優雅なハリネズミ
ミュリエル・バルベリ
自分の知性をひた隠し、アパルトマン管理人の典型を生きようとする未亡人ルネ。大人たちの世界のくだらなさに幻滅し、自殺を志願する12歳の天才少女パロマ。二人は並外れた感性と頭脳を持ちながらも、世間との係わりを拒み、自らの隠れ家にこもっていた。しかし、ミステリアスな日本人紳士オヅとの突然の出会いによって、二人の未来は大きく開かれるのだった。
何で借りたんだったかな?新聞?哲学的な事が書いてあったりして読みにくいんだけど、なぜだかどんどん読めちゃう。不思議でした。
パリの高級アパルトマンの管理人ルネ。夫を10年以上前に癌で亡くし、豊かな教養を持ちながらそれを隠して典型的な管理人を演じている。トルストイの「アンナ・カレーニナ」を愛読し、 小津安二郎監督の映画に心酔している。そのアパルトマンに住む裕福な家庭の12歳の少女パロマ。ブルジョアの家族に幻滅し、6月にアパルトマンに火をつけて自殺しようと考えながら、自分の考えや起こった出来事を日記に書く。その二人が交互に語る物語。
アパルトマンに住む料理研究家が亡くなり、家を手放した。そこに住んだのが金持ちの日本人、オヅ・カクロウ。そしてルネとパロマの人生に転機が訪れる。
⇒ 数(自然数)は、幽霊である。 (11/17)
⇒ 式神自然数 (10/21)
⇒ アスラン (04/07)
⇒ 脱皮中 (11/10)
⇒ 三角点 (10/20)
⇒ 鶯張り (10/02)
⇒ ゆっぴ (09/26)
⇒ かぶの入門 (06/12)
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⇒ 秋緒 (02/02)