CALENDAR
S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
<< February 2020 >>
SPONSORED LINKS
ARCHIVES
CATEGORIES
カウンター
グリムス
MOBILE
qrcode
<< 「ワーキング・ホリデー」坂木司 | main | 舞台よりすてきな生活 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
「夜の鳥」トールモー・ハウゲン
夜の鳥
夜の鳥
トールモー・ハウゲン

パパは神経の病気で仕事を休んでいる。そして時々、何も言わずに外に行ってしまう。ママは欲しい服がわからない客の為に、毎日へとへとになるまで働いている。僕のアパートには踏んじゃいけないシミや魔女に妖精、そして地下室には殺人犯人までいるから、家に入るまでが大変。そして夜になると洋服ダンスの中から鳥が僕を襲う為に出てくるんだ。

リサさんが酒井駒子さん表紙のこの本を紹介していたので読んでみる事にしました。ノルウェーの作家さん。ノルウェーらしい(とは言っても言ったことはありませんが…)ひっそりとした空気の流れる、駒子さんの絵がぴったりの物語でした。

子供が考える不安や恐怖がよく表現されているなって思いました。子どもの頃ってシミが怖かったり、誰かの作り話を信じきってビクビクして過ごしたものです。ちょっと悪い子に逆らえなくてしてはいけない事をしてみたり、学校で大失敗して「もう絶対に行きたくない」って思ってみたり…小学生の頃が懐かしくなったと同時に、今小学生の息子はこんな風に考えてトイレに行くのが怖かったりするのかなって思いました。

そんな子供特有の恐怖感に加えて、ヨアキムの家庭には問題があります。

父親は精神的に弱くなってます。先生になる大学に行って、中学で教え始めた3日目に学校に行けなくなった。家でんびりとするパパ。だけど一度家を出てしまうと夜遅くなるまで帰ってこない。パパが出かけてしまった事を知って、外に探しに行くヨアキム。胸が不安で一杯になります。仕事から疲れて帰ってくるママ。パパに掃除などの家事を頼んでおいたのに、パパがふらりと出かけてしまった事を知って悲しそうな顔をする。そんなママを見て、ヨアキムは又胸を痛めます。ママにはママの夢があって、パパが先生として働き始めたら、お店で誰かの欲しい服の事なんか気にしないで、自分の為に学校に行こうと思ってる。だけどなかなかよくならないパパ。

雨のシーンが印象的でした。雨の中を歩くヨアキム。風が吹き、落ち葉が落ち、雨に濡れる公園。

| 本:海外の作家 | 20:30 | comments(2) | trackbacks(1) |
スポンサーサイト
| - | 20:30 | - | - |
コメント
ななさん、こんばんは!
酒井さんの絵がとてもこの作品に合っていますよね。
北欧の自然の様子がとても美しく素敵でした。
雨のシーンは本当に印象的。
場面場面で使われる色の効果もよく出ていましたよね。
続編も静かな感動がありました。
| リサ | 2007/08/15 11:32 PM |
リサさん、こんにちは。

しっとりとした晩秋の雨。素敵でした。
子供の不安な気持ちなんかも昔を思い出したりして…
すごく良かったです。
続編も期待度大!!!
| なな | 2007/08/19 1:24 PM |
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
トラックバック
『夜の鳥』トールモー・ハウゲン
夜の鳥 トールモー・ハウゲン 山口卓文・訳/河出書房新社 パパは泣いていた。「ぼくは自分の生徒たちが怖いんだ」それからパパは、しばらく先生の仕事を休むことになった。そしてときどき、夜中にふらりと、いなくなってしまう。木靴をはき、ウインドヤッケを着て
| ひなたでゆるり | 2007/08/15 11:28 PM |