ポチこと須川くんが、高校入学後に一目惚れしたクラスメイト。不思議な雰囲気を持つ女の子・酉乃初は、実は凄腕のマジシャンだった。放課後にレストラン・バー『サンドリヨン』でマジックを披露する彼女は、須川くんたちが学校で巻き込まれた不思議な事件を、抜群のマジックテクニックを駆使して鮮やかに解決する。それなのに、なぜか人間関係には臆病で、心を閉ざしがちな初。はたして、須川くんの恋の行方は―。学園生活をセンシティブな筆致で描く、連作ミステリ。全選考委員が「うまい」と評した第十九回鮎川哲也賞受賞作。
面白かったんだけど、なんとなく文章が読みにくくて時間かかっちゃいました。なぜだろう?
図書室で本が裏返しになっていた謎。消えたハンカチ。自殺した生徒の幽霊。「不思議は不思議のまま、楽しんでおいた方ががいい」そんな酉乃さんの言葉、あながち間違っていないのかも。日常の謎でもそのままにしておいたほうがいいこともあるんだねぇ。
学校での顔とマジックをしている時の顔が全く違う酉乃さん。須川君が一目惚れした酉乃さんとの距離を少しずつ縮めていこうとして、そうこうしている間にも先輩の太ももにチラチラと視線がいったり。八反丸さんの誘いにまんまとのっかっちゃったり。男の子ってこんな風に色々見ているのか!って呆れたりもします。
ちょっと距離が縮まったかと思った酉乃さんとの距離がぐんと離れたままどうなるかと思ったら、それまでボソボソとしていた須川君ったら最後の最後にはビシっと決めてくれました。
⇒ 数(自然数)は、幽霊である。 (11/17)
⇒ 式神自然数 (10/21)
⇒ アスラン (04/07)
⇒ 脱皮中 (11/10)
⇒ 三角点 (10/20)
⇒ 鶯張り (10/02)
⇒ ゆっぴ (09/26)
⇒ かぶの入門 (06/12)
⇒ 由紀 (03/16)
⇒ 秋緒 (02/02)