純情エレジー
豊島 ミホ
べつに恋や愛を真剣に考えたわけじゃなく、ただカラダを重ねただけなのに……上京して、仕事して、別の恋人ができても、ふとした瞬間に心を支配する愛しい思い出たち。20歳のデビューから7年。より甘く、切なく、官能的に開花した著者が、人生最初の岐路に立った「オトナ」になりかけの女の子を描く全7篇。
デビュー作のようなちょっとエッチな雰囲気。でも嫌悪感は全く感じません。なんだかどれもこれも切ないのです。
田舎に住んでいたり、田舎に帰ってきたり、することがないから近所の噂話に花が咲いちゃう、することがないから異性へ興味がいっちゃう。そんな感じ。
今更ながらなんですが、豊島さん休筆宣言していたんですね。なんだか寂しいけど、だけど充電して又いっぱい素敵な物語を作り出して欲しいです。
ついになってる「あなたを沈める海」と「避行」が好きでした。二人とも相手を思っているのに、だけど全く幸せじゃない。最初は遥だけの一方的な思いかと思っていたのに「避行」で照の気持ちを読んでみたら、そうでもないんじゃないの?って感じ。なのに照には東京に彼女がいて…恋ってままならないものなんだなって思いました。
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