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「忘れないと誓ったぼくがいた」平山瑞穂
忘れないと誓ったぼくがいた
忘れないと誓ったぼくがいた
平山 瑞穂


1人の少女を好きになってしまった高校生の男の子タカシの恋。タカシが好きになった少女あずさは目の前から突然消えてしまうだけでなく、人の記憶からも消えてしまう。どんどん短くなっていく存在する時間。僕だけは絶対に忘れない。


現実にはありえない世界の切ない恋。涙するような事はなかったのですが、素敵な空間を作り出していたと思いました。

自分だけは絶対に忘れないとノートにあずさと出合ったときの事を書き記し、朝目覚めるとすぐにそのノートを読むタカシ。あずさが消えてしまうのはなぜなのか、原因を突き止めようと一生懸命なタカシ。そんなタカシの行動が切ないです。

人の記憶から消えていってしまうのってどんな気持ちなんだろう?人は死んでも誰かの心の中に記憶として生き続ける。そんな記憶さえなくなってしまう、全く無の状態。
| 本:は行(その他の作家) | 21:56 | comments(8) | trackbacks(8) |
「動物園の鳥」坂木司
動物園の鳥
動物園の鳥
坂木 司


野良猫虐待の犯人を見つけるため動物園を訪れた鳥井と坂木。そこで坂木は鳥井が引きこもる原因となった中学時代の同級生と出会う。


「青空の卵」「仔羊の巣」に続く3冊目、長編です。今回は鳥井が引きこもりになった原因。坂木が鳥井の友人になったきっかけ、滝井の過去などにも触れています。少しずつ強くなろうとしている鳥井。そんな鳥井に対して嬉しさ反面寂しさを感じている坂木が自分の気持ちに決着をつけます。

ちょっと傷つきながらも温かな心を持った人たち。周りの人たちに助けられ閉ざしていた心を少しずつ開いていく人たち。食事のシーンがすごく素敵です。シリーズはこれで終わりのようですが、また出会えたらいいのにって思える人たちでした。
| 本:さ行(坂木司) | 22:54 | comments(4) | trackbacks(1) |
デスノート<前編>


映画、「デスノート」見てきました。

「デスノート」って漫画があるって事を知ったのがつい最近です。映画公開だからなのかいろんな人から「デスノート読んだ?」って聞かれ、「ううん」と答えると「読んだ方がいい!」と薦められていたのです。

だからほとんど知識がない状態で見たのです。しかも、邦画を映画館で見るのが本当に久しぶり。どれ位かって…大学生になってから邦画を映画館で見ていないので…うーんと…言うのやめておきます。

内容はすごく面白かったです。11月の後編がまちどおしい。そして一緒にいった友達によると「漫画を随分端折ってるから、漫画も読むべき」だそうです。
| 見る(邦画) | 23:53 | comments(6) | trackbacks(1) |
「陽気なギャングの日常と襲撃」伊坂幸太郎
陽気なギャングの日常と襲撃
陽気なギャングの日常と襲撃


「陽気なギャングが地球を回す」の続編。

前半部分は4人がそれぞれ、後半部分に登場する人たちのちょっとした事件をそれぞれ解決します。成瀬は職場の後輩と一緒に強盗団を警察に通報。響野は飲んで記憶を亡くしたお客さんの記憶探し。雪子は派遣先の同僚に送られたチケットの謎をとく。久遠は公園で殴られた借金苦の人を助ける。

そして後半部分は前回同様銀行を襲うシーンから始まる。今回は成功したのだが、その翌日成瀬から招集がかかる。成瀬の部下の恋人が誘拐されたらしい…

成瀬、響野、雪子、久遠の4人がそれぞれ「らしい」行動をし、おしゃれで面白い会話を繰り広げる。いいなぁ。十分魅力的だったんだけど、1作目の方が読んでいる時の「ワクワク感」が大きかったような気がします。


| 本:あ行(伊坂幸太郎) | 21:20 | comments(18) | trackbacks(12) |
ナイトメアー・ビフォア・クリスマス
ナイトメアー・ビフォア・クリスマス コレクターズ・エディション
ナイトメアー・ビフォア・クリスマス コレクターズ・エディション


主人公はハロウィンタウンの王様ジャック・オー・スケリントンだ。ハロウィンの日が終わると次のハロウィンの日までのカウントダウンが始まるハロウィンタウン。ハロウィンを終えたジャックは同じことの繰り返しにうんざりしていた。歩いていたら突然「クリスマスタウン」への扉を見つけ、中に入る。初めて見たクリスマスを気に入ったジャックは自分達のクリスマスを作ろうと決心してハロウィンタウンに戻ってくる。


