ひとがた流し
北村 薫
高校時代の同級生だったアナウンサーの千波、小説家の牧子、写真家の妻の美々の3人は、程よい距離感を保ちながらずっと友達関係を続けてきた40代。それぞれに充実した日々を送っている。ずっと目標としてきた仕事に抜擢された千波は不治の病を宣告される。
千波は独身アナウンサー。猫のギンジローと母が残した家で暮らす。牧子は離婚をし大学受験を控えたさきと暮らす。美々は娘・玲が小さいときに写真家の類と結婚し、玲は類を本当の父親だと思っている。、そして千波の後輩、鴨足屋さん。研修期間に千波の下で働き尊敬している。6章を千波、さき、類、玲、鴨足屋、牧子の視線で語っていきます。
なんだか「愛」がいっぱい詰まった本でした。家族の愛、友達への愛、そして未来がない愛。相手が辛い気持ちの時に、静かに寄り添ってあげる。決して大げさでなく、押し付けがましくもなく、淡々と注がれる愛情。
⇒ 数(自然数)は、幽霊である。 (11/17)
⇒ 式神自然数 (10/21)
⇒ アスラン (04/07)
⇒ 脱皮中 (11/10)
⇒ 三角点 (10/20)
⇒ 鶯張り (10/02)
⇒ ゆっぴ (09/26)
⇒ かぶの入門 (06/12)
⇒ 由紀 (03/16)
⇒ 秋緒 (02/02)