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「酔って言いたい夜もある」角田光代
酔って言いたい夜もある
酔って言いたい夜もある
角田 光代

角田さんが魅力的だと思う同年代の女の人とお酒を飲みながらの対談集。

すごい、すごい。久しぶりに会った仲良しの内輪話をそのまま文字にしてしまったというのでしょうか、「男を切らしたことがない」だの「送ってもらったら家にあげないと失礼」「しかもやらないと失礼」だとか。だけど角田さんを含め5名とも自分が好きって思うことを仕事にして生活している。そういう女の人の芯の強さが見えるし、素敵です。角田さんなんて7歳の時に作家になりたいって思って、そして実際になってる。

漫画家・魚喃キリコさん
「なななん」と読むらしい。最初からすごいです。旦那の地位が自分の地位って思っているような女の人を「バカ女ども」と罵倒してます。ハマリやすいタイプはミュージシャン系のヤサオ。収入はもちろん女である角田さん魚喃さんの方が多い。

小説家・栗田有起さん
妄想の中で暮している。「恋愛するより、一人で妄想しているほうがいい」みたいな事書いてありました。同業者の対談なので文章を書くことについて話してます。栗田さんは「ものを書くことは苦しい。体に言い聞かせてる最中」って言ってます。そして「小説を書くひとには、これは絶対に書かないという意思があるらしい」って。へぇー知らなかった。作家の角田さんも「最近気がついた」そうですが、そういうのがあるから本を読んでいて「あう、あわない」があるんだなって思いました。

エッセイスト・石田千さんテレビも見ない、本も読まない。不思議な人。これはエッセイを読んでみないと。そして角田さんは「朝起きて、ご飯、仕事、昼、ジム」と30歳頃から自分の行動を決めて生活しているとか。

写真家・長島有里枝さんすごく自分の感情にまっすぐな人なんだって思いました。「自分が楽しくなかったら子供のことを幸せになんて出来ない」って。すごくよくわかるけど、日本で暮すの大変そう。


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| 本:か行(角田光代) | 23:33 | comments(2) | trackbacks(1) |
「工作少年の日々」森博嗣
工作少年の日々
工作少年の日々
森 博嗣


「小説スバル」で連載していたエッセイ。

森博嗣、すごく気になる作家なんです。だけど一度も読んだ事がない。シリーズ物の順番を間違って読んじゃったらって思ったら怖くて、図書館で手にとっては棚に戻す…の繰り返し。この本はぱらぱら見てみたらエッセイって書いてあるじゃないですか。早速借りました。

森さんのことが色々わかりました。某国立大学工学部建築家の助教授。95年にミステリー作家としてデビュー。子供の頃から工作好き。電車模型つくりが大好きで庭園鉄道を作ってる。接着剤を段ボール箱3箱分買いだめしてる。

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| 本:ま行(森博嗣) | 21:38 | comments(0) | trackbacks(0) |
「今ここにいるぼくらは」川端裕人
今ここにいるぼくらは
今ここにいるぼくらは
川端 裕人


大窪博士。「ひろし」なんだけどあだ名はハカセ。小学校一年生にして低学年向けの伝記を読んでいるし、物知り。そんなハカセが家の前で遊んでいると5年生のガキ大将グループと一緒に川の始まりを見つけに行く「ムルチ、川を遡る」から始まり、5年生の時、4年生の時…と年代はバラバラに小学生の時の出来事を語る。

すごく素敵なお話です。「オオカミ山、死を食べる虫をみる」での人の死に対する恐怖、行ってはいけない場所に親に内緒で行くうしろめたい気持ち。すごくよくわかる。「川に浮かぶ、星空に口笛を吹く」で夜空を見上げながら川に浮かぶシーンも好き。

きっと私はハカセの妹の年代。小学生の時の懐かしいものが沢山登場します。「ムルチ、川を遡る」では年上のお兄さん達と探検に出かけます。私も小学校一年の時、3つ上の近所のお兄ちゃんとその友達と一緒に近くの山に探検に行きました。連れて行ってもらったのに途中でまかれまして、泣いてるところを通りすがりのおばさんに助けてもらった。「オオカミ山、死を食べる虫を見る」では朝早くに起きてクワガタを取りに行きます。私も弟と「カブトムシを取りに行く」と親に内緒で計画して目覚ましをセットしました。が、眠さがカブトムシに勝ちまして結局行った事がありませんでした。ハカセが卒業制作で作ったトーテムポールは数年前の卒業生が残してました。トーテムポールってあの頃の流行だったのでしょうか?

