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「キケン」有川浩
有川 浩
新潮社
(2010-01-21)

JUGEMテーマ:読書


成南電気工科大学機械制御研究部略称「機研」。彼らの巻き起こす、およそ人間の所行とは思えない数々の事件から、周りからは畏怖と慄きをもって、キケン=危険、と呼び恐れられていた。これは、その伝説的黄金時代を描いた物語である。

あぁ、面白かった。あとがきに「どうやら老いも若きもすべての男子は自分の「機研」を持っています。―――自慢かお前ら!」ってありました。たしかにそうかも。夫も大学時代のテニス部の友達との話をあれこれ持ってます。学生の頃から、今でもみんなが集まると同じ話をしてゲラゲラ笑って。学生の頃から話を聞いてる私は「またか!」くらいにしか思わないんだけど。だから、この本は奥さんにアルバムを見せながら学生時代のあれこれを語る設定なんだけど、うわ〜こんな奥さんだったらかわいいだろうなぁって思ってしまった。

舞台は成南大の制御機械研究部、略して「機研」成南の「ユナ・ボマー」こと上野。なんと小学4年生の時に、初めて爆弾を作ったそうだ。以来、<火薬>は大事なお友達。この上野君率いる機研部にちょっかいだそうものなら、返り討ちにあうこと必須!上野君の暴挙を止められるのは、唯一大神君だけ。その大神君も怒らせたら、大魔神に!!そんな二人が所属する機研部に、「お店の子」元山君と池谷君他7名の新入部員が入部。キケンの1年間の出来事。 文化祭のラーメン屋の話が一番面白かったです。「お店の子」元山、がんばってました。 そして最後に大学時代の思い出を写真を見ながら妻に話している主人公が10年ぶりに母校の文化祭に行くのです。同じ味を守ってる「らぁめんキケン」そして予備の部屋の黒板の文字。ステキすぎる!!!
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| 本:あ行(有川浩) | 20:40 | comments(6) | trackbacks(7) |
「見とれていたい 私のアイドルたち」柴崎友香
JUGEMテーマ:読書


素敵な女の子はこの世の宝!―映画&テレビ好きの著者が、とびきりお気に入りの女優・タレント・ミュージシャンについて綴った、クールでちょっぴりミーハーな21章。

柴崎さんの小説に出てくる女の子達は、かわいい子がダイスキで知り合いになったかわいい子のことをあれこれ言い合います。この本はそんな柴崎さんらしいエッセイ。

登場するのは…スカーレット・ヨハンソン/ジュリー・デルピー/エマニュエル・べアール/ケイト・ブランシェット/インリン・オブ・ジョイトイ/ニコール・キッドマン/クリスティーナ・リッチ/カイリー・ミノーグ/ペネロペ・クルス/松坂慶子/ヴァネッサ・パラディ/キャサリン・ゼタ=ジョーンズ/ナタリー・ポートマン/ドリュー・バリモア/ヘレン・ミレン/ジュディ・デンチ/カトリーヌ・ドヌーヴ/マドンナ などなど。

私も好き〜〜〜〜って思う女優さんたちがたくさん登場します。主に女優さんなのですが、色んな映画の中でどの映画が一番素敵かってことを詳しく紹介しているので、見たことない映画は見たくなります。

表紙は若い頃の松坂慶子さんだそうです。私、黒谷友香かと思ってました。
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| 本:さ行(柴崎友香) | 20:53 | comments(0) | trackbacks(0) |
「甘栗と金貨とエルム」太田忠司
太田 忠司
角川書店(角川グループパブリッシング)
(2010-02-25)

JUGEMテーマ:読書


高校生の甘栗晃は、突然亡くなった父親の代わりに、探偵の仕事をすることに。依頼は、ナマイキな小学生・淑子の母親探し。――美枝子は鍵の中に? 謎めいたこの一言だけを手がかりに、調査を始めた晃だけど……!?

