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ダヴィンチ・コード
映画「ダヴィンチ・コード」を見に行きました。
今日はレディースデー。ネット予約していたので、慌てる事はなかったのですが、開始10分前にチケットを買い求める女の人ばかりの長い列。恐るべしレディースデー。

実は映画館で映画を見るのが「タイタニック」以来。「タイタニック」が1997年公開なので9年ぶりの映画館です。椅子の座り心地のよさはもちろん、ジュースだけでなく鞄かけ、傘たてまでついてるのに驚きました。音もすごいんですねー途中鳩が鳴いてるシーン映画館の天井で鳩が鳴いているのかと思いました。

映画の内容は…基本は原作に沿っていましたが、ずいぶんと省略手いることが多く、本を読んでいない人には理解でいない部分があるんじゃって思う部分がある反面、本を読んでいない人の方が楽しめたんじゃないかなって思うところもありました。

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| 見る:洋画(た行) | 21:50 | comments(4) | trackbacks(3) |
「夜の公園」川上弘美
夜の公園
夜の公園
川上 弘美


夜の公園を歩くのが好きなリリ。最近夫・幸夫のことを「好きじゃない」事に気がついている。幸夫は「理の勝った」リリとの生活を続けながら、リリの親友・春菜と週に一度は寝る。高校教師の春菜は数人の男の人と付き合っている。幸夫が好き。悟が好き。高橋も好き。だけど一番すきなのはリリ。決めた事をきっちりとする暁は夜の公園でリリと出会う。そんな4人とそして暁の兄・悟が語るそれぞれ。


なんだか読んでいて苦しくなりました。江国さんの「きらきらひかる」っぽい苦しさです。嫌いじゃないです。一人でいるとき、二人でいるときに感じる、喜び・不安・悲しみ・恐れ・怒り・嫉妬などの気持ちや本音と建前。そんなものが、それぞれの立場からきっちりと書かれている。

夫も友人も恋人も好き。妻も妻の親友も好き。一緒にいないとすごく気になるのに、側にいると寂しい。私って本当はどんな人間?俺だけを見ていて欲しい。そんな登場人物の葛藤がとてもうまく書かれていて、すっかりはまり込んでしまい、寝る時にはドヨヨーンと落ち込んでいました。
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| 本:か行(川上弘美) | 21:35 | comments(22) | trackbacks(19) |
「スパイ大作戦」室積光
スパイ大作戦
スパイ大作戦
室積 光


主人公の田畑は日本唯一の秘密戦要員を養成した陸軍中の学校出身のスパイだ。普段はさえない中年サラリーマンとして目立たないよう生活している。外国の情報機関から「ミスターバタフライ」と呼ばれる田畑はダブルスパイとしてCIAとKGBに22年間毎日情報を流している。ある日CIAが動き出した。ソ連の科学者が重要な書類と共に亡命を企てているらしい。あわただしく動くCIAとKGB。「日本は俺が守る!」


これはコメディードラマを見ているような感じ。「クレヨンしんちゃん」並みのオバカな話です。

亡命を希望するのはソ連のアル中の科学者・セコイノビッチ・カネガスキー。CIAのメンバーのコードネームはリーダーのブルーから始まりレッド、ブラウン、グリーンにイエロー。室内でもレイバンのサングラスをはずしません。アメリカからこの作戦のために送られてきたピンクとKGBの凄腕スパイ・マカロワの二人の美女。そしてしょぼくれた中年スパイの田畑さん。出てくる人や会話にチョコチョコ笑えます。

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| 本:ま行(その他の作家) | 21:59 | comments(4) | trackbacks(1) |
「銀河のワールドカップ」川端裕人
銀河のワールドカップ
銀河のワールドカップ
川端 裕人


元Jリーガーで元少年サッカーチームのコーチ・花島は失業し昼間の公園のベンチに座っていた。そこで見かけたサッカーをする少年・少女。個性的な彼らと一緒に「銀河のワールドカップ」に挑戦する。


大満足の1冊でした。私、サッカーといわずスポーツ全般全く興味がないのです。だからサッカーの事も無知。もうすぐドイツでワールドカップが開催され、日本が出場する事くらいは知っていますけど、職場でも「こんなに知らない人もいるんだ」って驚かれるんです。そんな私がサッカーの話の本を読む。MF、DF、ボランチ、PKなど書かれていてもさっぱりわからなくて、読めるのかって心配したのです。だけど、そんな事全然気にならない。すごく面白くて、気がついたら夜中3時になっていました。

