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「てのひらの迷路」石田衣良
てのひらの迷路
てのひらの迷路
石田 衣良


「新刊展望」とうPR誌に毎月原稿用紙10枚で小説を連載してくれと頼まれて書いた24の短編集。

原稿用紙10枚って何文字でしょうか?4000文字?色んなタイプの物語が登場します。石田さんって本当に器用な人なんですね。

それぞれの話の前に、石田さんが後から書き足したその話の解説やそのときの気持ちなどが「天声人語」風に書かれています。自分の周りで起った事、聞いた事、そういうことから物語を膨らませていく。小説家ってすごいなぁって思いました。だけど、「あとがき」ならぬ「まえがき」、出来る事なら物語の後に書いて欲しかった。先に「打ち明け話」を読むと「実話なのね」とか「こういうタイプの話だろうな」ってある程度予測しながら読んでしまい、想像する楽しみが奪われてしまった感じ。

「短編小説のレシピ」で短編小説が生まれるまでの過程を書いている。テレビの生番組の本番前にくるくる回る石田さんの脳みそ。小説を書くときのテクニック。賞をもらった後の不本意な忙しさ。そんな生の石田さんが見えた気がする。そして次の回「最期と、最期のひとつまえの嘘」では前回過程を見せた小説が読める。「ふーん。こうなるのか」って。面白かったです。

「エンジェル」について書いていて「最後の五十ページは読み返すたびに泣いてしまった。ぼくは自分の本で泣けるくらい単純な人間なのです」ですって。なんだかかわいい。

そしてきっと忘れる自分の為にいつものようにあらすじ。

「ナンバーズ」母が倒れ集中治療室に入っている。目の前のホワイトボードに並ぶ九つの数字。

「旅する本」出会う人により、かたち内容をかえる本の物語。

「完璧な砂時計」アナウンサー。体内に正確な時計を持っている。

「無職の空」会社を辞めた日。横浜元町でのんびりと過ごす午後。

「銀紙の星」引きこもりの大学生の物語。

「ひとりぼっちの世界」2年間つきあってる彼女が夜の十一時に突然別れ話を始めた。

「ウエイトレスの天才」仕事の打ち合わせで入ったレストラン。一年後に行くとウエイトレスが前回食べた料理を覚えていた。

「0.03mm」コンビニで深夜のアルバイトをする僕。春の夜、一人の女の人がふらりと入ってきて新製品のコンドームをかった。

「書棚と旅する男」仕事に成功した男が船旅に出る。そこで出会った老人。

「自分のためだけの本」を探しているという。

「タクシー」数名のタクシードライバーの会話。

「終わりのない散歩」近所をブラブラしていると時々出会うウォーキングをする老女。

「片脚」今週末は彼女が右足を送ってくれる。彼女の右足との楽しいひと時。

「左手」先週の約束どおり、彼が左手を送ってくれる。彼の手は今まで見た中でベストスリーに入るほどの美しい手だ。

「レイン、レイン、レイン」高校生の時、フリーター、そして小説家になってから。雨の思い出。

「ジェラシー」結婚5年目の夫婦。待望の子供の出現、そして変わっていく夫。

「オリンピックの人」オリンピックイヤーは私にとって運命の谷間だ。そして必ず出会う男がいる。

「LOST IN 渋谷」何となく時間をつぶす渋谷の夜。

「地の精」なんとなく立ち寄った不動産屋で紹介された土地。運命の出会い。

「イン・ザ・カラオケボックス」インタビューをしたフリーターの女の子の話。

「I氏の生活と意見」楽天家のI氏。立ち読みした女性誌の占いに従い小説を書き始める。

「コンプレックス」恋人の会話。自分の胸にコンプレックスを持つ女の人。

「短編小説のレシピ」小説を書き始めるときのこと。

「最期と、最期のひとつまえの嘘」不倫相手といる時にくも膜下で倒れる男。愛人と妻、それぞれに嘘をつく。

「さよなら さよなら さよなら」いつの間にかみのまわりから消えてしまう物たち
| 本:あ行(石田衣良) | 22:59 | comments(0) | trackbacks(0) |
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