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「花宵道中」宮木あや子
花宵道中
花宵道中
宮木 あや子

江戸時代の江戸吉原。女郎屋「山田屋」で生きる遊女達と取り巻く男達の物語。

江戸の吉原の世界にどっぷりとつかってしまいました。

遊郭で生まれたり、貧しい村で育ち人買いに売られて遊郭に来た女の子達。借金を返し終わるまでは外の世界に出ることは出来ず、毎晩体を売る。そんな遊女達の物語です。舞台は吉原だし、「花宵道中」が「女による女のためのR−18文学賞」なだけあって、おっとっとなシーンがいくつかありますが、そんなの気にならないほど主人公の色んな「想い」がつまっています。

吉原の遊郭。初見世、道中、身請けと、全く知らない世界に興味津々。間男がいることがばれたら仕置き部屋に入れられるとか、足抜けしようとしたら半殺しのような目に遭わされるかとか、とても過酷な労働条件。その中でもやっぱり女は命がけで恋に落ちるのです。男のために生きる女と男のために死ぬ女。他の遊女の生き方を見て、自分は違う道を選んだり、恋に落ちた途端に姉さんの生き方に納得したり。

5つの物語のつながり方が絶妙。こっちの物語でチラッと出てきた姉さんが次の主人公だったり。好きになった男の裏話が後から出てきたり。
「花宵道中」
吉原で生まれ育った朝霧。幼い頃母親から受けた折檻の痕が、大人になり熱を持ったとき花を咲かせる。八津と出かけた八幡様で出会った男・半次郎。

「薄羽蜉蝣」
二ヵ月後の初見世を控え好いた男に会いに茶屋へ通う茜。その男は美しい売れっ妓の情夫で、二人はその茶屋で逢瀬を重ねていた。

「青花牡丹」
京都から追放され吉原に流れ着いた霧里と弟・東雲の物語。浮気ばかりしていた父。とてもきれいだったが心の壊れてしまった母。
「十六夜時雨」
貧しい村から売られてきた八津。そして同じ土地出身の三津に茜。馴染みの髪結いが引退することになって弟子の三弥吉が八津の髪の毛を担当することになった。
「雪紐観音」
うまく喋ることが出来なかった緑は三津姉さんのおかげで無事初見世を迎えることが出来た。その姉さんが亡くなった。
| 本:ま行(その他の作家) | 18:55 | comments(9) | trackbacks(3) |
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コメント
おはようございます。
ほんまにいい小説でした。
年いってなかなか本読んでも覚えてられへんおばちゃんですが
花宵道中は4月に読んだのに、ちゃんと覚えてる。
次回作楽しみです。
| ナカムラのおばちゃん | 2007/10/27 10:52 AM |
こんばんは。
5つのお話の繋がりがちょっとずつ見えていってよかったですね。
吉原で働く女性達の切ない恋が描かれていて、官能的な描写もさほど気になりませんでした。
ナカムラのおばちゃん同様、私も宮木さんの次回作が楽しみです。
| りょう | 2007/10/27 11:11 PM |
◇ナカムラのおばちゃんさんへ

本当にいい小説で、夢中で読みました。
赤や青の色がすごく印象に残る、そんな物語。
私もこの本は忘れないと思います。
次作楽しみですね。

◇りょうさんへ

物語が少しずつつながっていて、こっちで主役の人を他の人はこうやって見ていた…って言うのがわかって物語りに深みが出たような気がします。
切なかったですね。
| なな | 2007/10/29 6:24 PM |
薄幸な男女の辛い話ばかりだけど、私も夢中で読んでしまいました。
『吉原手引草』よりもっと繊細で儚い印象で、心に残る本でした。

あの父親は許せないなぁ‥


| たまま | 2007/11/12 9:11 AM |
たままさん、これは引き込まれる物語でしたね。
「吉原手引草」は図書館で予約中。
最近吉原関係がすごく気になります。

父親、あの人は許しちゃいけません。
| なな | 2007/11/12 11:39 PM |
ごあいさつがおくれましたー<(_ _)>

ほんっとうによかったです。予想を大幅に超えて。
吉原、って単語にヒいてたんですが、そういう先入観で
選んでばかりじゃいけないな…って反省しました。

最近でた新作も、読むのが楽しみです^^
| まみみ | 2008/03/21 8:45 PM |
まみみさん、こんばんは。
「吉原」って私もその単語だけで拒否反応だったのですが、
この本読んでから「吉原」に興味を持ちました。
新刊、楽しみですね。
| なな | 2008/03/21 9:41 PM |
こんばんは。
R−18な部分、乙女の書き方は「おっとっとなシーン」なのですね。
ベタに「官能シーン」って書いちゃいました(恥)。
遊女たちの想い、美しさと切なさがいっぱい伝わってきました。

よどんだ川を見たら「おはぐろどぶ」って言いそうです。
| 藍色 | 2008/04/19 2:39 AM |
藍色さん、こんにちは。
「おっとっとなシーン」そうか官能的なシーンなのか。
全く言葉が思い浮かばなかったのです。
結果的に乙女っぽくてよしと言うことで(笑)

それぞれの想いが切なかったですね。
| なな | 2008/04/21 4:30 PM |
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