ちょっと(いや、かなり)季節はずれですが、美容院で担当の人に借りました。季節はずれだったけど、面白かった。さすがティム・バートン。細かいところまでキチンと笑えます。

ハロウィンタウンの住人が気持ち悪いようでかわいい。それに比べてサンタ・クロースやイースターのバニーの怖いこと、怖いこと…
| 見る:洋画(な行) | 21:59 | comments(4) | trackbacks(1) |
「落語娘」永田俊也
落語娘
落語娘
永田 俊也


「落語娘」は中学生の時叔父さんに連れて行かれた寄席で三松家柿紅の「景清」を聞き落語の虜となった所から始まった香須美の落語人生。

落語の世界は完全なる男世界ですから、女である香須美にとってはイバラの道。お稽古はなかなかつけてもらえず、セクハラにも耐える日々。そして師匠は落語界の「異端」数ヶ月前にはテレビで大失態をして、仕事もない状態です。そんな業界の隅っこの方で細々と暮らしている二人ですが、師匠が呪われた噺に四十年ぶりに挑む事になり、にわかに脚光を浴びます。

100年前の因縁噺「緋扇長屋」寄席からの帰り道、落語家の春太郎は長屋の火事を目撃した途端、心ここにあらずの状態。家に帰り噺を書いて亡くなる。それから2度、封印してあったこの噺を寄席で話そうとした人が心臓麻痺で亡くなった。40年間封印していたその噺を異端と呼ばれる三平が演じる事となった。獣のようなにおい。読んでいる人以外の2人の声が聞こえる。なにやら怖い話です。
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| 本:な行(その他の作家) | 21:02 | comments(3) | trackbacks(5) |
「東京バンドワゴン」小路幸也
東京バンドワゴン
東京バンドワゴン
小路 幸也


東京の下町、明治十八年創業の古本屋「東京バンドワゴン」で暮らす四世代の大家族。三代目店主、堀田勘一の妻堀田サチが語る1年間。


すごく素敵な物語でした。勘一はどっしりとした体格。60歳のロッカー我南人。その娘で未婚の母藍子と娘の花陽。息子の紺と妻の亜美。その息子の研人。愛人の子の青。そして青の婚約者のみすずさん。そんな堀田家で暮らす人々の周りで起こる人情味あふれるちょっとした出来事。涙あり、笑いありの1年間です。

我南人の「LOVEだねぇ」もよかったし、サチののんびりした口調も心地よかった。そして何よりも好きだったのが勘一の「おうよ」です。また会えたらいいのになぁ。
| 本:さ行(小路幸也) | 20:19 | comments(22) | trackbacks(17) |
「蒼いみち」小澤征良
蒼いみち
蒼いみち
小澤 征良

母が亡くなった日から自分だけが世界から取り残されてしまっていると感じるレナ。周りの人は彼だというけど、ただの幼馴染のフユと過ごす金曜日のバー「Far Away」。ある日、フユに電話するはずが、間違えてかけてしまい聞いてしまった留守電。英語で語られるメッセージに興味を覚えたレナ。


前にエッセイを読んだことがある小澤さんの小説です。英語が出てきたり、音楽が出てきたり、喘息が出てきたり。どことなく小澤さんの顔がチラチラします。

訳あって一人暮らしをしているからなのか、周りの雑音をシャットアウトして、自分の内側ばかりを見つめているレナがなんだか寂しげです。
| 本:あ行(その他の作家) | 23:04 | comments(0) | trackbacks(0) |
そして今年もまた…


今日は次男の誕生日。
長男の誕生日から中3日で再びケーキ。
この季節はイチゴがないので苦労します。

4歳になったばかりなのに「今日は誕生日。
今日から4歳。今度は5歳になるんだよ」と
来年の話をします。
子どもってどんどん大きくなりたいんですね。
私は誕生日が来るごとにため息ついてるのに。
| 食べる(おやつ) | 22:52 | comments(5) | trackbacks(0) |
「風に舞いあがるビニールシート」森絵都
風に舞いあがるビニールシート
風に舞いあがるビニールシート
森 絵都

大切な何かの為に一生懸命に生きる人たちの6つの短編集。


森さんらしくもあり、最後の物語を読み終わって表紙をみて「あっ森さんの本だったんだ」って思ったりもしました。一つひとつが濃くて、続けて読むのがもったいない感じ。


一番好きだったのは「守護神」裕介の印象が最初と最後で全然かわってしまい、なんだかかわいらしかった。
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| 本:ま行(森絵都) | 22:15 | comments(22) | trackbacks(22) |
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