時のしずく
中井 久夫
精神科医であり、詩の翻訳家でもある中川さんが、色々なところに寄稿した文章をまとめたもの。自伝的な話、震災の事、自分の読書体験、須賀敦子さんなど数人との事などのエッセイ集。
なんでこの本を借りたのかすっかり忘れました。新聞でみたのかもしれません。ぎっしりと詰まった文字に一瞬ためらったのですが、読み始めたらとまらなくなりました。
1934年生まれ。物心ついた時には戦争が始まっていて「将来は軍人さんになりたい」といわなければいけない時代。敗戦とともに中学に入学。そこでドイツ語を学ぶ。京大法学部に入るも、考え直し医学部を受けなおす。「ウイルス研究所」勤務のあと精神科医となる。医師としての患者への接し方、考え方がすばらしいと思った。こういう医者が沢山いたら薬漬けの精神病患者も減るのでは?と思ったが、それは薬局で薬を渡すだけの私の中途半端な見解なのでしょう。
精神学の専門書や外国の詩集を翻訳している人なので、本に関しての話が多かった。印象に残ったものを書いておくことにします。
⇒ 数(自然数)は、幽霊である。 (11/17)
⇒ 式神自然数 (10/21)
⇒ アスラン (04/07)
⇒ 脱皮中 (11/10)
⇒ 三角点 (10/20)
⇒ 鶯張り (10/02)
⇒ ゆっぴ (09/26)
⇒ かぶの入門 (06/12)
⇒ 由紀 (03/16)
⇒ 秋緒 (02/02)