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「片耳うさぎ」大崎梢
片耳うさぎ
片耳うさぎ
大崎 梢

父親の事業が失敗して祖父の家に身を寄せることになった小学生の奈都は、大きな屋敷の闇が恐ろしく、他人行儀な祖父や厳しい大伯母に馴染めない毎日を送っていた。父親は残務処理でシンガポールに、母親までも母方の祖母が入院したため出かけてしまい、4日間一人で過ごすことになってしまう。恐怖に震え上がる奈都に同級生の祐太は、古いお屋敷が大好きだというねえちゃん、中学生のさゆりを紹介してくれた。古いお屋敷が好きだというさゆりは蔵波家に興味津々。その夜、渋る奈都を引っ張って屋根裏に忍び込む。そこでふたりが目にしたものは? そして聞かされた不吉な「うさぎ」の言い伝え。
偶然見つけた屋根裏で誰かに遭遇。置き忘れたカーディガンと一緒においてあった片耳のうさぎ。蔵波家には昔からうさぎにより死人が出るから「うさぎは入れるな」という言い伝えがある。片耳うさぎを置いたのは誰なのか?曽祖父の時代に何があったのか?甘えん坊で怖がりの奈都がだんだんと不安や恐怖心を克服し、自分で事実を突き止める姿が微笑ましい。

屋根裏や隠し階段。5年前に夢うつつの中で見た素敵なオモチャがたくさんある部屋。菊の間、次の間、控の間。前庭、裏庭、中庭、南庭。奈都とさゆりと一緒に自分も探検しているような気分になりました。

全体的に面白かったんだけど、お父さんは三男とは言え、どうして今まであまり実家に帰ってなかったのか?お母さんと奈都の二人は控えの間で肩身狭く暮らしています。荷物はダンボールにつめたまま、テレビも無い部屋で過ごす二人。菊の間にお客さんが来る時には部屋を立ち退かなきゃいけないほど。昔からの旧家で人をもてなすことは日常茶飯事だっただろうにこんな仕打ちはありえないんじゃないの?お祖父さんや叔母さんたちが冷たすぎやしない?って最初から引っかかっちゃって。手放しで「好き」とはいえなかったなぁ。

最後には奈都が、時代を越えた「同じ悩み」を知ることで、苦手と思ってた人との心の交流を深めることが出来るんだけど、同じ悩みがあったのなら大人のほうから歩み寄ってあげればよかったのに…イジワルしなくても…って思いました。
| 本:あ行(大崎梢) | 17:30 | comments(15) | trackbacks(9) |
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コメント
はじめまして。りょうと申します。
私もナナさんと同じような感想をもちました。
全体的には面白かったのですが、なっちゃんたちがあまりに不憫というか。
昔はいろんな人が出入りしていたお家だし、自分の身内が来たらもっと構ってあげるんじゃないのかななんて思いました。
大叔母さんは自分と重なってイラついているとしても、だからこそもっと気を配って欲しいななんて、そこがちょっと残念でした。
| りょう | 2007/10/07 5:04 PM |
あまり感情移入せずに、サラッと読みました。
それよりもミステリとして大丈夫かな?
なんて、心配しながら読みました。

上から目線で偉そうな自分。バカ、バカ。
| しんちゃん | 2007/10/07 5:35 PM |
◇りょうさんへ

はじめまして。コメントありがとうございます。
やっぱり思いました?よかったです。
だって、部屋にいるのにふすまをガラリと開けられたり
愛が感じられませんでした。

◇しんちゃんへ

なんだか最初の怖がり方がすごく気になっちゃって。
ミステリ…犯人探しが苦手なので
物語が進むまま受け入れるタイプなので
そこらへんはさらりと…
しんちゃんは、結構途中でわかっちゃうタイプですもんね。
| なな | 2007/10/07 7:25 PM |
ななさん、こんばんは!
広いお屋敷での探検、迷子になりそうになりながらも楽しく読むことが出来ました。
最初の怖がりかたで、てっきりお化けが出るものと思ってたんですけど、
同居する親類の冷たさの中で一人夜を過ごすというのもたまらなく怖い体験ですよね。
大人側は、疎外しているつもりはなくても、子どもにとっては恐怖以外の何者でもないのかもしれませんね。
| エビノート | 2007/10/09 8:48 PM |
エビノートさん、おはようございます。
あんな大きなお屋敷でおばけがでたら
読んでる私も怖かったと思います。
奈都は知らない人たちの間で
大人の顔色を見て生活しなきゃいけないんですもんね。
かわいそうでした。
| なな | 2007/10/10 9:38 AM |
こんにちは。
初めの馴染めない冷たい雰囲気に困っていた奈都が
自分の家の謎に向き合って成長していく姿に好感が持てましたね。
寒々しかった家族をあたたかく変えるラストが
とても良かったです。
大人のほうから歩み寄ってあげる姿勢、
忘れずにいたいですね。
| 藍色 | 2007/10/18 3:51 PM |
藍色さん、こんばんは。
全体的にあたたかでよかったんですけど、
奈都が怖がる原因が大人にあるんじゃ…って思ったら
ちょっと腹立たしかったです。
| なな | 2007/10/18 7:15 PM |
なんだか多絵は大崎さん、お前本人かい!?ってくらいもったいつけた話の進め方にイライラしてました。
お屋敷のことも、読み終えてみれば、地方ではよく聞くような旧家なだけなのに、すっごい大げさな話の広げ方。
ただ後半だけは面白かったです。
| じゃじゃまま | 2007/10/23 12:10 AM |
じゃじゃままさん、「多絵=大崎さん」説いいですね。
前半部分、読むのに結構手間取って
途中で他の本読んだり、ネットしたりしてました。
後半は良かったですよね。
大崎さんは短編がいいのでは…
| なな | 2007/10/23 10:18 PM |
おはようございます。ななさん。
大人のほうから歩み寄って・・なるほど、そうですよね。
とっても大人気ない大人ばかりでしたよね。

でも、部屋から部屋への探索、想像力が掻き立てられてとても楽しめました。
ごちゃごちゃして、はじめは読みづらかったのですが、読後感はよかったです。
| ゆう | 2007/11/08 10:21 AM |
ゆうさん、こんばんは。
そう、大人気ない大人ばかりで最初の方つまづきました。
後半は展開が速かったし、ラストが良かったですね。
| なな | 2007/11/08 6:56 PM |
こんにちは。
確かにそうですよね。
自分もこうだったんだからっていう叱咤激励・・・ともちょっと違う気がしましたし。
でも、ちゃんと奈都は成長していましたよね^^
最後なんて、逞しいなぁと思いましたもん^^
| 苗坊 | 2007/11/19 9:53 PM |
苗坊さん、こんばんは。
なんとなく親目線で読んだのかもしれないですね。
こんなに心細く生活してるのになんで周りの人たちは!って。
だけど奈都、ちゃんと成長してましたね。
| なな | 2007/11/20 9:20 PM |
やっと読めました。うちの実家が奈津のとこほどじゃないけど、田舎の古い大きな家なので、ちいさい頃怖かったなぁとかそういう感情を再体験できました。
シリーズからはずれた作品としては初なようなので、今後に期待ですね(って何様だわたし!)
| まみみ | 2008/01/14 8:54 PM |
まみみさん、こんばんは。
まみみさんのご実家、大きなお屋敷なんですね。
すごいなぁ。
私は怖がりだったので、小さい家でも怖かったですけど…
| なな | 2008/01/16 10:09 PM |
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