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「つくもがみ貸します」畠中恵
つくもがみ貸します
つくもがみ貸します
畠中 恵


江戸・深川で出雲屋という古道具屋兼損料屋を営む清次とお紅。そこに集まってくる古道具の中には長い年月を経て”付喪神”になったものがたくさんある。普通彼らは人間がいるところではしゃべらないのだが、姉弟の前ではおかまいなしに話し出す。しかし、姉弟が話かけると途端に口をつぐんでしまう。出雲屋姉弟とつくもがみたちが出会う騒動と事件の数々を描いた連作短編集。 「利休鼠」「裏葉柳」「秘色」「似せ紫」「蘇芳」の五編を収録。

利休鼠、裏葉柳、秘色、似せ紫、蘇芳はそれぞれ色の名前。そして各章の始まりはそれぞれの色が使われた紙にタイトルが書いてあります。

主人公は付喪神(つくもがみ)です。しゃばけシリーズにも出てきていたので馴染みはありました。そして出雲屋は損料屋、これは今で言うレンタルショップで、布団やら道具やらその他なんでも貸す商売。出雲屋が貸し出す品物にはつくもがみになったものが多く、つくもがみ達は出かけた先で見聞きしたことを出雲屋で話ます。それをコッソリと聞いている姉弟。何か気になることがあると無料でつくもがみ達を貸し出して、持ち帰ってはつくもがみの会話を聞く二人です。

この姉弟、実は血が繋がっていません。お紅の父親は日本橋で古道具屋をやっていたが火事で店はなくなり、父親も死んでしまった。出雲屋はお紅の叔父がやっていたが、跡取りがいなかったので清次を引き取って育てた。お紅の父の死後、身寄りの亡くなったお紅も出雲屋に引き取られ、清次はお紅を姉さんと呼んで暮らしている。清次はお紅に微妙な感情を抱いているようだが、お紅は蘇芳という香炉と、同じく蘇芳という雅号を持つ男を探し続けている。

しゃばけシリーズと違って姉弟とつくも神は会話をしません。お互い独り言を言うかのようにさりげなく相手に話を聞かせる。普段は黙っているつくも神たちも出雲屋では喋りたい放題。清次なんてつくも神が話す清次とお紅の話に腹を立て、大事な道具を投げ散らかしお紅に起こられる始末。姉弟とつくも神の距離感がよかったな。

最初の二つの物語は蘇芳を絡ませながらも周りで起こった不思議な出来事って感じで面白かったんだけど、残り3つはどうも同じ物語を違った角度から見ているというのか、ちょっとくどいって思っちゃいました。まぁ「蘇芳」を「すおう」って読めるようになったし、どんな色なのかも知れてよかった。
「利休鼠」
馴染客の遊女おきのに紹介され、清次とお紅は、勝三郎という武家に相談を持ちかけられる。陪臣の次男である勝三郎には婿養子の話があった。婿入り先から預かった大切な熱根を盗まれてしまったのだ。盗まれたと言うより、盗人を捕らえようともみ合っているうちにね鼠の根付けが動き出し逃げてしまったと言うのだ。その根付けがなければ婿入りが出来ないという勝次郎。お紅は蘇芳という香炉の捜索に協力してもらうのと引き換えに根付けの調査を約束し、付喪神たちを大名屋敷の使用人逹に貸し出して噂話を集めだす。

「裏葉柳」
裏葉柳という香炉に憑いている妖が出雲屋の道具たちに加わった。恋人がいたのに病であっけなく死んでしまい、その時枕元にあった香炉に取り憑いたものだった。深川に新しく出来た鶴屋という料理屋。そこに貸し出されたつくもがみが「鶴屋には幽霊がいる」と噂をしている。

「秘色」
鶴屋に蘇芳という人物が現れたという話を聞いた清次は、付喪神たちを貸し出して情報収集する。煙管の五位が聞いてきた話によると、唐物屋浅川屋と共に現れたその人物は本当の名を梅島屋と言い、蘇芳という俳号を名乗っている理由「それは香炉の名前で、とある商屋の跡取り息子が気の進まない見合い相手から貰った品だったが、ある日見合い相手が訪ねてきた日に蘇芳がないことに気がついた。そしてその男も失踪してしまった」と語った。

「似せ紫」
出雲屋に新しく加わった琥珀の帯留めの付喪神「黄君」は、お紅の父親の店「小玉屋」にいたという。お紅と清次、そして佐太郎の過去をよく知っているようで、出雲屋の付喪神に対し昔話を始める。
佐太郎は唐物屋の大店飯田屋の跡取り息子で、やや軽薄な色男だったが、お紅のことを好いているようだった。お紅もまんざらではなさそうだったのだが、佐太郎の母親はそれが気に入らない。佐太郎に縁談を決めた上、お紅に難題をもちかける。お紅と清次は難題の解決に奔走するが、そのうちに小玉屋が火事にあってしまう。

