結婚写真
中江 有里
母親と二人暮らしの中学2年生の満(みつる)。学校でのイジメ、幼馴染への恋心、母親の恋、そして母と娘の関係。(「結婚写真」)高校1年生の夏。突然喋る事が出来なくなった母親の変わりに家業の弁当屋を手伝う由実。新しく来たバイトは中学2年の時の副担任だった桂田だった。父親から頼まれた受験生弁当(「納豆うどん」)二つの物語。
中江有里さんって女優さんなんですね。知らなかったというのか気がつかなかったというのか…確か秦建日子さんのブログを見ていてこの本を知ったのでした。色んな才能を持った方、羨ましいです。
「結婚写真」は娘・満と母・和歌子が交互に語る二人の物語。母40歳で娘が中学2年って事は14歳。うーん。自分のこと考えるとそんな大きな子が…って思うけど、友達の中でも結婚が早かった子はそれくらいで生んでるか。やっぱり気持ちは母親のほうによって言ってしまう私ですが、心細くなった時に満の幼馴染で大学浪人してる洋ちゃんに電話しちゃうのはどうなのか?
和歌子の彼は10歳年下の林くん。彼が出来てからの和歌子の張り切りっぷりがかわいらしいです。和歌子のストレートさが、娘がいるって事もはっきりと言うのが好きになったが、満に和歌子の撮影したウエディングドレス写真を見せられたときに、急に現実を突きつけられた気がしてしまった。なんだかそこら辺がリアルにわかってしまった。そして、連絡をくれない林の気持ちをなんとなく気がついて、自分からも距離を置く和歌子。一緒に食にしに行って、林くんが保っている距離に気がついて、悲しいけど悲しくないそぶりを見せる。大人です。
今の中学生ってこんな感じなのかな。クラスの女の子から無視されたり、先輩から叩かれたり、ちょっと話をした好きな人との事をネット上で書かれたり。
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