「桃山プレデター」のメンバーは天才の三つ子、虎太・竜持・凰壮。ボールを自由に操れる青砥。声のよく通る翼。スタートダッシュの早いエリカ。技術はないがいる場所が絶妙な玲華。一度はサッカーから離れていたGKのタギー。型にはまることなく、どんなプレーでも自分のものにしていく。目標到達意識が強いスケールの大きな少年たち。友人に嫉妬したり、大事な試合でびびったり子供らしい面も時々見せるのですが、周りに助けられきちんと自分を高めていく。
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| 本:か行(川端裕人) | 21:05 | comments(18) | trackbacks(11) |
「ミーナの行進」小川洋子
ミーナの行進
ミーナの行進
小川 洋子, 寺田 順三


1972年。ミュンヘンオリンピックが開催された年。中学生になった朋子は単身東京で裁縫の勉強する母と別れ、伯母の家に1年間お世話になる。従妹のミーナと過ごした芦屋での1年間。


物語は主人公の朋子が忘れられない1972年、芦屋の洋館で過ごした日々を回想しています。

素敵な洋館で暮らす人々は実に興味深い。
・ミーナは本が大好きでいつもポケットにマッチ箱を忍ばせている女の子。喘息もち。
・ローザおばあさんはドイツから嫁入り道具として持ち込んだ兄弟の前で念入りに美容クリームを塗る。
・伯父さんは家でも着飾り、周りを明るくする人。だけどなぜか不在。
・伯母さんはローザに隠れてタバコとお酒を飲みながら誤植を探す事に熱中している。
・ペットのポチ子はお父さんが10歳の頃に家に来たコビトカバ。
・ローザおばあさんがお嫁に来た時からいるお手伝いの米田さんは家の何もかもを取り仕切っている。
・庭師の小林さんはポチ子の世話をする。
・スイスに留学してるミーナの兄・龍一。

素敵な洋館で裕福な生活をするとても幸せな家族。伯父が呼ぶホテルの料理人たち。龍一の手紙に喜ぶみんな。そんな幸せな家族に、ミーナの喘息発作や伯父の不在が暗い影を落とします。そこらへんの加減がすごく上手だって思いました。

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| 本:あ行(小川洋子) | 22:42 | comments(27) | trackbacks(22) |
春の遠足


今日は次男の幼稚園の春の遠足でした。
春の遠足は多摩動物公園。
先週雨で延期となったのですが、すごい人でした。

年少さんはお母さんと手をつないで自由行動です。
息子は昆虫館1本狙いです。
虫は嫌いじゃないのでいいのですが、
「今日何見てきたの?」と聞かれて「虫!」と答える息子。
何か間違ってませんか?

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| きょうの(おでかけ) | 23:10 | comments(5) | trackbacks(0) |
「空をつかむまで」関口尚
空をつかむまで
空をつかむまで
関口 尚

 

サッカーの怪我が原因で何事にも本気にならないようにしている優太。水泳が得意だけど、性格に問題がある姫。太っていて、周りの空気が読めないモー次郎。姫の為にある弱小水泳部員。市町合併に伴う廃校を前にトライアスロンに挑戦する事になった。


すごく気持ちのいい青春物でした。自信をなくした主人公・優太。デブでいじめられるモー次郎。心に傷を持つ姫。優太の幼馴染・美月。美月への気持ちに気がついたのは美月と姫が付き合い始めた時だった。ドラマ「H2」と「ウォーターボーイズ」の主題歌が頭の中をぐるぐる回っていました。

姫のためにある弱小水泳部。優太とモー次郎は先生に頼まれ将棋部と兼部している。モー次郎は小学生の時姫にいじめられていたらしい。姫が「やめる」といって廃部になった水泳部を復活させたいという姫。顧問の先生が出した条件は地元で開催されるジュニアトライアスロン大会に3人で参加する事だった。姫が水泳、モー次郎が自転車、優太がマラソン。いやいやながら始めた練習だったが、アイアンマンの鶴ジイに助けられ、強くなり仲良くなる3人。大会当日が最高にかっこいいです。ただ本を読んでいるだけなんだけど、自分も一緒に体を動かしたような爽快感。
| 本:さ行(その他の作家) | 22:45 | comments(6) | trackbacks(4) |
「図書館戦争」有川浩
図書館戦争
図書館戦争
有川 浩

