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「なくしたものたちの国」角田光代
JUGEMテーマ:読書


松尾たいこのイラストと、それをモチーフに描かれた角田光代の連作短編小説。女性の一生を通して、出会いと別れ、生きるよろこびとせつなさを紡いだ、色彩あふれる書き下ろし競作集。

まず松尾たいこさんのイラストが出来て、そのイラストを見そ角田さんがお話を作ったそうです。1章読んでから、もう一度イラストを見ると、へぇ〜この絵からねぇ〜と不思議な気持ちです。

主人公の雉田成子は8歳になるまでいろんなものと会話できた。それはトカゲだったり、木だったり、ドアノブだったり、ヤギだったり。ところが8歳の夏休みが終わった時から突然世界が静まり返った。成子が成長し、恋をして、子供が生まれ…そんな物語。
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| 本:か行(角田光代) | 22:35 | comments(0) | trackbacks(0) |
「ひそやかな花園」角田光代
JUGEMテーマ:読書


幼い頃、毎年サマーキャンプで一緒に過ごしていた7人。輝く夏の思い出は誰にとっても大切な記憶だった。
しかし、いつしか彼らは疑問を抱くようになる。「あの集まりはいったい何だったのか?」別々の人生を歩んでいた彼らに、突如突きつけられた衝撃の事実。大人たちの〈秘密〉を知った彼らは、自分という森を彷徨い始める――。

読み始めたらグっと物語に入り込んでしまいました。

毎年、夏になると山荘で数日間を過ごした7人の子どもたち。川に飛び込み、キャンプファイヤーをし、子ども同士で結婚式をしてキスをする。そんな煌(きら)めくキャンプは、ある年を境に突然断ち切られる。彼らは成長し、子どもを産んで主婦になったり、あるいは不妊で悩み、家出した少女たちを家に泊め続ける男もいれば、歌手になった者などそれぞれの人生を歩むも、ひとつの疑問に思い至る。親戚でもない家族たちがなぜ毎年集まっていたのか。
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| 本:か行(角田光代) | 20:29 | comments(2) | trackbacks(1) |
「私たちには物語がある」角田光代
JUGEMテーマ:読書


まるごと物語にのみこまれることの至福。すべての本とすべての本を必要とする人へのラブレター。

角田さんの「読書にまつわるエッセイ」と、さまざまなジャンルにわたる書評です。
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| 本:か行(角田光代) | 21:17 | comments(0) | trackbacks(0) |
「水曜日の神さま」角田光代
JUGEMテーマ:読書


「旅をすれば小説が書ける」と信じて10年。ところがある日、小説が書けなくなった。さあ、どうする?!書くこと、旅すること。

色々なところに書いた主に旅に関するエッセイをまとめたものだそうです。新聞あり、雑誌あり、本当に色々なものに載ったエッセイがまとめられたもので、お得感たっぷり。

角田さんは海燕新人文学賞受賞後1年、ようやく2作目を書き受賞作とあわせて単行本になった24歳の時、2ヶ月ほどタイ旅行をしそこでマラリアにかかり死にそうになる。その時に考えてる事が言葉となり、取り憑かれたようにワープロをたたき小説になった。その後も旅をし、驚き、そしてそれが小説となって言った。10年が経ち、驚くことに慣れ始め旅と書くことは切り離された。立ち位置や角度、視線を意識して書いたのが「空中庭園」でその後長編を書こうと思って書いたのが「対岸の彼女」だったそうです。

私が角田さんを読むようになったのはちょうどその頃だったんだなぁって思いました。



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| 本:か行(角田光代) | 22:22 | comments(2) | trackbacks(2) |
「くまちゃん」角田光代
JUGEMテーマ:読書


10人いれば10通りの恋があり、10通りの失恋がある。それが恋なのだ。四回ふられても、私はまた、恋をした。五回ふられたって、また恋をするのだろう。なんてことだろう。あんなに手痛い思いをしたというのに――。ある恋が、人生をがらりと変えることもある。こっぴどくふられても、どんなに散々な目に遭っても、いつか立ち直って、仕事に、恋に、真っ直ぐに生きるあなたのための傑作恋愛小説。初出「yomyom」

主人公は最後に必ずふられ、そのふった張本人が次のお話の主人公になる。そして次のお話でも主人公はふられ、ふった人が次の主人公…と続いていく物語。パターン化しているのがちょっとつまらなかったかな。でも、本の中で時は流れているのです。最初の物語では主人公・苑子が23歳なんだけど、途中で出てきたときには33歳くらいに1990年から2000年くらいまでの物語。色々な人の人生を映画を観る様に読みました。

