妙なる技の乙女たち
小川 一水
時は2050年、東南アジアのリンガ島。赤道直下のリンガ島に軌道エレベータが建設される。たちまちリンガ島は宇宙産業の拠点となり世界各国から様々な人間が寄り集まってくるようになった。そこに住む七人の女性の七つの物語。
小川さんの本、1冊だけ読んだことがあるんです。面白かったので、新刊を図書館で目にして借りてみました。SFの世界ですが、主人公は女性だし違和感なくその世界に入って行く事が出来ました。
舞台は2050年。スピンナブルカーボンナノチューブ(SCNT)の工業生産法の確立によって静止衛星から地球の赤道までエレベータを吊って、ロケットを使わずに宇宙にいける世界。軌道エレベーターは赤道に建てるのが最も安いことから、世界中の人がこぞって空いている赤道上の土地を買いあさった。シンガポール沖のリンガ島もそのひとつ。それまで熱帯のリゾート地だった島のリンガ山で世界始めての軌道エレベーターがCANTECによって建設された途端、ありとあらゆる企業が集まり、土地がたりなくなると回りにメガフロートが曳航された。
そんなリンガ島で働く日本人の女の人たち。仕事はそれぞれ工業デザイナー、船乗りだったり、リゾート開発者、保育士、フライトアテンダント、彫刻家にOL。色々な宗教、色々な人種、色々な言葉の存在する島で仕事に悩み、恋をして、生活しています。
エレベーターで10時間かけて宇宙にある衛星まで…そんな時代が後40年で来るのかな。保育士さんは自動翻訳機なる物を耳につけ、いろんな国の子ども達と会話していたし。
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