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「空中スキップ」ジュディ・バドニッツ
空中スキップ
空中スキップ
ジュディ・バドニッツ

23の短編集。

すごく面白い!最初の「犬の日」の出だしが「犬の着ぐるみを着た男が、ドアの外でクンクンと鳴く」なんです。工場が閉鎖し、父親は家にいる。町にあった数件のお店も閉まり、ガソリンスタンドも閉鎖。学校もお休みになり、電気も来なくなる。そんな世界で主人公の女の子の家に毎日来る犬の着ぐるみを着た男です。そんな文章にググっと引き込まれました。あぁ、このタイプの物語って好きです。

どれもが絶対に絶対にありえない世界。ブラックユーモア満載。ゾっとすることがさらりと書いてあって、だけどそれをすんなりと受け入れられる。訳者が岸本佐和子さんなんですけど、岸本さんのエッセイと同じにおいがします。妄想の森の奥深くに入っていく感じ。

この先、ジュディ・バドニッツさんの本を読むのがいいのか、岸本さん訳の本を読むのがいいのか…悩むところです。
そして自分のためにあらすじメモ。

「犬の日」犬の着ぐるみを着た男が家に毎日やってくる
「借り」心臓がボロボロになってしまった母親に恩返ししろと叔母達に責められる息子
「秋冬ファッション・カタログより」
 ・大草原の線路の上に縛られる美女「大草原のフォークロア調ドレス」
 ・隣の子供をつれてサーカスに行く「サーカスの夜会服」
 ・ハイジャックされた飛行機で犯人を誘導する「トラベル・ウエア」
「道案内」とある街の地図屋とあなたの全てを知っている地図職人。
「チア魂」大学に入りフットボールの観戦をしている時に聞いた天の声。そして私はチアリーダーに入った。
「アートのレッスン」美術館の地下で開かれる人物画のクラス。裸で横たわるモデル。描く私達。
「イェルヴィル」娘が連れて来た新しいボーイフレンドは出身地・イェルヴィルの話をする。
「アベレージ・ジョー」突然かかってきた電話。ジョーは世界の平均の男だと言う。
「飛ぶ」昔は女たちがしょっちゅう建物の上から飛び降りた。今の女達はせっかちだ。
「作曲家」母親の為だけに作曲してきた息子。母親の体型が変わるたびに曲のイメージは変わる。
「百ポンドの赤ちゃん」お母さんはケイを産んだ後、ドンドン大きくなりお父さんはいなくなった。今家の中には百ポンドの赤ちゃんがいるんだ。
「本当のこと」17歳のリア。家族一緒に食べる夕食で「妊娠している」と言う。時々一緒にいたボーイフレンドと結婚するが…
「お目付け役」姪のデートについていくオールドミスの私。
「バカンス」フロリダで朝日を見ようと乗ったグレイハウンド。隣には独り言をぶつぶつ言う、靴下を重ねてはいているおばあさんが。
「スキン・ケア」大学に行っておそろしい皮膚病にかかった妹。時々来る妹からの電話。剥がれ落ちる皮膚。私は忙しい。
「産まれない世界」女達が子供を産まなくなって世界は老人ばかりになった。と思ったら80を越えた女達のお腹が膨らみ始めた。
「電車」たくさんの物語をのせて走る地下鉄。
「パーマネント」今日は親戚がたくさんやってくる日なのに、いつものダレンは着てくれなくて他の人が私の髪をセットするのか…
「ブルーノ」毎朝、隣に住むブルーノがうがいをしながら吠え、歯を磨きながら吠え、顔にシャボンを塗りながら喉の奥でうなる。それを聞きながら朝を過ごす夫婦。
「焼きつくされて」顔にしわのある男がいる。男はかつて地平線に囲まれた土地で女と運命的に出会い暮らしていた。
「ハーシェル」昔は赤ん坊は自分の手ではなく赤ん坊屋に任せたものだ。
| 本:海外の作家 | 23:22 | comments(0) | trackbacks(0) |
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