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「月の恋人―Moon Lovers」道尾秀介
JUGEMテーマ:読書


冷徹にビジネスを成功させる青年社長・葉月蓮介が、夜の上海で巡り合った女。ありえない二人の物語は、美貌の中国人モデルや、部下の社員らを巻き込み予測不能の展開に…。

月9は見ていなかったので、ドラマとの違いがどうのとかは全く語れないのですが、あっという間に読めて面白かったです。なんだか蓮介の強くて弱いところがとても魅力的で、ちょっと目がハート。

二十五歳の派遣社員の椋森弥生は、テレビで見た家具メーカーレゴリス社長・葉月蓮介の「ものすごい人生哲学」に感銘を受けたフリーターの恋人・林原翔太から資格試験を受けるための十五万円の通信教材費の借金を頼まれ快諾。しかし、翔太から裏切られ、派遣先の信頼していた社員のミスを被せられたこともあり、全てを忘れ豪遊するために上海行きを決行。レゴリスの上海支店のオープニング記念パーティーの為上海にいた葉月蓮介は「家具の葉月」を営んでる父・泰造から、蓮介が子供の頃、クイズを出されたのを覚えていて、上海支店オープンを祝したFAXを送られる。そこに書いてあった「十円玉四枚合わせて何に見えるか」のクイズは昔蓮介が父親に出したクイズだった。蓮介と弥生はケーキ店で偶然出会う。助けられた弥生は小さな酒場に広報部長・野方風見と食事中の蓮介を偶然見つけ、礼を言おうと近づく。クイズの答がわからない蓮介は弥生にそのクイズを出す。弥生は「アメンボだ!」と答える。そのお礼にケーキを食べさせてやると言われ、デートかと胸ときめかせて出かけると、自分には場違いなレゴリスのオープニング記念パーティーで立腹し、お礼とは一言「ありがとう」と言うものだと啖呵を切り、帰国。上海行きも、豪遊という目的を果たさずして帰国するのも、連介のせいに思え、憤る。
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| 本:ま行(道尾秀介) | 21:18 | comments(2) | trackbacks(0) |
「夜行観覧車」湊かなえ
JUGEMテーマ:読書


父親が被害者で母親が加害者―。高級住宅地に住むエリート一家で起きたセンセーショナルな事件。遺されたこどもたちは、どのように生きていくのか。その家族と、向かいに住む家族の視点から、事件の動機と真相が明らかになる。

図書館の予約がすごいことになっている湊さんの新刊です。表紙がかわいい。

念願の高級住宅地ひばりヶ丘の小さな家に住む遠藤家、そのお向かいさん、父親が医者、母は美人、優秀な3人の子がいる高橋家、遠藤家の隣に二世帯住宅を建てるが、息子は海外勤務をしている小島家。ある日の夜、遠藤家の娘が大声を張り上げて部屋の中の物を投げ飛ばすところから物語が始まります。
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| 本:ま行(その他の作家) | 20:34 | comments(4) | trackbacks(7) |
「プシュケの涙」柴村仁
JUGEMテーマ:読書


夏休み、一人の少女が校舎の四階から飛び降りて自殺した。彼女はなぜそんなことをしたのか?その謎を探るため、二人の少年が動き始めた。一人は、飛び降りるまさにその瞬間を目撃した榎戸川。うまくいかないことばかりで鬱々としている受験生。もう一人は“変人”由良。何を考えているかよく分からない…。そんな二人が導き出した真実は、残酷なまでに切なく、身を滅ぼすほどに愛しい。

2部構成の物語。一つ目は自殺した吉野彼方の死の謎を榎戸川と由良の二人の男子高校生が調べるという話。榎戸川の視点で語られます。二つ目は吉野が自殺する1年前、2年生だった吉野が由良と出会ってから2年の文化祭までの物語。

二つの物語は時が前後していますが、この順番だからこそ二つ目の物語が更にせつなく感じるんですよね。上手い!
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| 本:さ行(その他の作家) | 21:19 | comments(0) | trackbacks(0) |
「バイバイ、ブラックバード」伊坂幸太郎
JUGEMテーマ:読書