昭和最終年度に公序良俗を見出し、人権を侵害する表現を取り締まる為に成立・施行された「メディア良化法」メディアの良化を目指し、公序力俗に反する書籍・映像作品・音楽作品などを任意で取り締まる。それに対抗する事を期待され成立したのは「図書館の自由法」本を、図書館を守る為に組織された図書防衛員として働く郁の成長と活躍の物語。


有川さんの作り出す世界、好きです。図書隊員?軍事訓練?考えられない設定なので、最初のほうにその世界に入り込むまでちょっと苦労するのですが、入ってしまえばもう夢中。

主人公の郁は高校生の時に本屋さんで良化委員会の検閲に遭遇し、買おうと思っていた本を取り上げられそうになる。その時助けてくれた図書隊員に憧れ、図書隊員になる事を決意した。女として始めての図書特殊部隊に任命される。郁のひたむきさと乙女っぷり、可愛らしいです。

研修期間から馬の合わない堂上教官。優秀な同期手塚。情報収集に長けている柴崎。冷静に正論を語る小牧など、周りの人と郁の会話もすごく面白いです。

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| 本:あ行(有川浩) | 22:07 | comments(30) | trackbacks(27) |
「夜の朝顔」豊島ミホ
夜の朝顔
夜の朝顔
豊島 ミホ


海辺の町に住む女の子センリが過ごす1年生から6年生までの日常。


豊島さん続きました。今度は小学生の女の子の物語。1年生から6年生までの出来事(4年生だけ二つ)が書かれています。

考えてみると、豊島さんの書く物語って私にとって共感するところが全くといっていいほどないんです。どうしてだろう?世代が違うから?育った環境が違うから?今回の小学生の物語も仲間はずれにされてしまう子の話や先生に対する恋心。男の子を意識し、自分の髪型が気になる。そんな事が書かれているのですが、「わかる!わかる!」って部分があまりない。男の子を意識した事はあると思うのですが、遠い遠い昔なんです。甘い気持ちもっていたはずなんですけどね…

共感する部分がないんだけど、ないからこそ、豊島さんの物語好きです。
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| 本:た行(豊島ミホ) | 23:22 | comments(20) | trackbacks(14) |
「強運の持ち主」瀬尾まいこ
強運の持ち主
強運の持ち主
瀬尾 まいこ


OLが性に合わなかったので占い師になったルイーズ吉田。今日もショッピングセンター二階の4畳のスペースで20分3000円で占うのだ。


ずいぶん久しぶりの瀬尾さんです。ワクワクしながら読みました。

主人公の吉田幸子は短大卒業後勤めた会社で上司との折り合いが悪く半年でやめた。とりあえずの収入のために見つけたバイトが「占い師」。ルイーズ吉田として占いを始める。最初は本を見て判断していたのだが、だんだん面倒になり直感で占いをするようになったら、当たると評判になり独り立ちすることになった。ルイーズの力の抜けた占い。これが的を得ていてすごいんです。しかし、これって人生相談ですよね?占ってもらった事がないのですが、占いってこんなものなんでしょうか?

人の事は直感で占うルイーズだけど、自分の事はそうは行きません。昔きちんと占いしていた時にお客さんの彼として連れてこられた男の運勢が「強運の持ち主」で「自分との相性もばっちり」と知り、お客とは別れさせ同棲をしている。「終わりがみえる」といわれれば彼と終わるのかとおろおろし、彼が仕事の事で悩めばいつも以上に真剣に占いすぎてしまう。そんなルイーズが悩んだ時に会いに行く支障のジュリエ青柳。彼女の一言ですっと距離を置いて物事を見ることが出来るルイーズ。ジュリエはなんだか安楽椅子探偵みたいです。

瀬尾さんの本は毎回出てくる料理が楽しみだけど、通彦の作る料理には驚かされました。

ルイーズの占い話、もっと読みたいです。

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| 本:さ行(瀬尾まいこ) | 21:41 | comments(30) | trackbacks(19) |
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