蘇芳
佐太郎が江戸に戻ってきているらしい。大阪で叔父の庇護のもとに商売を起こした佐太郎は、叔父と一緒に飯田屋へ帰ったのだが、その後、姿を消してしまったという。佐太郎がまだお紅に対して特別な感情を持っていると見た佐太郎の母親が、ものすごい剣幕で出雲屋に乗り込んでくるが、もとより佐太郎は出雲屋を訪れてはいない。佐太郎は蘇芳の兄弟分である香炉を探しているのだと見た清次は、佐太郎を探そうとするが、それに対してお紅は…
| 本:は行(畠中恵) | 21:03 | comments(13) | trackbacks(8) |
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コメント
もう一つ物足りなかったかな?と思いました。
付喪神と人間の距離感が
「しゃばけ」シリーズでなれた身には
ちょっと物足りなかったですね。
でも、個性的な付喪神たちばかりでそこは楽しかったです。
| す〜さん | 2007/11/14 8:58 PM |
す〜さん、こんばんは。
何かが足りない、そんな感じでしたよね。
途中で結末は見えていたし…
とは言え、やっぱり畠中さんの描く時代物っていいです。
| なな | 2007/11/14 9:12 PM |
こんばんは。
しゃばけシリーズと比べると、姉弟と付喪神たちに距離感があって、ちょっと大人な感じがしました。
これだけ綺麗に終わっちゃうと続編はなさそうで残念です。
楽しい付喪神たちのキャラがもったいないって気がしています。
| 藍色 | 2007/11/15 2:36 AM |
藍色さん、つくも神たち大人でしたね。
しゃばけシリーズではもうちょっとやんちゃかもしれない。
つくも神、もったいないですよね。
いつか又どこかで会えたらいいな。
| なな | 2007/11/15 10:16 PM |
こんにちは。
個性的なキャラのつくも神がけっこう気に入ってます。
各章の表紙に、話に関係する絵が描かれていたのも楽しめました。


| mint | 2007/11/16 11:23 AM |
ななさん、こんにちは。
みなさんがコメントされている通り、ちょっと惜しい感じがしましたね。
もっと清次たちとのやりとりがあると、楽しめると思うんですが・・・。
続編があるといいですね。
| キウイ | 2007/11/16 3:55 PM |
◇mintさんへ

つくも神が大人でしたよね。
各章の表紙、色と絵をまじまじと見てしまいました。

◇キウイさんへ

ちょっと残念ではありますが
畠中さんの描く江戸の世界、好きです。
100年以上使われている道具達がつくも神になっていたら…なんて想像するとワクワクしますよね。
| なな | 2007/11/16 10:10 PM |
これから古い品物を見るたび、付喪神がいるんじゃないかと思って一人でそっと話しかけたりしそうです。本当に返事があったらびっくりですけどね!腰を抜かしそうです……
| まみみ | 2007/11/27 6:00 PM |
まみみさん、そうそう。
うちには100年ものなんてないんですけど
古いものには本当についていそうですよね。
私は怖がりなのでお話できなくていいです。
| なな | 2007/11/28 12:41 PM |
色表紙素敵でしたね。イラストも可愛かった。
そして、ほのぼの楽しく読めました。
つくもがみたちがだんだんルール?を忘れていってしまうところも可愛らしい。
「わらしべ長者」ぽい話が好きで、もっと読みたかったなあ。
| ちきちき | 2008/01/16 7:00 PM |
ちきちきさん、こんばんは。
人間とは話さないつくもがみたちだけど
二人の前ではちょっと心を許しているのがかわいらしかった。
清次なんていわれっぱなしでしたもんね。
| なな | 2008/01/16 10:26 PM |
こんにちは。
TBさせていただきました。
面白かったですね〜
つくもがみ達が可愛らしかったですね^^
噂話は私も気になりましたけど、これが毎日って考えるとちょっとうんざりするかもです^^;
ラストが好きです。
清次君良かったねって思いました^^
| 苗坊 | 2008/02/16 2:28 PM |
苗坊さん、こんばんは。
つくもがみのお喋り。かわいらしかったですよね。
清次が嫌がるようなことをわざと聞かせたりしてる所も
なんだか憎めない。
ラスト、幸せになってよかったです。
| なな | 2008/02/16 10:08 PM |
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つくもがみ貸します   〜畠中 恵〜
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