心臓と左手 座間味くんの推理 (カッパ・ノベルス)
石持 浅海
「月の扉」で探偵役を務めた座間味くんが、警視庁の大迫警視とお酒を酌み交わしながら、すでに終わった事件について話を聞き推理を行なう7つの短編。
「月の扉」を読んだのが今年の2月。座間味君は覚えてました。座間味って書いたTシャツを着ていたから座間味君。確か彼女(奥さん?)との沖縄旅行帰りにハイジャックにあった飛行機に乗り合わせ、あんな状況下で落ち着いて推理していた人です。
そのハイジャック事件の時に事件を担当した警視庁の大迫警視が新宿の書店で見覚えのある顔を見つけた。それが「座間味君」だった。一緒に食事でもと誘ったなじみの小料理屋で今関わっている事件について座間味くんに話すと、彼はあのハイジャック事件の時と同じように冷静に疑問点を突きつけ、解決したはずの事件の真相を解明するのです。
なんだかすごいです。最初にそれぞれの事件でしたいが発見された状況が書かれ、それから大迫警視が事件の背景について詳しく語ります。座間味くんはお酒を飲んで、美味しいものを食べながら、最後に警察が出した結論に反論していく。座間味くんの出す結論一つひとつにへぇ〜〜〜と感心する私でした。
最初の物語の時、奥さんは妊娠中で実家に帰り、子供が4歳になり…最後の章ではハイジャック事件から11年経ってます。大迫警視、新宿にある個室のあるおいしそうなレストランをたくさん知ってます。
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