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荻原 規子
角川グループパブリッシング
(2008-07-04)
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山伏の修験場として世界遺産に認定される、玉倉神社に生まれ育った鈴原泉水子は、宮司を務める祖父と静かな二人暮らしを送っていたが、中学三年になった春、突然東京の高校進学を薦められる。しかも、父の友人で後見人の相楽雪政が、山伏として修業を積んできた自分の息子深行を、(下僕として)泉水子に一生付き添わせるという。しかし、それは泉水子も知らない、自分の生い立ちや家系に関わる大きな理由があったのだ。
荻原さんの本、初読みです。駒子さんが挿画を描いてるし、読みたいなって思いつつ、いつも図書館にあると思うと「いつでもいいか」って後回しになってました。市の今年の夏の中学生向けお薦め本になっていて、たくさん並んでいたので借りてみました。
山奥にある世界遺産の玉倉神社に住む鈴原泉水子は、長いお下げに母親からもらった赤いふちの眼鏡。運動は大の苦手。イマドキの中学生だとは考えられないような冴えない女の子。父親は優れたコンピュータープログラマーでアメリカで仕事をしていて、母親は警視庁で潜入操作を行っているので、どこで何をしているのかわからない。宮司の祖父と一緒に静かに暮らしている。そんな彼女に、東京の高校に進学しろと一方的に言う父。友人達と一緒に地元の高校に進学する気だった泉水子は戸惑い反発する。
そんな時にやってきた父親の友人で泉水子の保護者代理の相楽雪政、そしてその息子の深行。中一の時に羽黒で峰入りをはたし、中高一貫の進学校に通っていたが、泉水子が地元の高校に通いたいといったので深行も同じ高校に通うことになったというのだ。雪政が決めたことに納得できない深行。ところが泉水子と同年に生まれたのが運のつき。深行の一生は泉水子いつきそうためにあるという雪政。戸惑う泉水子だが、深行は同じ中学に転校してきてしまった。
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