太宰治の未完の絶筆「グッド・バイ」から想像を膨らませて創った、まったく新しい物語。1話が50人だけのために書かれた「ゆうびん小説」が、いまあなたのもとに。

5股をかけていた星野一彦は、借金苦に陥り2週間後に<あのバス>と呼ばれるバスに乗せられ、どこか怖ろしい場所へ連れて行かれる事が決まっている。その前に付き合っている女性にお別れを言いたいといった星野。そこでお目付け役の身長180センチ、体重180キロの巨漢女性繭美を偽りの婚約者ということにして、5人の女性たちに別れの挨拶に行くというお話である。

各章、始まりはそれぞれの女性が星野とであったときのこと。そして現在の話は「あれも嘘だったわけね」で始まります。5股もかけちゃうような女性ってどんな男なの?!って思います。「若者らしさと成熟した大人の雰囲気を併せ持つ星野。短い髪に、高い鼻、目と耳が大きく、整っているとは言いがたいものの、個性はある」と一人の女性は語ってます。ひどい男なのかと思えば、単なる優柔不断で、だけど困ってる人を見捨てることが出来ない優しい男なのかな。

星野の婚約者という設定になっている繭美。彼女のすごさったら想像を絶しています。とにかく他人の迷惑なんて全く考えていない。いや、むしろ他人がいやな顔をするのを見るのが繭美の喜びって感じ。話の途中で小箱から出した耳かきで耳掃除をする。「常識」「気遣い」などの言葉を塗りつぶした辞書を持ち歩く繭美。繭美の辞書は書いてある字の方が少ないんじゃないかな。人を食ったような喋り方、


5人の女性との別れですが、哀しいだけじゃなく、なんとなく笑えたり、すごく幸せな気持ちになれたりするのです。最後の話が一番素敵だなって思いました。
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| 本:あ行(伊坂幸太郎) | 22:06 | comments(4) | trackbacks(7) |
「光待つ場所へ」辻村深月
JUGEMテーマ:読書
「しあわせのこみち」「チハラトーコの物語」「樹氷の街」の3つの短編。
 
とても面白かったんだけど、完全に失敗しました。「しあわせのこみち」は「冷たい校舎の時は止まる」、「チハラトーコの物語」は「スロウハイツの神様」、「樹氷の街」は「名前のない放課後」のスピンオフだそう。辻村さんの作品はコンプリートしたいと思いつつ、ついつい新刊を先に読んでいました。それぞれの元の話を忘れないうちに読みたいな。とりあえずは「冷たい校舎の時は止まる」からにしようかな。
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| 本:た行(辻村深月) | 22:00 | comments(2) | trackbacks(1) |
「春狂い」宮木あや子
宮木 あや子
幻冬舎
(2010-05-11)

JUGEMテーマ:読書


生まれながらにして、人を狂わすほどの美しさを内包していた一人の少女。男たちの欲望に曝され、身体を穢された美少女が、桜咲く園で望んだ未来とは―。窓の外で桜の花びらが突風に巻き上げられている。放課後の教室、私は教師の前でスカートをたくしあげる。「私をあと二年、守ってください」。制服の下に隠された、傷だらけの少女の秘密。

本の紹介を読むと一人の少女の物語のようですが、最初に出てくるのは十年間ある「彼女」を想い続けた男の人だし、二話目は売春をしている結婚十年目の主婦の物語。だけど気がついたらそれらの人が密接に関係していて…

エロいというよりかグロいです。だけど、気持ち悪さは感じない。そこが宮木さんの小説のミラクルなんだよなっていつも思います。他の人が同じような事を書いたなら、きっと途中で本を読むのをやめてしまっていたんじゃないかな。

主人公以外で印象深かったのは結城とその妻です。お互い相手を思い、相手に関心を持ってもらいたくて売春したり、家を出て行ったりしているのに、全く相手に気持ちが伝わってないの。残念な事だ。
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| 本:ま行(その他の作家) | 20:27 | comments(0) | trackbacks(0) |
レント
JUGEMテーマ:映画


原題: RENT
製作年度: 2005年
監督: クリス・コロンバス
上映時間: 135分
出演: ロザリオ・ドーソン, ウィルソン・J・ペレディア, テイ・ディグス

