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「借金取りの王子」垣根涼介
借金取りの王子
借金取りの王子
垣根 涼介

「君たちに明日はない」の続編です。リストラ請負会社「日本ヒューマンリアクト」で働く真介は今回もアシスタントの川田美代子と一緒に色々な会社に赴き、リストラ候補者との面接を繰り広げます。百貨店外商部、生命保険、消費者金融、観光ホテルと依頼先は様々。そして新しく始めた人材派遣業で陽子が局長を務める「関東建材業協会」にスタッフを派遣する。

やっぱりおもしろい!!!真介のスマートに仕事をこなしながらも、、優しさがあって、そして恋人に見せるやんちゃな感じ。そんなのがいいのかな。そして8歳年上の彼女・陽子との関係。「君たちに明日はない」の時にはあんまりいい印象がなかったような気がするんです。2冊目になって書き方がかわったのか、前回読んでから私の心境がかわったのか、今回の二人の関係はすごく好きでした。すごく好きなのに心の中で「ロクデナシ」と罵ることで好きだって気持ちを照れ隠しする陽子、かわいらしいです。真介が年下だってことにちょっと引け目を感じていて、年がちょうどよくてスマートな真介の会社の社長がちょっと気になる。そんなのもわかるような気がします。

表題作「借金取りの王子」がすごく良かったです。三浦と最初に配属になった店の店長井口。二人の関係がすごく素敵でした。

それにしても当たり前なんだけど、仕事をするって大変な事です。生命保険会社で保険外交員のおばさまたちのご機嫌を取ったり、個人のそして営業所の売り上げ目標があって、達成のために日々努力。今月達成できれば、次の月は前月の目標額に上乗せされたノルマが課せられる…そういえば、最近夫の仕事が忙しそうで「忙しそうだね」って言ったら「予算達成すればさらに上乗せ。どこまでやっても先が見えなくて…なにかモチベーションがないとやってられないよ」って言ってました。私に愚痴は言いたくないと仕事の話はほとんどしないので印象に残ってました。夫がもしリストラ面接されたら「二億円の女」の倉橋なぎさのように「辞めます」って吹っ切っちゃうような気がしました。
JUGEMテーマ:読書


「二億円の女」
デパートの外商で働く倉橋なぎさは仕事を始めて10年目。ノルマを達成し続けて気がついてみたらノルマは2億円になっていた。そんな時にやってきたリストラ請負会社の面接。気がついたら「辞めます」と口にしていた。

「女難の相」
生命保険会社のシステム・ネットワーク開発部に籍を置く松本。幹部候補生が通るべき道の途中、外交部長だった時に自ら移動願いを出したのだ。大学3年の時に先輩に失恋してから女の人がどうも苦手だった。

「借金取りの王子」
消費者金融で働く三浦宏明、30歳。その端正な顔つきから「王子」と呼ばれている。ずっと優秀な成績を収めながらも、2年前に大きな店舗の店長になってからはギリギリの成績。

「山里の娘」
岩室温泉にあるホテルで働く秋子。チェーンのほかのホテルの閉鎖により、採算の取れている秋子が働くホテルでも希望退職を募ることになったのだ。ちょっといいなと思ったお客さんはリストラ面接官だった。25歳、このまま田舎に埋もれるか、東京に出て行くのがいいのか…

「人にやさしく」
陽子が局長を務める「関東建材業協会」一人辞めるのに伴って派遣社員を募集することになった。真介に今契約している派遣会社の文句を言ったところ「うちがスタッフを派遣する?」との事。真介がチーフとなって人材派遣業務を始めたらしい。
| 本:か行(その他の作家) | 22:55 | comments(11) | trackbacks(7) |
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コメント
当事者ならリアルすぎて怖いお話ですが、すっごく面白いですよね。ななさんが!マークを三つもつけたの分かります。女性読者なら真介、男性読者なら美代ちゃん、とお気にに出来るキャラが二人いることも大きいと思います。
| しんちゃん | 2007/11/12 9:45 AM |
こんばんは。

二作目も一作目に負けない面白さでしたね。
二人の関係もいい感じになってきてて、ますます目が離せなかったです。そしてこれからどうなるんだろう…

表題作は泣かされました。
それにしてもあのアンケートは恐ろしいですね(>_<)
| ちきちき | 2007/11/12 11:07 PM |
◇しんちゃんへ

ホント、ホント。当事者だったら「面白い」なんていってられない。小規模の会社に勤めているから「他人事」として楽しめるのかもしれないですね。
私も美代ちゃん好きです。
1話目では美代ちゃんのほんわかした雰囲気に癒されました。


◇ちきちきさんへ

二人のこれから気になるところです。
結婚…なんてあるのかな。
二人には自由な関係でいて欲しい気がします。

表題作、本当に良かったです。
あんな風に愛されたら素敵(って完全に男の立場…)

アンケート、職場の店長の事をみんなで評価してみたい。
そんな風に思ってしまいました。
| なな | 2007/11/13 11:46 AM |
 流行語にもなった「○○王子」と比べるとどうも語呂が悪いですが、表題作の「借金取りの王子」は良かった。泣けました(泣かないけど (^^;)。
| higeru | 2007/11/23 2:04 PM |
higeruさん、こんばんは。
たしかに「借金取りの王子」は字あまりな感じ。
「サラ金王子」はどうかしら?
いやいや、それじゃぁ物語の内容と全然違ったイメージ(笑)
「借金取りの王子」のお互いを思いやる気持ちは羨ましかったです。
| なな | 2007/11/23 8:49 PM |
こんにちは。
とりあえず他人事として痛快に読めました。
ななさんのご主人様の
「なにかモチベーションがないとやってられないよ」
は、達成すると上乗せになる仕事の過酷さを表してて身につまされました。
モチベーション持って生きていかなきゃ、って思いました。
| 藍色 | 2007/11/30 2:51 PM |
藍色さん、自分が面接されたら…って思うと怖いですね。
仕事をするって大変な事ですよね。
モチベーション…中々難しいことです。
| なな | 2007/11/30 9:27 PM |
「借金取りの王子」はよかったですね!泣いちゃった、あの店長さんの奥さんに。
それにしても、垣根さんって結構ロマンチストなのか、陽子へ甘すぎというかよく書きすぎって感じもするんですけど。真介、メロメロっぽいですもんね。(笑)
| じゃじゃまま | 2008/02/08 2:44 PM |
じゃじゃままさん、こんばんは。
「借金取りの王子」の店長の奥さん!!!
素敵でした。大きな愛でつつんでいましたよね。
陽子と真治もそうだけど、店長と奥さんも奥さんが年上じゃなかったでしたっけ?
垣根さんに年上願望があるのかな…
| なな | 2008/02/08 8:44 PM |
真介は、リストラを言い渡すだけでなく、その後のことも考えて、自分で派遣業まで始めてしまうのですから、人との関係を大切に考えているんだなと思いました。
真介と陽子いい関係でしたね、これからどうなるのでしょう?
| | 2008/11/26 10:23 PM |
花さん、こんばんは。
真介の人柄がよく現れていますよね。
出来る男なんだろうなぁ。
陽子は1作目の時はもう少し嫌な女だった印象だったんですけどね。
こんな関係いいですよね。
| なな | 2008/11/27 9:09 PM |
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