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「猫と針」恩田陸
猫と針
猫と針
恩田 陸
JUGEMテーマ:読書


友人の葬式の帰り、久々に学生時代の仲間が集まった。恩田さんがキャラメルボックスのために書いた初戯曲と戯曲執筆の舞台裏を赤裸々に綴る書き下ろしエッセイ「『猫と針』日記」

嵐の夜、同級生オギワラの葬式の後に集まる5人の男女。集まった理由は映画監督になったタカハシがエキストラとして残りの4人に喪服姿でスタジオに来て欲しいといったからだった。そして、偶然その日にオギワラの葬式が重なったのだ。

オギワラの死について会話をし、精神科医だったオギワラにお世話になっていた人がいたり。高校時代の食中毒事件について話てしていくうちに不穏な雰囲気が漂い、誰かを疑ったり、そもそもそこで撮影しているのには本当は違う理由があるんじゃないかと疑心暗鬼になる5人。



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| 本:あ行(恩田陸) | 21:49 | comments(4) | trackbacks(4) |
「いのちのパレード」恩田陸
いのちのパレード
いのちのパレード
恩田 陸
JUGEMテーマ:読書


恩田ワールドの原点、早川書房の「異色作家短篇集」への熱きオマージュ。ホラー、SF、ミステリ、ファンタジー、あらゆるジャンルに越境し、読者を幻惑する恩田マジックが冴える15篇を収録した、摩訶不思議な作品集。

あとがきで恩田さんが「あの異色作家短編集のような無国籍で不思議な短編集を作りたい・・・」と言っているように、確かにどの作品も無国籍でどこか変わった雰囲気の作品。短編なんだけど恩田さんが作り上げる独特の雰囲気はさすがです。目の前に広がるその世界に何の違和感もなく入っていけるかいけないかで物語の面白さが違ってくるような気がします。

「かたつむり注意報」のヨーロッパ風の雰囲気が好きでした。私とレストランで話す女性の共通点シン・レイの最後の物語「満ちてくる風景」が読んでみたい。

そして「異色作家短篇集」がすごく気になりました。読みたいけど図書館の予約本の波に悩まされる私には無理だろうなぁ。


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| 本:あ行(恩田陸) | 22:06 | comments(7) | trackbacks(7) |
「木洩れ日に泳ぐ魚」恩田陸
木洩れ日に泳ぐ魚
木洩れ日に泳ぐ魚
恩田 陸

男はヒロ、女はアキ。二人は大学時代にサークルで出会い惹かれあった。惹かれあうのには訳があった。一緒に暮らしていた二人がそれぞれ引越しもほぼ追え、最後の夜を一緒に過ごす。あきらかにされる1年前のある男の死と自分達の関係とは…

物語はほぼ明日引越しが完了する、ガランとした部屋だけで進みます。ヒロとアキ、二人が交互に語り、記憶が子どもの頃や1年前の東北旅行、その他色々なところに飛んで行きます。

1年前、自分達のガイドをしてくれたあの男。転落死とされているが、お互いに相手が殺したのでは?と思っている。その事故の頃を堺に一緒にいることが辛くなり、今日の日を迎えた二人。だけどあの事故の事を話し合わなければいけないとわかっている。似たもの同士で、親密な二人だからこその緊迫した会話。相手の事をよく知っていると思ってたのに、実は何一つ知らなかったのかもと言う驚き。話しているうちに蘇ってくる色々な記憶。

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| 本:あ行(恩田陸) | 19:35 | comments(16) | trackbacks(13) |
「朝日のようにさわやかに」恩田陸
朝日のようにさわやかに
朝日のようにさわやかに
恩田 陸

短編とショートショートなど全14作品。そしてあとがきでそれぞれの物語の解説などがついてます。アンソロジーなど、どこかに載せられていたものが集まっているので、いくつかは読んだことがある物語でした。ぞぞぞっとするホラーあり、ミステリーあり、そしてムムムと首をかしげるラストもあり。実に恩田さんらしいテイストでした。

「あなたと夜と音楽と」のちょっと古臭い感じが好きでした。「淋しいお城」はミステリーランドに恩田さんが書く物語の予告だそうです。楽しみ。「いいわけ」は恩田さんいわく「モデルはいわずもがな」だそうですけど、全然わかりませんでした。
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| 本:あ行(恩田陸) | 21:25 | comments(14) | trackbacks(11) |
「中庭の出来事」恩田陸
中庭の出来事
中庭の出来事
恩田 陸


すごい本です。多分理解してないと思う。私は今どこにいるのかが全然わからないんです。外側なの?内側なの?完全に迷子です。「ユージニア」を読んだ時と同じような感覚。これは誰かに読んでもらって語り合わなきゃいけない本です。

物語は
「中庭にて」
・中庭で対峙する女優二人。自殺したとされるある男の死をめぐる二人の攻防。そして…
・中庭である有名脚本家のパーティーが行われ、その男は紅茶に入ってた毒を飲んで死ぬ。
・中庭で一人ポツンと座っていた女の子が突然死んだ。3人の目撃者は「笑ってた」「泣いてた」「怒ってた」とそれぞれ違った顔を見ていた。
・中庭で劇作家が新作のアイデアを友人の女性に話して意見を聞く。

「旅人たち」
霧の中二人の男が目指すのは廃線となった駅を利用した劇場。過去に起こった出来事を話す年配の男。

「中庭の出来事」
奇才脚本家の新作。最終オーディションに残った3人の女優。オーディションは憎む女のアリバイを偽証するもの。
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| 本:あ行(恩田陸) | 21:12 | comments(15) | trackbacks(11) |
「不安な童話」恩田陸
不安な童話
不安な童話
恩田 陸


