばかりが登場します。だけどどの話もラストにはなにかキラキラひかるものがあります。読んだ後温かな気持ちになれる。

自分の高校時代を考えると、女子校だったし、自宅から大学に通ったし、クラスで注目を集める人じゃなかったけど、ここに出てくる子たちの気持ちに共感できる部分が全くなかった。だけど、登場人物がこの世の中のどこかに絶対にいる、こうやって悩んだりしながら日々を過ごしてる人がいるってすごくリアルに感じました。

豊島さんの本、もっと読んでみたくなりました。
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| 本:た行(豊島ミホ) | 21:36 | comments(10) | trackbacks(6) |
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