恋って…恋に落ちたら周りが全く見えなくなっちゃうし、相手の悪いところなんて全く見えないし、相手に合わせて今までの自分とは全く違う性格の自分にもなれちゃう。でも、そんな日々は永遠には続かなくて、ある日突然「なんで私こんな事してるんだろう?」って思ったり、他の『もっと自分を変えるほど好きな人』が出来ちゃったり。そして「ふる人」と「ふられる人」が出来上がるわけです。

恋に落ちる瞬間が色々かかれてて、読んでいたら自分の事をを色々思い出しました。

最終話の主人公が離婚した後、突然「付き合った男の数とふられた男の数が同じ」事に気がついて愕然とする。自分はどこかおかしいのか?と。友達に相談すると「ふられるほうより、ふるほうがうんとつらいのよ」と言うけど、本当なのかしら?だれかをふる時にはほかに好きな人が出来ている訳で、申し訳ないなぁって思いながらも気持は新しい誰かの所にいってるんだから、つらいなんて思いないような気がするのです。まぁそんな事考えてるから夫に「自己中心的なんだよ。一度ふられるって事を経験しなきゃだめだよ」なんて言われてしまうのです。

登場人物に真面目な会社勤めって人は少なくて、フリーターからアーティスト、アーティストになりたい人、アーティストとしてのピークを過ぎてしまった人などが登場します。成功した人達の言うこと「何かをよありたいと願い、それが実現するときというのは、不思議なくらい他人が気にならない。意識のなかから他人と言う概念がそっくりそのまま抜け落ちて、あとはもう、自分しかない。自分がなにをやりたいかしかない。」「すげぇって思った、その気持ちの強さだけが、財産であり才能を押し出す源なんだ」すごく印象的でした。

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| 本:か行(角田光代) | 21:28 | comments(4) | trackbacks(2) |
「森に眠る魚」角田光代
森に眠る魚
森に眠る魚
角田 光代
JUGEMテーマ:読書


東京の文教地区の町で出会った5人の母親。育児を通してしだいに心を許しあうが、いつしかその関係性は変容していた。―あの人たちと離れればいい。なぜ私を置いてゆくの。そうだ、終わらせなきゃ。心の声は幾重にもせめぎあい、壊れた日々の亀裂へと追いつめられてゆく。

東京都文京区で起きた、主婦による幼児殺害事件をモチーフになっているそうです。どんどん悪い方向へ向っていく5人の人間関係、それぞれの気持ち。途中読むのが辛くなって他の本に手を伸ばしてみたりして。

27歳の繭子は新しい街で子供を妊娠した。引っ込み思案な息子・一俊と容子、母親に息子を預けスポーツクラブに通う千花、息子光太郎が生まれてからボランティア中断している瞳、一人娘の衿香に受験の準備をさせながら、婚前から付き合っている男ときれていないかおり。

それぞれ生きてきた過程があり、育ってきた環境も今の生活レベルも違う5人。子供を介して知り合い、仲良くなった5人ですが、受験や生活環境、考え方の違いなど、お互いに違和感を感じ始めギクシャクする。
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| 本:か行(角田光代) | 22:13 | comments(6) | trackbacks(5) |
「三月の招待状」角田光代
三月の招待状
三月の招待状
角田光代
JUGEMテーマ:読書


大学でともに青春の日々をすごした5人の男女も34歳に。大学時代に付き合い始め、その頃から浮気を繰り返す夫・正道に振り回されて続けている妻・裕美子。ライターとして成功しつつある充留は8歳年下の重春と一緒に住んでいる。大学時代に小説家として成功したはずなのに今はくすぶる宇田男。そして学生時代から地味で今は専業主婦として落ち着いている麻美。正道と裕美子の離婚式で3月に再会した5人の1年とちょっとの物語。

表紙がすごくかわいらしい。表紙が可愛らしい時の角田さんって結構「黒」な事が多いので、注意深く読み始めました。今回の物語はどっちだろう?なんだか色んなところに「わかるなぁ」って思いました。

大学の頃充留がなりたかったのはノンフィクションライター。ところが現在の仕事は毒舌コラムニスト。ところが元々テレビ好きじゃなく、芸能界の事がサッパリ頭に入ってこない。最近では8歳年下で時々ウェブデザインなどをやっているがほとんど家にいる重春が語る事を記事にしている。パスタを作ってくれる以外はゲームばかりしてる重春にイラつきながらも好きと感じる充つ留。

大学時代から浮気を繰り返す正道と裕美子は付き合って15年、結婚して3年で離婚を決意した。15年間全く同じことしかしていなかったのでは?と思った裕美子から離婚を切り出し、それに従った正道。住んでいる家には裕美子がそのまま住み続け、正道は新しい場所を探す。離婚式前夜、「当たらし彼女の所に行くのか?」と責め口調になりながらも「なぜそんな事気にする必要がある」とも思う。

学生時代から自分に全く自信が持てなかった麻美。いつも周りを気にし、周りに合わせていた。実家に帰るのが嫌でなんとなく結婚した夫・智との間に子どもはいなく、数年前から不妊治療も諦め、淡々とした生活をしている。正道と裕美子の離婚式で宇田男に誘われた。裕美子でもなく、充留でもなく、この私が!

