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「ベーコン」井上荒野
ベーコン
ベーコン
井上 荒野
JUGEMテーマ:読書


死んだ母の恋人が作ったベーコンの濃厚な味わい。離婚前夜、父が家族のために初めて作った水餃子…。「食べる」という行為を通して様々な関係を描く、食と性愛にまつわる9つの短編。

大人の物語でした。仲の悪い夫婦がいてその家族の最後の日の食事とか、週に一度の相手をひっそりと待つ女とか。9の物語、飽きることなく読みました。井上さん、短編がすごくいいんじゃないかしら。なんとなく物語の断片がいつまでも頭に残っていそうな予感。

「アイリッシュ・シチュー」の妻、目を離した隙に外に行ってしまった猫を案じながらも、日々の主婦仕事やちょっと非日常の出来事を機械的にサクサクこなしていきます。すごく印象的でした。


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| 本:あ行(井上荒野) | 23:41 | comments(3) | trackbacks(1) |
「学園のパーシモン」井上荒野
学園のパーシモン
学園のパーシモン
井上 荒野

幼稚舎から大学まである名門T学園。下駄箱に赤い手紙が入っているとばら色の学園生活が待っているという噂がある。カリスマ学園長の死が近いとささやかれだした学園で美しく皆の注目をあびる真衣と、絵が得意で園長賞をもらった事からいじめの対象となった木綿子に、赤い手紙が届いた。

いやいや、なんだか気持ちのなえる物語でした。出てくる大人がみんな情けないんです。そういえば「不恰好な朝の馬」も同じような空気が流れていました。井上さんの特徴なのかな、この空気。

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| 本:あ行(井上荒野) | 09:54 | comments(9) | trackbacks(3) |
「不恰好な朝の馬」井上荒野
不恰好な朝の馬
不恰好な朝の馬
井上 荒野


度重なる浮気に嫌気がさし、別れを決めた妻の物語「不恰好な朝の馬」他7つの登場人物が少しずつ重なる短編集。

大きな団地に住む人たち、団地の近くにある「ちさ」という喫茶店。喫茶店に通う人たち。そんな少しずつつながっている人たちの物語です。

喫茶店ちさのオーナー千早の話「額縁の犬」は印象深かった。元婚約者の家で見た1枚の写真。14年間、聞耳を立てる郵便配達やダイレクトメールの音。降り出した雪。

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| 本:あ行(井上荒野) | 22:15 | comments(4) | trackbacks(2) |
「誰よりも美しい妻」井上荒野

誰もが振り返るような美女の園子は音楽家の夫・惣介と小6の息子・深との3人暮らし。美術館のような家、白馬の別荘、趣味で通うバレエ教室。愛してくれる夫。幸せすぎるくらいの暮らしだが、家族の心には「孤独」や「不安」「嫉妬」などが渦巻く。

なんとなく江国香織さんっぽいです。前に「だりあ荘」は江国さんっぽい雰囲気って聞きました。読んでみたいと思いつつ、新刊から先に読んでいて未読です。これは本当に江国さんっぽい。

きちんとコントロールされた生活。夫が生活のすべて、夫を中心として世界が回ってる園子。わがままで、子供。園子に依存しながらも、恋をする事によって園子への気持ちを再確認する惣介。そんな二人だけの世界を作り出す両親を見て育ち、ちょっと大人びている深。そんな三人の心の動きをが丁寧に描かれています。

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| 本:あ行(井上荒野) | 22:35 | comments(10) | trackbacks(4) |
「しかたのない水」井上荒野
しかたのない水
しかたのない水
井上 荒野


角田さんの「トリップ」に似ている感じ。あれは一つの街に住む人達の10名の物語だったけど、こちらはおなじフィットネスクラブに集まる男女6人。一人ずつか主人公になった連作短編集。

心の中に屈折した欲望を抱えそれでもギリギリのところで生活している6人の主人公。だけどフィットネスクラブで他の登場人物からみたら普通の人に見える。他人から見た自分と本当の自分。そんな事を考えました。そういう意味ですごくリアルな物語。

この6人それぞれが昔の思い出に囚われたまま生活し、明るい未来など絶対に訪れそうもない。読んでいてそんな絶望感が強く感じられます。「あぁあるある」って共感できるところが何もない。だけど、読むのをやめる気にはならない。そして最後の話「フラメンコとべつの名前」のラストが唯一あたたかい感じで終わったからなのか、読んだ後もいやな感じは残りませんでした。不思議です。

物語の舞台が京王線沿線、国領だったり調布だったり…私にとって懐かしい場所なのです。フィットネスクラブはあそこかな?マクドナルドはここかしら?って自分が知ってる場所を想像しながら読めて楽しかった。
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| 本:あ行(井上荒野) | 20:38 | comments(2) | trackbacks(1) |
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