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「ベーコン」井上荒野
ベーコン
ベーコン
井上 荒野
JUGEMテーマ:読書


死んだ母の恋人が作ったベーコンの濃厚な味わい。離婚前夜、父が家族のために初めて作った水餃子…。「食べる」という行為を通して様々な関係を描く、食と性愛にまつわる9つの短編。

大人の物語でした。仲の悪い夫婦がいてその家族の最後の日の食事とか、週に一度の相手をひっそりと待つ女とか。9の物語、飽きることなく読みました。井上さん、短編がすごくいいんじゃないかしら。なんとなく物語の断片がいつまでも頭に残っていそうな予感。

「アイリッシュ・シチュー」の妻、目を離した隙に外に行ってしまった猫を案じながらも、日々の主婦仕事やちょっと非日常の出来事を機械的にサクサクこなしていきます。すごく印象的でした。


「ほうとう」
日曜日の1時過ぎに温子の家にやってくる安海。温子の作ったご飯を食べ、安海が布団を引き、お茶を飲んで、犬の散歩をするおばあさんが見えたら安海は妻の所に帰る。ある日犬を散歩させるおばあさんについて行こうという安海。「昨日、子供が生まれたんだ」と言う。

「クリスマスのミートパイ」
会社で倒れた芳幸は会社に行けなくなっていた。なんとなくブラブラ散歩に行った雑木林で見かけた猫と飼い主の女の人。母親から送られてきた子どもの頃の思い出の本にかかれていたミートパイ。

「アイリッシュ・シチュー」
雪が降り、宅配が届かなかった次の日。猫のヨベルが外に出てしまった。ヨベルを探しながら作るアイリッシュ・シチュー。売り出し中の隣の家のセールスマンが声をかけてきて…

「大人のカツサンド」
ママはパパの事で叔母さんに相談事があるらしい。叔父さんと二人、叔父さんとオバサンの家に行く。昔よくおばさんが作ってくれたカツサンドを作ることにする。

「煮こごり」
日曜日に家にやってくる鵜飼との関係は31年にも及ぶ。その鵜飼が何の連絡もなく来なかった日曜日、ニュースで鵜飼の死を知った。彼は若い女の子とサファリパークに行き、トラに襲われたらしい。家庭があるから私とは日曜日だけだったはずの鵜飼だが、ニュースでは一人暮らしと言ってた。いったい…

「ゆで卵のキーマカレー」
靖司と一緒に住み始めて数ヶ月。靖司の娘達がアパートに来ると言うので、自分の持ち物を全部台車に載せ、フラフラする柚衣。本当はいいたい事があったのに。行き場所が亡くなった柚衣は二人でよく行ったカレー屋に行った。

「父の水餃子」
久しぶりに父と出かけた犬の散歩。ぷりぷりする母親。音楽を聴いて外の音を遮断する姉。そしてどうしていいかわからない僕。昼前に散歩に出かけたお父さんが晩御飯に水餃子を作ってくれた。

「目玉焼き、トーストにのっけて」
初体験を済ませた朝、彼の家で食べた目玉焼きをのせたトースト。勇二の元担任に、可奈が不登校だった時にお世話になった塾長に、お好み焼き屋でしたい放題の勇二。無鉄砲な勇二を見て幸福だと思うようにする可奈。

「ベーコン」
久しぶりに訪ねる沖さんのいる山。沖さんはお母さんの彼だった人だ。5歳の時に家を出てしまった母親の事は全く覚えていないが、母のお葬式で会った沖さんを何度も訪ねる私。
| 本:あ行(井上荒野) | 23:41 | comments(3) | trackbacks(1) |
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コメント
こっちもこんばんは。
おばちゃんも『アイリッシュ・シチュー』がいちばん良かった。
| ナカムラのおばちゃん | 2007/11/28 11:20 PM |
ナカムラのおばちゃんさん、一緒ですね。
なんだか主婦ってこうやって何か気にやむことがあっても
それとは別に日常を淡々とこなしていくんだよなって
そんな風に思いました。
| なな | 2007/11/29 12:52 AM |
こんばんは。

私も井上さん、短編がいいと思います。
そしていつも本の装丁が素敵ですよね〜。
なんとなくいつまでも余韻の残る大人の本だと思いました。
| ちきちき | 2007/11/30 10:14 PM |
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ベーコン
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| ぼちぼち | 2007/11/30 10:15 PM |