1989年のクリスマス・イブの夜。イースト・ヴィレッジにある古いアパート。家賃を滞納し電気も暖房も止められた一室に暮らすルームメイトのロジャーとマーク。ミュージシャンのロジャーは恋人がエイズを苦に自殺して以来すっかり引きこもり状態。秘かに階下に住むヤク中のダンサー、ミミに心惹かれる。一方、映像作家志望のマークはカメラを持ち歩きあらゆるものを記録する。マークの元彼女モーリーンは地域の再開発反対をパフォーマンスで訴える。彼女の現在の恋人は女性のジョアンヌ。ロジャーたちの親友トム・コリンズはひょんなことからドラッグ・クイーンのエンジェルと恋に落ちる。そんな彼らのかつての仲間で、家主の娘と結婚して以来すっかり変わってしまったベニーは、一帯の再開発を目論み住人の追い出しを図る。
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| 見る:洋画(や・ら・わ行) | 20:35 | comments(0) | trackbacks(0) |
下田


7月21日から23日まで下田に行きました。
泊まったのは下田プリンス。
プライベートビーチではないけど
宿泊客ばかりのとてものんびりとした雰囲気のビーチでした。
夫と子供たちは海三昧。
私はサンシェードの中で読書。
みんなが充実した時間を過ごせました。

 ホテルの部屋は全室オーシャンビュー。
 朝日を見ることが出来ます。
 22日の日の出時刻は4:46
 朝日を見る事が出来たのは私と長男だけ。
 残りの2人は朝起きるのが苦手なのです。
 スイートルームは広々していたし
 又来年も行けたらいいな。
| きょうの(おでかけ) | 22:59 | comments(0) | trackbacks(0) |
「ふたりの距離の概算」米澤穂信
米澤 穂信
角川書店(角川グループパブリッシング)
(2010-06-26)

JUGEMテーマ:読書


春を迎え、奉太郎たち古典部に新入生・大日向友子が仮入部することに。だが彼女は本入部直前、急に辞めると告げてきた。入部締切日のマラソン大会で、奉太郎は長距離を走りながら新入生の心変わりの真相を推理する!

待ってました!「古典部シリーズ」の第五弾。

ホータローたち古典部のメンバーは2年生になり、5月の神山高校星ヶ谷杯。古典部は4月に新入生・大日向友子が仮入部していたのだけれど、マラソン大会前日に急にやめると告げた。20kmのマラソンを走り終えるまでに大日向が入部を取りやめた原因を推理しなくてはならない。前日、部室にいたのはホータロー、えると大日向の3人だった。大日向は帰りがけに摩耶花と会い、入部を辞めることを告げたというのだ。他人に興味のない省エネ主義のホータローは、大日向の入部とりやめは突然の事のように感じられるのだが、前日の部室で千反田と大日向の間に何かしらあったのか?仮入部してからこの日までの間の出来事が積もり積もって内心思うことがあったのでは?と考える。しかし、いかんせん情報が少なすぎる。20キロのマラソン大会中に後から出発する千反田えると伊原摩耶花に接触し、そのご大日向からも話を聞かなくては…
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| 本:や行(米澤穂信) | 20:04 | comments(2) | trackbacks(2) |
「ペンギン・ハイウェイ」森見登美彦
森見 登美彦
角川書店(角川グループパブリッシング)
(2010-05-29)

JUGEMテーマ:読書


小学四年生のぼくが住む郊外の町に突然ペンギンたちが現れた。この事件に歯科医院のお姉さんの不思議な力が関わっていることを知ったぼくは、その謎を研究することにした。未知と出会うことの驚きに満ちた長編小説。

ぼくは小学校4年生で、両親、妹と郊外の住宅地に住んでいる。偉い人になるために努力を欠かさず、勉強もするし、たくさん本も読む。お父さんに買ってもらったノートに気がついたこと、研究してわかったことを記録する。そして、歯科医院の「お姉さん」のことが好きだ。ある日、ぼくの街にアデリー・ペンギンの群れが現れて、ちょっとした騒ぎになった。ペンギンがどこからきたのか、調べ始めたぼくの前で不思議なことが起こった。お姉さんがコーラの缶を宙に投げ上げると、それがペンギンに変わったのだ。お姉さんはぼくに言った。「この謎を解いてごらん」ぼくはこれを“ペンギン・ハイウェイ研究”と名付けることにした。

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| 本:ま行(森見登美彦) | 22:14 | comments(2) | trackbacks(1) |
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