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吉野 万理子
PHP研究所
(2009-12-22)
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届いていますか。たった1度だけでもいい。どうか、こたえて…。不慮の事故に遭い、眠りつづける恋人・涼に、眞夕子は繰り返しラブレターを書いた…。愛する人を想うラブ・ストーリー。
吉野さんの本、久しぶりです。こんかいはタイトルから予想できるんだけど「泣きます!!!」の王道をいく物語。泣かなかったけど。日々の手紙という形の中に時々三人称で眞夕子の行動が語られるのですが、あっという間に読めます。
主人公の眞夕子は下高井戸に住み、編集プロダクションに勤めている。1年二ヶ月前に行き着けのカフェで出会った恋人の涼がクリスマスの日に不慮の事故によって目を覚まさない。編集プロダクションが受けおった路線別のガイドブックを制作しながら、毎日涼の病室に立ち寄り日々の出来事や思いを綴り涼に語りかける。そんなある時、涼の家族から涼の意外なメッセージを聞かされて、大きな悲しみを抱え、お見舞いに来る友人から大学時代の涼が自分の知っている涼と全く違うことを聞き、戸惑う。ふと立ち寄った書店で目にした絵本によって親交をもつようになった書店員・朋子とのやり取りの中から、眞夕子は涼の思いがけない新たな一面を知ることになる。
⇒ 数(自然数)は、幽霊である。 (11/17)
⇒ 式神自然数 (10/21)
⇒ アスラン (04/07)
⇒ 脱皮中 (11/10)
⇒ 三角点 (10/20)
⇒ 鶯張り (10/02)
⇒ ゆっぴ (09/26)
⇒ かぶの入門 (06/12)
⇒ 由紀 (03/16)
⇒ 秋緒 (02/02)