正道は裕美子と別れた時に8歳年下の遥香と付き合っていた。離婚式の翌日から積極的になった遥香。二人で暮らす為にと郊外にマンションを借りさせ、でも1年間は誠意を持って暮らすべきだと週末だけ通い、まるで息子の世話をする母親みたいに、嬉々として家事をしに通う遥香の中で起こった変化に戸惑い、離婚式前夜に「責任が生じたとたんにケツをまくって逃げ出すような男よ、あなたは。」と言った裕美子の言葉をシミジミと思い出す。
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| 本:か行(角田光代) | 22:04 | comments(4) | trackbacks(4) |
「何も持たず存在するということ」角田光代
何も持たず存在するということ
何も持たず存在するということ
角田 光代
JUGEMテーマ:読書


家族を、自著を、旅をめぐって各紙誌に寄せた文章を精選したエッセイ集。

日々思うことを書いた新聞の連載や、本を出版によせて書いた文章、賞を受賞した時に感じた事。角田さんが感じた事がストレートに書いてあって、共感する部分がすごく多かったです。

特に「なぜ女は女を区分けしたがるのか」で女性はどこか必至になって「区分け」をしたがるものだと言うのを読んでなるほどな〜って思いました。

「各国空想料理店」でネパールの日本料理屋で食べた日本のメニューなんだけどアジが全く違う料理は何かの物語に登場してきたなって思いました。

| 本:か行(角田光代) | 20:46 | comments(2) | trackbacks(3) |
「福袋」角田光代

福袋
角田光代
JUGEMテーマ:読書


私たちはだれも、中身のわからない福袋を持たされて、この世に生まれてくるのかもしれない…直木賞作家が贈る8つの連作小説集。

角田さんらしい、キラキラ光るものが全くないごくごく普通にありそうな人生が8つ。主人公の年齢が40歳そこそこ。角田さん、ご本人の年齢に近い人たちの物語です(って事は私ももろ同年代の人たちの物語って事なんだけど)

「福袋」で主人公が「私たちはだれも福袋をもたされてこの世に出てくるのではないか。福袋には、生れ落ちて以降味わうことになるすべてが入っている。希望も絶望も、よろこびも苦悩も、笑い声もおさえた泣き声も、愛する気持ちも憎む気持ちもぜんぶ入ってる」と思い当たります。なんだかうまいこと言うな〜と感心しました。

「フシギちゃん」で彼の携帯が同じ時刻になることに気がついた主人公がフシギちゃんである長谷川さんにその事を話します。そうすると携帯がない時代に恋愛していた長谷川さんも彼の家に住んで同じような経験をしていたといいます。天袋にある元彼女からの手紙を見つけてしまい、ストーカーのように彼を追い回した。そんな話を聞きながら、主人公も私は何をあけてしまったんだろう…と感じます。なんだか去年似たような事があった私にはすごく身につまされる物語でした。
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| 本:か行(角田光代) | 22:07 | comments(10) | trackbacks(8) |
「マザコン」角田光代
マザコン
マザコン
角田 光代
JUGEMテーマ:読書


母親との色々な関わりを描いた8つの短編。

主人公達は皆30代から40代、母親は60代から70代といった感じです。母親が病気になったり、認知症になったり、突然再婚したり、自分だけの人生を歩み始めたり。自分の中で勝手に決めた母親像があって、同じ場所にいるのが当たり前と思っていた母親が突然自分の意思を持って行動したり、いなくなってしまったり。主人公の驚きや苛立ちがすごくよくわかりました。

結婚して子供が出来たって、いつまでたっても母親は母親なんですよね。時々、子どもの頃のように物凄いプレッシャーをかけられて「あぁ、もうだめ…」って思ったり、喧嘩して「ごめん」も言わずに又普通に話したり。母親との関係ってすごく濃いんだなって思います。角田さんのあとがきにジーンと来ました。出来ることならずっと元気でいて欲しいな。
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| 本:か行(角田光代) | 18:57 | comments(8) | trackbacks(5) |
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