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「その向こう側」野中柊
その向こう側
その向こう側
野中 柊

父親のいない家で育った鈴子は、母の長年の恋人だった敏史さんから母と結婚することにしたと告げられた。そんな時見かけた横浜の古い洋館。「こんなところに住みたい」という鈴子のお願いに答える敏史さん。洋館のオーナー・真希子さんは、美人でミステリアスな大人の女性。

わ〜。最近の野中さんの本、好きだなぁ。物語の持っている雰囲気が柔らかで、気だるくて。登場人物がゆったりと生活している。ずっとこの世界に浸っていたい、そう思う本ばかりです。
大学3年生になる鈴子。1年間留学していたので、友達の亜佐美や彼・孝之は4年生になってる。父親が誰なのかは知らないけど、お母さんには18年間付き合っている敏史さんという彼がいる。敏史さんには奥さんがいたが、最近離婚していて、お母さんと籍を入れるつもりだと言われる。お母さんと敏史さん。大好きな二人。幸せでいてほしい。だけど、なぜか胸がざわつく。敏史さんが子供だった鈴子に初めて会った日「君とは友達になれると思った」と言う。お母さんの恋人なんだけど、甘えたくなったり困らせたくなったり。その微妙な心の動きがなんともいえません。敏史さんが一緒に住み始めて、家の中のそして母親のちょっとした変化に戸惑う。そんな微妙な心の動きがなんともいえません。

お母さんと敏史さん。18年間も不倫状態を続け、途中で真希子さんが現れる。それでも揺るがないお母さん。強いなぁって思います。もしこんな女の人が夫の不倫相手だったら、もう私絶対にすぐに差し上げちゃうわ。無理だもの。

鈴子が流す色んな涙。その表現が面白かったです。「目に涙がにじんだのだった。それを私は胸のうちで風のせいにした。」(P18)「胸の奥に潮が満ちてくるような喜びを感じた。そう。潮が満ちて、私の目から溢れた。一滴の涙となって」(P127)「うしろ頭をこつんと叩かれたら、涙が一滴、ぽろりと零れそうな気がした」(P146)

鈴子と孝之、二人の関係もべったりしていなくて素敵です。亜佐美。しっかり物の亜佐美があれやこれやと世話を焼く。学年が一つ上になってしまい就職活動が終わった亜佐美。彼女の決断も実に亜佐美らしい。

野中さんの本らしく、今回も美味しそうな食べ物満載!みんなよくもあんなにホイホイと気軽に美味しそうなものが作れる!と感心します。いやな事、辛い時には「とにかく何か食べなくちゃ」って言う鈴子のお母さんの言葉、素晴らしいです。
| 本:な行(野中柊) | 20:08 | comments(4) | trackbacks(3) |
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コメント
こんにちは。
あぁ、そうでした。鈴子が流す色んな涙。
鈴子の気持ちが伝わってきました。
そこに気がついたななさんって繊細です。
孝之と亜佐美、いい関係が心地よかったです。
鈴子の母・蓉子さん、強いですよね。
“すぐに差し上げちゃうわ。”…って
執着がなくて、ちょっとビックリ!。

| 藍色 | 2007/09/23 9:04 AM |
藍色さん、こんばんは。
涙の表現の仕方もこんなにあるんだってビックリして
付箋つけながら読んじゃいました。
蓉子さんは強いです。
物事をグレーのままにしておける強さ。
私には出来ないなぁ。
| なな | 2007/09/23 8:44 PM |
おいしそうでしたよね〜(色気より食い気なわたし)。読んでいる最中、中華が食べたくなったりお母さんのつくったご飯が食べたくなったり、食欲が刺激されまくって大変でした。
わたしもななさんと同じく、物事をグレーにしておくの無理です。どーんと関係をぶち切る男気(?)はあるんですけど。
| まみみ | 2007/10/30 8:19 PM |
まみみさん、こんばんは。
本当に美味しそうでした。
野中さんの本は危険です。

物事をグレーにしたままいられる人って強いですよね。
白か黒。1か100。
夫にいつも「まったく…」と呆れられます。
| なな | 2007/10/30 9:20 PM |
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