電車の中用に文庫本を読みたくて、以前読んだ事あった太田さんの本を手にしてみました。タイトルが不思議だったんだけど、主人公の甘栗くんと依頼人のエルムとエルムが支払った金貨。ただ、それだけなのね。

父親の突然の事故死で天涯孤独になった17歳の甘栗晃。探偵だった父親の事務所を整理しているところに突然小学生の女の子が現れた。父は金貨一枚で1ヶ月前に失踪した少女の母親を探す依頼を受けたらしい。少女は甘栗が依頼を引き継ぐべきだし、探さないのなら金貨を返して欲しいと言う。金貨は見つからず、几帳面に字が並んでる父親の手帳には「美枝子は鍵の中に」というなぐり書きが。
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| 本:あ行(その他の作家) | 22:11 | comments(0) | trackbacks(0) |
「ヤッさん」原宏一
JUGEMテーマ:読書


誰が呼んだか“銀座のヤス”。親しみ込めて“ヤッさん”。築地市場と一流料理店を走って回り、頼られる謎の男。自分がなぜ宿無しかは語らないが、驚きの舌と食の知識を持つ。新米ホームレスのタカオは、ひょんなことからヤッさんに弟子入りして、「驚愕のグルメ生活」を味わうことに。市場も銀座も、最高に旨くて、人情はあったかくて、さっぱりと気持ちがいい。だが、誇りを持って働く現場には事件も起こる。ヤッさん&タカオの名コンビが、今日も走る。

面白かった!

派遣社員の仕事を失い、ダンボールで寝ていたタカオに声をかけたのが銀座のホームレス、ヤッさん。常に清潔、身ぎれいにして、体力を維持し、他人様に迷惑をかけずに生活を続けることが信条で「都会で暮らすホームレスとしての矜持を持て!」とタカオに言う。

朝一番に築地市場へ行き、試食をしながら仕入れた食材の情報を聞き、その後馴染みのレストランを回り築地で仕入れた情報を提供し、まかないを食べる。言ってみたら食材コンサルタント。どこに行くのもジョギング。新大久保まで走った時には驚きました。

行った先でトラブルがあれば一肌脱ぐ。弟子入りしたタカオはヤッさんに教わり、お店の人たちに教わり、図書館で勉強し、少しずつ成長していくのです。そして、物語が進むにつれヤッさんの過去が明らかになります。


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| 本:は行(その他の作家) | 21:59 | comments(2) | trackbacks(0) |
2012
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
(2010-03-19)

JUGEMテーマ:映画



原題: 2012
製作年度: 2009年
監督: ローランド・エメリッヒ
上映時間: 158分
出演: キウェテル・イジョフォー, ジョン・キューザック,アマンダ・ピート,オリヴァー・プラット,タンディ・ニュートン,ダニー・グローヴァー

 ロサンゼルスでリムジン運転手をしている売れない作家ジャクソンは、別れた妻ケイトのもとに暮らす子供たちと久々に再会し、イエローストーン公園までキャンプにやって来た。彼はそこで怪しげな男チャーリーから奇妙な話を聞かされる。それは、“地球の滅亡”が目前に迫っており、その事実を隠している各国政府が密かに巨大船を製造、ごく一部の金持ちだけを乗せ脱出しようとしている、という俄には信じられない内容だった。しかし、その後ロサンゼルスをかつてない巨大地震が襲い、チャーリーの話が嘘ではないと悟るジャクソン。そして、大津波や大噴火など、あらゆる天変地異が世界中で発生、次々と地球を呑み込んでいくことに。そんな中、ジャクソンはケイトと子供たちを守るため、巨大船のある場所を目指して必死のサバイバルを繰り広げるのだが…。
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| 見る:洋画(た行) | 23:30 | comments(0) | trackbacks(1) |
「愛は苦手」山本幸久
JUGEMテーマ:読書


20代はみんな私に優しくて、30代も大丈夫と思ってて。でもなんだか、気がついたら前に進めないよ……。高校生になった娘を持て余す彩子、ついに一人で家を買った可憐、ダメで強引で温かかったあの人の死を聞いた静子、よくわからない“愛”ってものを考えてみる茂絵。揺れる彼女たち八人の心を穏やかなユーモアに包んで描く連作集。

8人のアラフォー女性の物語。同世代の女性の物語なんだけど、物語なので色々なタイプの人がいます。一番最初の「カテイノキキ」があまりに平凡な主婦の物語で「なんだか普通かも・今回はあわないのかな?」って心配したんだけど、他の人たちの物語は面白かった。普通のアラフォーの物語なんて、身の回りにあふれているのでそれじゃぁつまらないんだよね。

好きだったのは「たこ焼き、焼けた?」と「象を数えて」
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| 本:や行(山本幸久) | 21:09 | comments(5) | trackbacks(2) |
「あねチャリ」川西蘭
JUGEMテーマ:読書


