名探偵の伊神さんは卒業、葉山君は進級、そして迎えた新学期。曲がり角が衝突したことがきっかけで、可愛い一年女子の佐藤さんと知り合った。入学以来、怪しい男に後をつけられているという佐藤さんのために、葉山君はストーカー撃退に奔走することになる。苦労性の高校生・葉山君の、山あり谷ありの学園探偵ライフ。爽快なフィナーレまで一気呵成に突き進む学園ミステリ、後編。
本の紹介に「後編」ってあるし、物語は第五話からはじまる。これは
<卒業式編>とあわせて読むべきなんですね。<卒業式編>を読んでから2週間経ってないのですが、気になっていたはずの「断章」のあれこれを忘れてる。あぁ、手元に<卒業式編>があったらよかった。やっぱり図書館で借りずに買うべきだったのか…
常に誰かの言いなりになっている葉山君、好きです。電車の中で読んでいたんだけど向いにいる人が不審な顔をして私を見ているのです。どうやら、私にやついていたらしい。気をつけなきゃ。
新学期伊神さんなき後、誰が探偵をするのかと思ったら、葉山君ちゃっかり伊神さんに応援を頼んでいました。そして新しく出てきた希ちゃんもなにやら伊神さんのようなキャラ。今回も葉山君は振り回されながら頑張ってるし、柳瀬さんには恋のライバル出現か?って感じだけど、行動力やみんなをまとめる力は素晴らしい。突然の芝居もサクサクこなします。伊神さんは東京の大学に行ってるはずなのに、電話が来ればすぐにやってくる。
そうやって各章楽しめたのですが、最後におぉそうきたか!って感じでした。<卒業式編>から続く色々な事、各章の間に挟まれた断章など、すべてがつながっていたのね。生まれてすぐからの記憶がある伊神さん、やっぱり変わり者です。でも猫の話や以前住んでいた場所に残していた英語の詩などが切ない。女性に興味がない!って所は「彼ならありえるかも」ってすっかり信じきってました。
⇒ 数(自然数)は、幽霊である。 (11/17)
⇒ 式神自然数 (10/21)
⇒ アスラン (04/07)
⇒ 脱皮中 (11/10)
⇒ 三角点 (10/20)
⇒ 鶯張り (10/02)
⇒ ゆっぴ (09/26)
⇒ かぶの入門 (06/12)
⇒ 由紀 (03/16)
⇒ 秋緒 (02/02)