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| 本:か行(川端裕人) | 20:41 | comments(4) | trackbacks(5) |
「我らが隣人の犯罪」宮部みゆき
我らが隣人の犯罪
我らが隣人の犯罪
宮部 みゆき


デビュー作「我らが隣人の犯罪」を含む短編集。

随分長いこと借りっぱなしでした。今日は子供が中耳炎になり、「痛い」って泣いて長い夜になりそうな予感。じゃぁ読んでみようかと手に取ったのですが、面白くてあっという間に読んでしまいました。

「サボテンの花」が一番印象に残ってます。6年1組の26人、自立心が強い子達。植物園がオープンする日、入場無料に加え熱帯果実が食べ放題。平日だったので、大学3年の男の人を引率者としてスカウトし、3グループに分かれて学校を抜け出し6時間目に帰ってきたりする。そんな生徒が決めた卒業研究は「サボテンの超能力」について。対立する担任は怒って登校拒否です。周りの教師や親との間に立つ定年まじかの教頭先生。教頭の相談役になる大学生。全く想像できない展開でした。「超能力をもったサボテン」の種明かし、しないでほしかったなぁ。あと、一クラス26人は羨ましいです。春に小学生になる上の子、1クラスの人数がどうやら限りなく40名に近いようなのです。選挙の時に「小学生の一クラスの人数の少数化」をかかげてる人がいますよね。今まで無関心でした。自分の身に降りかかって初めて気がつくんですよね。

「この子誰の子」ではAID、非配偶者間での人工授精について書かれています。看護士の友人が以前不妊治療の病院で働いていました。その時に「医学生は自分の精子を提供するんだよ」って聞いて、「えー!それじゃぁ二十歳そこそこで自分の遺伝子を持った子が色んなところにいるって事になるんだよね?」とすごく驚きました。随分前に聞いた話なのに今でも覚えているくらい驚いたのです。凡人の私は驚くだけ、宮部さんはそれを物語にしてしまうんだからすごいです。


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| 本:ま行(宮部みゆき) | 20:45 | comments(2) | trackbacks(2) |
「トンちゃん」中村葉子
トンちゃん
トンちゃん
中村 葉子


トンちゃんは子供の頃お父さんの事もお母さんの事もお兄さんの事も自分の事も「トンちゃん」と呼んでいた。私が眠ると町は夜になり、町の人の配役は家族も含め時々変わる。そんなトンちゃんの物語。

装丁が凝っていた、それだけの理由で気になり図書館で借りました。

町の人全員がエキストラ。町全体が自分の為だけに動いてる。自分が眠る時には町全体のスイッチが落ちて誰もいなくなる。前半部分はトンちゃんの一人語りです。夜誰もいない町を一人で歩くトンちゃん。澄んだ空気、何の音もしないそんな夜の風景が目に浮かびました。「なんで?」「私はだれ?」「どうして?」とずっと誰ともなく問いかけるトンちゃん。読んでる私も一緒に不安になったりします。

後半、トンちゃんが心の中で考えてることをなんでもわかってしまう女の人とアンティーク缶が好きでショップを持ってる彼が登場します。この女の人、存在してるのかトンちゃんの想像の人物なのか?さらに私の不安が高まります。カンカンが好きな彼との事を語るトンちゃんが唯一現実っぽくて少しほっとしますが、そんな安心もすぐに消えます。

氾濫するトンちゃんの感情、そして唐突に訪れるラスト。不思議な話だ。
| 本:な行(その他の作家) | 20:49 | comments(0) | trackbacks(0) |
「ライオンと魔女 ナルニア国物語」C.S.ルイス
The Lion, the Witch and the Wardrobe (Chronicles of Narnia, Book 2)
The Lion, the Witch and the Wardrobe (Chronicles of Narnia, Book 2)
C. S. Lewis, Pauline Baynes

空襲を避けるため、田舎に疎開したピーター、スーザン、エドマンド、ルーシィの4兄弟。大きなお屋敷内を探索している時、ルーシが空っぽの部屋にあるクローゼットを見つけ、中に入ってみる。毛皮のコートの奥は雪が降る林だった。白い魔女に支配されるナルニアの国を冒険する4人。

ディズニーが映画化するらしいし、恩田さんが「大好きな本」って書いてたし、読んで見なきゃっってずっと思ってました。児童書だし、図書館に原作があったので英語で…なんて思ったのが大間違いの始まり。寝る前にチョコチョコ読んでいたのですが、気がつくとうたたねしてる。そんな事を繰り返し、2週間が過ぎ延長しました。今週末が返却期限です。慌てて読みました。

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| 本:海外の作家 | 23:59 | comments(0) | trackbacks(0) |
「箱男」安部公房
箱男
安部 公房著
「これは箱男の記録である」自らの意思で箱に入り「社会」から離れ、遠くから「社会」を見つめる箱男の心理。

