「あなたの町の不思議を取材します」。幽霊屋敷、未確認生物など、アブない謎を追って、オカルト専門放送局の元エリート・百太郎と元ヤンキー・ミサの迷コンビが大活躍。抱腹絶叫のホラー・コメディ。
百太郎は報道部の生え抜きディレクターとして数々のスクープをものにしてきた。だがある企業を不祥事を暴こうとして所圧力がかかり、退職しなければいけなくなった。再就職先は零細CS放送局のチャンネルファンタズモだった。世界初のオカルト番組専門放送局という触れ込みで、超常現象や都市伝説、心霊スポットの紹介番組などを二十四時間放送している。霊感ゼロのオカルト構成作家のミサと一緒に「突撃!隣の超常現象」という番組を担当する事になった百太郎は噂となったオカルト・スポットへ取材に出かける。
オカルトスポット、UMAなどの噂がある場所へ取材に行く百太郎とミサと黒猫のヤマト。行く先々で百太郎の報道記者としての能力がスパークして事件を解決するのです。それぞれの事件の真相はわりと簡単にわかります。ドタバタする感じがちょっと空回りかなって気はするのです。
が、小ネタが面白い!チャンネルファンタズモの色々な番組や本「突撃!隣の超常現象」は「隣のばんごはん」のパクリだし、「ズバリ写ってるわよ!心霊写真なんでも鑑定団」「きょうふの料理」「東京憑依(い)る店霊視(みれ)る店」「除霊の品格 呪いから生き霊まで」だとか。じっくり見ると面白い。
同僚のAD谷中くん・22歳のトレーナーは毎回不思議。そして発言は30代後半から40代のもの!構成作家のミサはファッション雑誌から出てきたようなファッションで身を固めていますが、実は元ヤン。興奮すると地が出てくるところがすごく面白い。
そしてそれ以外にもとにかく私が子どもの頃の「懐かしい」ものがいっぱい出てくるのです。マイク型零体感知レーダーに内蔵されている曲が岩崎宏美の「万華鏡」REBECCAの「MOON」OFF COURSEの「YES−YES−YES」だなんて。そういえば、あったよなぁって思わずニヤリとする選曲でした。横浜銀蝿やら「おいでCome On」で始まるあの歌も懐かしい!
と思って著者紹介を見てみれば、加藤さんってば私よりちょっとだけ年上なだけなのね。やっぱりね。
⇒ 数(自然数)は、幽霊である。 (11/17)
⇒ 式神自然数 (10/21)
⇒ アスラン (04/07)
⇒ 脱皮中 (11/10)
⇒ 三角点 (10/20)
⇒ 鶯張り (10/02)
⇒ ゆっぴ (09/26)
⇒ かぶの入門 (06/12)
⇒ 由紀 (03/16)
⇒ 秋緒 (02/02)