25年前に亡くなった画家・高槻倫子の作品展に出かけた大学教授秘書の古橋万由子。会場に入るなり気分が悪くなった万由子は最後の絵を見た途端ハサミで首を刺される映像が頭の中に流れて倒れてしまう。次の日、万由子の職場である大学教授の元に訪れた高槻倫子の息子・秒は万由子が倫子の生まれ変わりなのではと言う。好奇心旺盛な教授と一緒に倫子の遺言だった4枚の絵をお世話になった人たちに届ける万由子。そして事件に巻き込まれていく。

恩田ワールドです。頭の中に映像がどんどん流れる。そしてやっぱり上手いです。

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| 本:あ行(恩田陸) | 19:44 | comments(6) | trackbacks(4) |
「Pazzle」恩田陸
puzzle
puzzle
恩田 陸

鉱業所が閉山以来廃墟になっている鼎島という無人島で、三人の男の死体が発見された。死亡時刻はほぼ同時だが、ひとりは餓死、ひとりは墜落死、もうひとりは感電死。そして残された5枚のコピー。

無人島で身元不明の3遺体が発見されたという新聞記事とバラバラに見える新聞の切抜きの文章の第一章。

「象と耳鳴り」に登場する関根家の長男・春と同僚の黒田志土がこの島に行くところから物語が始まる第二章。見渡す限り瓦礫の島を歩く二人。黒田は餓死した男は高校時代の同級生だと言います。バラバラのように見える5枚のコピー。黒田に連れられて見る3人の死体発見現場。黒田との会話。そんな少ないパズルのピースをつなぎ合わせて事件の真相を見つけ出す春。

そして第三章。これはもう私も嵐の夜を一緒に体験したような気分になりました。さすが恩田さん。いつものように頭の中に映像が膨れ上がります。




| 本:あ行(恩田陸) | 22:58 | comments(9) | trackbacks(9) |
「象と耳鳴り」恩田陸
象と耳鳴り
象と耳鳴り
恩田 陸


退職判事・関根多佳雄が活躍する12のミステリ短編集。

関根多佳雄は「六番目の小夜子」に出てくる関根秋くんのお父さんです。秋くんは全く登場しませんが、検事の長男・春、弁護士の長女・夏、そして奥さんの桃代さんが時々出てきます。


12の短編なのですが、物語の始まりがバリエーション豊か。妻との外出、息子との旅行、知り合いとの散歩、姪からの手紙。似たようなものがなくて、飽きることなく読めました。

「ニューメキシコの月」に出てくる写真家アンセル・アダムスが気になりました。

絶対に内容忘れる自信アリなので、あらすじ書いておきます。


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| 本:あ行(恩田陸) | 23:23 | comments(6) | trackbacks(5) |
「チョコレートコスモス」恩田陸
チョコレートコスモス
チョコレートコスモス
恩田 陸


伝説的なプロデューサー芹澤泰治郎が10年の空白を経て新作舞台を手がけるらしい。内容は女優二人の芝居。芹澤が指名したベテランから新人までが受けるオーディションで試される女優たち。

うわー面白かったです。最近の恩田さんの本、面白いんだけどちょっとラストが…とか取り残された…って感じが強かったのですが、これはもう最初から最後まで入り込んでしまいました。

オーディションのシーン、1次も2次も同じ演目が色んな女優さんによって繰り返されます。台詞は一緒なのに演技する人によってまるっきり違う劇になっているのがわかるんです。私も会場で見てるひとり、と言うよりは響子風に言う「第3の目」演技してる少し上から見ている人になっているような気分。文章だけでここまで臨場感を出せる恩田さんすごいです。

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| 本:あ行(恩田陸) | 20:51 | comments(22) | trackbacks(24) |
「エンド・ゲーム」恩田陸

「権力への志向を持たず、穏やかで知的な一族」常野の人々の物語「光の帝国」の中、ひとつだけ「裏返す」か「裏返されるか」やられたら終わりという殺伐とした印象だった「オセロ・ゲーム」のその後の物語。

高校生のとき初めて自分の能力に気がついた時子は大学4年生になった。父親は10年前に「裏返された」きり音沙汰なし。研修旅行に出かけてる母が旅行先で昏睡状態になったっと連絡が入る。母も「裏返されて」しまったのか?冷蔵庫にいつも貼り付けてあった父親が残した電話番号がない。電話するべきか散々迷った挙句電話をし、「洗濯屋」の火浦と出会う。「洗濯屋」とは「包む」ことや「洗って乾かして白くする」事をするらしい。こんな状態から救ってくれるという火浦の手伝いをするため長野に行った時子。

人が沢山集まる場所に極力行かないようにする。呼びかけられても容易に目を見ない。目が合ったときには「裏返す」用意をする。瑛子と時子の二人は一族に距離をおき、「あれ」におびえ、そして「あれ」は自分が作り出した妄想なのでは?と疑い暮らしています。二人が交互に時間も行きつ戻りつする前半部分は「オセロ」のように「白」と思ってたものが「黒」になり、だけどやっぱり「白」…と目が離せませんでした。雑誌の連載だったんですよね。1章ずつ次の号まで「おあずけ」なんて考えられない。

「あれ」が腐ったイチゴに見える母と銀色のボーリングのピンに見える時子。そんな「あれ」や火浦と出会ってから「家」に行く場面は、全然わからない世界なのに目の前に映像が見えます。恩田さんの頭の中にある映像が文章になって、そして私の頭の中にその空間が出来上がる。すごい事です。

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| 本:あ行(恩田陸) | 22:10 | comments(8) | trackbacks(6) |
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