主人公は女子ケイリンで頂点に立つことを夢見る美少女。恋と友情、闘いと挫折……世界選手権の覇者だけが袖を通せる虹色ジャージをめざして美しく成長していく日々を溌剌と描く、超異色バイシクル・スポーツ小説。

川西さん、初読みです。「セカンドウインド」が気になっていたのですが読んでいません。

手首を故障してバレーボールを諦めた16歳の早坂凛は引きこもりになってしまった。そんな凛を外に出すきっかけとなったのが自転車。ママチャリで川沿いをサイクリングしていた凛が偶然出合ったのは元競輪選手の瀧口。凛は自転車の世界へと嵌っていく。
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| 本:か行(その他の作家) | 21:33 | comments(0) | trackbacks(0) |
「犬はいつも足元にいて」大森兄弟
JUGEMテーマ:読書


茂みの奥の広場――そこで犬が穴を掘ると、得体のしれない肉が、必ず出てくるのだ……中学生の僕が見た、「肉」の正体とは? 兄+弟による驚くべき完全共作! 第46回文藝賞受賞作。

読みながら「兄弟共作」ってどういう風に書いてるんだろう?って気になりました。

「僕」は中学生。最近、父親と母親が1ヶ月前に離婚していたことを知った。今は母親と犬と暮らす。学校では最も地味なグループに所属していたが、そのうちの二人が学校に来なくなりサダと二人で昼ごはんを食べるようになる。毎朝、犬を連れて行く公園の空き地で犬は異様なにおいを放つ肉を掘り起こす。サダが偶然を装い、僕と犬の散歩についてくるようになった。僕の気持ちを常に気にしている犬が、ある日犬がサダの足に咬みついた。
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| 本:あ行(その他の作家) | 21:11 | comments(2) | trackbacks(1) |
「ダウンタウン」小路幸也
小路 幸也
河出書房新社
(2010-02-19)

JUGEMテーマ:読書


高校生の僕と年上の女性ばかりが集うこの場所で繰り広げられた、「未来」という言葉が素直に信じられたあの頃の物語。大人になるってことを、僕はこの喫茶店で学んだんだ。温かくて懐かしい「喫茶店×青春」小説。

1977年の物語なので、携帯がでてこない。そんな時代があったよなぁって新鮮な気持ちになりましたが、小樽まで車を飛ばすシーンでは「あぁ、携帯があったらすぐに連絡できるのに」って思ってしまいました。

1977年4月、高校一年から2年に上がる春休みに中学の2年先輩のユーミさんに会った。彼女は「ぶろっく」という喫茶店で働いているとマッチをくれた。そこは常連ばかりが集まるカウンターだけの喫茶店。入り口には「731」と書いてあり、日が経つごとに数が増えていく。「ぶろっく」に通い、常連の人たちと仲良くなり、高校では孝生とバンドを組んで演奏をする。そんな省吾が東京の大学に進学するために旭川を離れる日までの出来事。
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| 本:さ行(小路幸也) | 21:17 | comments(2) | trackbacks(1) |
「ナニカアル」桐野夏生
桐野 夏生
新潮社
(2010-02-26)

JUGEMテーマ:読書


昭和十七年、南方へ命懸けの渡航、束の間の逢瀬、張りつく嫌疑、そして修羅の夜。波瀾の運命に逆らい、書くことに、愛することに必死で生きた一人の女を描き出す感動巨編の誕生。女は本当に罪深い。戦争に翻弄された作家・林芙美子の秘められた愛を、桐野夏生が渾身の筆で灸り出し、描き尽くした衝撃の長篇小説。「週刊新潮」2008/12/11号から2009/11/12号まで連載されたものに、単行本化するに際して加筆修正されたもの。

林芙美子さん。読んだことないです。国語の教科書に写真が載っていたような気がする。そんなレベルでしかしりません。「放浪記」といえば森光子のでんぐり返しが先に思い浮かんじゃうくらい。あぁ、情けない。

平成元年に林芙美子の姪で後に林芙美子の夫だった緑敏と結婚した林房江。彼女が記念館設立のために資料を選別する折に、林の未発表の回想録が発見した。そこには南方派遣のころに起きた、彼女と記者・斎藤謙太郎との恋愛や、息子の出生の秘密が記されていた…。
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| 本:か行(その他の作家) | 21:35 | comments(0) | trackbacks(0) |
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