「さよならアメリカ」を読んだ後、色々な方のレビューで「阿部公房の箱男」が出てきて気になりました。阿部公房、下の子を妊娠中、切迫流産で自宅安静だった時にゆうきに借りて読みました。「壁」だったらしい。

すごく不思議な世界です。箱男の手記って形なんだけど、突然話が戻ったり、他の人が書いているような文章があったり…ちゃんと読めていないんだろうなぁ。こういうのって真剣に考えないで、文章の流れに身を任せ、少し離れたところで文字を追っていかないとダメなのかしら?だけど「さよらなアメリカ」が似てるって言われるのはわかる気がする。

箱の中に入っていると、街に溶け込んでしまう。箱の中からは観察できるが、箱の中を見られることはない。というのはわかるような気がする。袋をかぶった袋男よりも自然な感じ。

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| 本:あ行(その他の作家) | 22:38 | comments(0) | trackbacks(0) |
「ララピポ」奥田英朗
ララピポ
ララピポ
奥田 英朗

ほぼ同時の時間軸の中で連動する6つの短編集。

苦手な分野の話盛りだくさんでした。「ポンツーン」に不定期連載されていたものですと書いてあります。雑誌?どんな人たちが読むものなんだろう?

お子様脳の私には苦手な分野が沢山登場するんだけど、それがメインじゃないので平気なのです。登場人物がイタくて悲しいのです。頼まれるとイヤとは言えず、キャバクラで働くつもりが最後にはAVに出演する事になるおとなしい子。イヤだと思いながらも中年主婦相手に寝なきゃいけない若者。勧誘を断れず新聞を同時に3つとり、浄水器や羽根布団を買ってしまい生活がカツカツのフリーター。いるいる、あるある。自分の中にもそういう部分が少しはあると思います。ついこの間も「もっときっちりと言わなければいけなかった」って思うことがあったのです。勧誘されると断れない青柳くんの「相手が踏み込むと、つい下がってしまう。そして自分の陣地を狭めてしまう」ドキっとしました。

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| 本:あ行(奥田英朗) | 22:40 | comments(6) | trackbacks(4) |
「あの日にドライブ」荻原浩
あの日にドライブ
あの日にドライブ
荻原 浩

43歳タクシードライバーの牧村伸郎は、元都市銀行員。上司に言った一言が原因で会社を辞めることになった。元銀行員というプライドと年齢のせいでなかなか就職先が見つからない。当座の収入を得る為にタクシードライバーになり三ヶ月が過ぎようとしていた。思い浮かぶのは、これまでの人生の曲がり角のこと。

あーもう!!主人公の伸郎にはいらいらさせられっぱなしでした。「自分はこんな地位に甘んじてる人間ではない」「こんなところで仕事をするような人間じゃない」と自分の事をわかっていない。「学生時代にああしてたら」「あの恋人とけっこんしてたら」と人生の曲がり角で違う道を選んだ自分を空想する日々。自分に甘くて考えが後ろ向きなのです。こんな人と絶対に一緒にいたくない!って思いました。だらしのない女の人が出てくる本は、「うーん…でもあるよね、そういう事も」って思えたりもするのですから、自分勝手なのはわかってます。だけど「前向き」で行こうよ!

すっと自分勝手で後ろ向きの主人公だったので、ラストの盛り上がりにもついていけずでした。残念です。一番後ろの荻原さんの写真の笑顔がよかったです。


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| 本:あ行(荻原浩) | 22:43 | comments(8) | trackbacks(3) |
加賀まり子の眉
昨日の夜から始まったドラマ「花より男子」を見ました。

原作漫画を読んだ事がないので、「学園を牛耳る4人組」って設定に最初戸惑いました。
1話目を見終わってみたら、牧野つくし役の井上真央ちゃんの表情がすごくよかったし、これからどんな話になるのかがとても楽しみ。
これは今回の「見る」ドラマに決定です。

ただ、二つばかり疑問点が…

道明寺司のお母さん、加賀まりこなんですが、左右の眉毛が段違いなんです。仕事をしていて、子供の事なんてあまり気にかけていない冷たい親。その左右そろってない眉毛の顔が壊れている人形のようですごく怖い。あれって演出なんですよね???

学校の食事をする場所で。生徒が沢山いたのですが、後ろのほうに映っていた生徒数名。どう考えてもおじさんなんです。髭をそっているのに伸びかけてる中年太りの男の人…エキストラが足りなくてそこら辺のスタッフを使ったのでしょうか???
| 見る(テレビ) | 20:38 | comments(0) | trackbacks(0) |
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