草祭
恒川 光太郎
ひっそりとした路地の奥、見知らぬ用水路をたどった先。どこかで異界への扉が開く町「美奥」。その場所は心を凍らせる悲しみも、身を焦がす怒りさえも、静かにゆっくりと溶かしてゆく。消えたクラスメイトを探す雄也、過去から逃げ続けてきた加奈江……人びとの記憶に刻まれた不思議な死と再生の物語を注目の気鋭が綴る。
恒川さんの物語。夏の終わりって物語が多かった気がします。恒川さんの物語は夏が似合うかもしれない。世界にひきこまれるから読み終わって「ふー」っと一つため息をついちゃう。
美奥、不思議な町です。ピンクのワイシャツを着た太鼓腹の男、双子など、どの物語にも登場します。
所々に出てくるオロチバナ。妖艶な緋色と橙。黄色い筋の入った八枚の花弁。茎は緑いろだが、鱗のような筋が入っている。ヤマタノオロチが血を流したところに咲くといわれる花で、どこにでもあるものではないしm五感のみで生きてる者は通りがかっても視えない。禁断の神薬、クサナギを作るのに使う。
⇒ 数(自然数)は、幽霊である。 (11/17)
⇒ 式神自然数 (10/21)
⇒ アスラン (04/07)
⇒ 脱皮中 (11/10)
⇒ 三角点 (10/20)
⇒ 鶯張り (10/02)
⇒ ゆっぴ (09/26)
⇒ かぶの入門 (06/12)
⇒ 由紀 (03/16)
⇒ 秋緒 (02/02)