CALENDAR
S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< July 2017 >>
SPONSORED LINKS
ARCHIVES
CATEGORIES
カウンター
グリムス
MOBILE
qrcode
<< 「第六大陸〈1〉」小川一水 | main | PURE ピュア >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
「夜想」貫井徳郎
夜想
夜想
貫井 徳郎

事故で妻と娘を亡くした雪籐。生きる気力もなく、ただ仕事をこなす毎日。カウンセリングの北条先生と自分の心の中に出てくる妻だけが心の支え。仕事のミスが重なり、上司から「たるみすぎじゃ」と言われる。そんな時、定期券を拾ってくれた女性が涙して「シンクロしてしまった」と言う。それが天美遥との出会いだった。遙は生まれたときから人の心が見える。両親を亡くし、アルバイト先の喫茶店で時々人から相談を受けていた。自分を理解してくれた遙の役に立ちたいと思う雪籐。

一方、夫に死なれてから女で一つで娘を育ててきた子安嘉子。いい子だった亜由美との関係が最近おかしい。部屋で彼と電話しているのを盗み聞きしていたら「ババア」と怒られ、それ以来ほとんど家によりつかなくなり、とうとう出て行ってしまった。異様なまでの熱意で娘を育て、その熱意が伝わらなかったことが理解できない嘉子は、自分の異常さに気が付かない。

そんな二つの物語が最後の方で絡み合います。
雪籐の同僚を見てもらったことがきっかけで雑誌に載った遙。どんどん評判になり、人がだんだん集まってきます。宗教法人として会社を立ち上げ「コフリット」という名前をつける。

新興宗教じゃないと言い切る雪籐。周りの人は新興宗教として、ちょっと変な目で見ています。働いている人でさえ、遙を教祖様のように思い、学生はサークル活動ののりで会員を集めてきます。

自分が思う方向に進んでいかない「コフリット」にイライラする雪籐。遙との気持ちのすれ違いにオロオロする雪籐。全く世間知らずなまま娘を探す子安。二人にドキドキさせられっぱなしで、先に進むのが辛い。そんな読書タイムでした。

最後は綺麗にまとまって、あぁ最後まで読んでよかったなって思いました。
| 本:な行(貫井徳郎) | 22:34 | comments(10) | trackbacks(4) |
スポンサーサイト
| - | 22:34 | - | - |
コメント
ななさん、こんばんは。
雪籐と子安、それぞれの悩みと行動にドキドキさせられましたね。
ふたつの物語がどう繋がるのかも気になっていました。
貫井さんなので、もっと怖い終わり方も覚悟してましたけど明るさがあるラストでよかったですよね。
ななさんのレビュー、しっかりネタバレしてなくて見習わなくっちゃです。
私は詳しく書きすぎたかもです(汗)。
| 藍色 | 2007/08/08 1:20 AM |
藍色さん、こんばんは。

雪籐の甘さになんだかあんまりにもドキドキさせられて
途中何度か読むのやめようかと思ってしまいました。
そして子安は世の中を知らないのにも程があると
イライラさせられました。
だけど最後に救われた、そんな本でした。

私は藍色さんのレビューを読んで、
自分の感想の中身のなさにがっくりきたのでした。


| なな | 2007/08/08 8:49 PM |
ななさん、こんばんは。
中身のなさにがっくりなんて…そんなことありませんっ!
ちゃんと記事には、ななさんの想いが表れています。
私はいつもななさんの記事からいい影響を受けているんです。
自信を持たれてくださいね…。
| 藍色 | 2007/08/09 5:07 AM |
藍色さん、嬉しいお言葉ありがとうございます。
こうやって、藍色さんには何度も元気を貰ってます。
| なな | 2007/08/09 9:03 PM |
最後の方の展開は、予想外で驚きました。
そして、最後にはうまくまとめられていてさすがだと思いました。
| | 2007/08/30 9:07 PM |
花さん、こんばんは。

途中の思い通りにことが進まない雪籐を見ている(読んでいる?)のは辛かったですよね。
最後の最後に救われました。
| なな | 2007/08/30 9:28 PM |
息苦しいほど重い内容の作品でしたね。
ラストにわずかでも明日へ繋がる光が見えたことで救われました。
| らぶほん | 2007/09/03 9:53 AM |
らぶほんさん、こんばんは。
自分が正しいと思うことをやっていけばいく程
身動きが取れなくなってしまう雪籐。
読んでいて一緒に辛い気持ちになりましたが
本当にラストで救われました。
| なな | 2007/09/03 9:57 PM |
「コフリット」になってからの人間関係はイライラさせられて読むのが辛かったです。
でも非常にリアルでしたよね。集まる人々の価値観が。
途中読むの辞めようかとも思ったんですけど、最後まで読まないとわかりませんね。
雪籐さんの心の病?は、あれで治ったんでしょうか?
| じゃじゃまま | 2007/11/11 12:18 AM |
じゃじゃままさん、こんにちは。
「コフリット」に集まる人たち。あぁ、いるいるって感じで
イライラしましたよね。
娘を探す子安の自己中心的な態度も…
私も途中で投げ出そうかと思ったんですけど
最近読書に関しては辛抱強くなりました(笑)

雪籐さんの心の病、最後に大切なものが見つかって
現実が見つめられるようになったんじゃないかって考えました。
| なな | 2007/11/11 12:31 PM |
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://nanamemo.jugem.jp/trackback/856
トラックバック
夜想 貫井徳郎
写真は松尾哲。装幀は関口聖司。「別冊文藝春秋」第261号〜第269号連載。かなりネタバレあり。 目の前の事故で最愛の妻娘を喪った雪藤直義(ゆきとうただよし)。苦しんでいたある日、定期入れを拾った天美遙(あまみ
| 粋な提案 | 2007/08/08 1:21 AM |
本「夜想」
夜想 貫井徳郎  文藝春秋 2007年5月 愛する妻子を交通事故により自分の目の前で焼死させてしまった雪藤直義は、その苦しみから立ち直れないでいた。定期入れを拾ってくれた女性が、自分にシンクロして泣いてくれたのをきっかけに、その女性、天美遙の
| <花>の本と映画の感想 | 2007/08/30 9:03 PM |
夜想⇔貫井徳郎
壊れた心の癒し方 突然の事故で、目の前で最愛の妻と娘を亡くした雪藤。 生きる気力を無くした彼の運命は、美少女・遙と出会って大きく動き始める。 新興宗教をテーマにあの「慟哭」から14年。 魂の絶望と救いを描く傑作長篇。 ランキングエントリー中!
| らぶほん−本に埋もれて | 2007/09/03 10:04 AM |
夜想 貫井徳郎著。
交通事故で妻子を失ってしまい生きる力、後を追って死ぬ力さえ奪われた雪籐。そんな雪籐が、ある日不思議な能力を持つ遙と出会い、徐々に生きる目的を見出していく。 遙の能力によって多くの人を救いたい、遙と雪籐の願いは一つだった。しかし遙の力によって救われたい
| じゃじゃままブックレビュー | 2007/11/11 12:05 AM |