CALENDAR
S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< August 2020 >>
SPONSORED LINKS
ARCHIVES
CATEGORIES
カウンター
グリムス
MOBILE
qrcode
<< 「ハンプティ・ダンプティは塀の中」蒼井上鷹 | main | 「ねこのばば」畠中恵 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
「メタボラ」桐野夏生
桐野 夏生
朝日新聞社
(2007-05-08)

沖縄のジャングルで記憶を失い彷徨っていた青年ギンジとキャンプから逃げ出してきた青年ジェイクの物語。

桐野さんの本は体力が必要なんです。最近、体も心も疲れ気味。大丈夫なのか?と心配しながら読み始めましたが、やっぱり途中で他の本を読んで気分をかえながら最後まで読みきりました。

ヤンバルの森を彷徨う男。自分が誰かもわからない。森から抜けた所で出合った男はキャンプから抜け出した来たという、なまりの強い男だった。下まで降りる6時間、いろいろな事を話し、宮古島から来たという昭光に「ギンジ」と名前をつけてもらう。

一方昭光は宮古島のお金持ちの出来の悪い末っ子。父親に強制的に入れられた独立塾を抜け出し逃げる途中に男と出会う。そんな男に自分の先輩で、好きだった愛を取られた銀二の生い立ちをまるで自分のことのように語り、その男にギンジと名前をつけ、自分はジェイクと名乗る。


そんな二人が山を降り、コンビニの店員に拾われ、それから二人は別々に行動する。石材店の住み込みの仕事を見つけたギンジはそこで自分がなぜ沖縄にいるのかを思い出した。その後、ドミトリーに泊まり、そこのオーナーに気に入られスタッフとして働くうち、記憶をなくす前の自分を知っている女の人と出会い全てを知る。磯村ギンジと香川雄太の間で揺れるギンジ。

一方昭光はコンビニでであった女・ミカから逃げるため、イズムというカリスマがやっているパラダイスマニア・ロッジで生活する。が、本来の女好きが裏目に出て追い出され、ホストとして働く事になった。ルックスのいい昭光は客もつき、上位に食い込むようになった。そこに現れた愛。彼女は店長の客だった。

前半はよくいそうな若者の物語って感じで、アキンツの宮古島訛りの「だいずいい」やらうわり…」「オゴエッ」などがとてもいい感じだったんです。だけど、ギンジが自分が誰かを思い出してから、アキンツが愛と出会ってからが重かったです。特にギンジの香川雄太時代の記憶、悲惨な家庭環境、ありえないような住み込みの工場の仕事などなど。なんとなく違う本を読んだ印象。ズシンと重いです。

ずっとジェイクに会いたいと思っていたギンジ。ホストの先輩に呼ばれやっと会うことが出来ます。このラストが又…
| 本:か行(その他の作家) | 20:49 | comments(6) | trackbacks(4) |
スポンサーサイト
| - | 20:49 | - | - |
コメント
ななさんo(^-^)oこんばんは♪私は朝日新聞で「メタボラ」と同時期連載だった「悪人」を読んでました。桐生さんは人間のネガティブな感情を書くのが得意なんだなと思いました。確かに後半は重かったですが納得できない終わり方ではなかったです。
| 菱沼 | 2007/07/04 10:09 PM |
菱沼さん、こんばんは。

「メタボラ」と「悪人」が同時連載だなんて…
豪華です。そして重過ぎます…

ラストはあれでよかったんですよね。うん。
| なな | 2007/07/05 11:33 PM |
おはようございます。ななさん。
重い話でしたよね・・・確かに読むのには体力が要りますね。
私も、休憩を入れながら読みました。
読後、しばらくは立ち直れませんでした。
| ゆう | 2007/07/06 9:13 AM |
ゆうさん、おはようございます。

桐野さんの本だから重いのは覚悟のうえで読んだんですけど
やっぱりダメージ受けますよね。
さすがです!
| なな | 2007/07/07 7:51 AM |
こんばんわ、いつも賑やかですね。
TBさせていただき、ありがとうございます。

桐野作品の重さはやはり尋常じゃありませんでした(苦笑)
まあしかし
「グロテスク」ですでに免疫力をつけていた私は何とか無事読み終えることができました。

ちなみに主人公が「男」というのは桐野さんの作品では初めてかも?


| 花守湖 | 2007/10/06 9:30 PM |
花守湖さん、おはようございます。
HNかえたんですね。

桐野さん、それほどよんでいないのですが
読んだ後にどよよ〜〜〜んとした気持ちになるのはわかっていたので、覚悟して読みました。
「グロテスク」未読なんです。
タイトルからして、すごいですよね。
| なな | 2007/10/07 10:24 AM |
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
トラックバック
メタボラ 桐野夏生
記憶をなくした青年と、宮古島出身の青年が沖縄の地で出会い、世間を漂流するが如く生き抜いていく様をリアルに描く長編。 600ページ近くある分厚い作品で、一貫してどんよりとした空気が流れ、記憶をなくした青年の過去の告白に至っては、追い込まれるだけ追い込まれ
| かみさまの贈りもの〜読書日記〜 | 2007/07/06 9:11 AM |
「メタボラ」 桐野夏生 その1
不幸な人は大勢いる。 しかし小さな不幸も大きな不幸も比較してはいけないと思う だって不幸は相対的だから 主人公はギンジと昭光という共に20代の放浪者。 舞台になる沖縄は南国で美しい場所だというイメージがありますが、著者は社会の暗部を描くことが
| 穴のあいた傘 | 2007/10/06 9:22 PM |
メタボラ  桐野夏生
メタボラ/桐野 夏生 桐野夏生 朝日新聞社 2007 STORY: 記憶をなくした状態で密林の中を歩いていた僕は、独立塾から脱走中の昭光と出会い、一緒に山を下りる。昭光からギンジという名をもらい、僕はなんとか生きていこうと努力をするが…。 感想:
| 読書・映画・ドラマetc覚書(アメブロ版) | 2007/10/25 5:28 PM |
メタボラ 桐野夏生
大雨降ったらこんなに涼しくなるとは具合悪くなりそうだ。 時間かかったけど桐野夏生さんの「メタボラ」読破したので感想とか書いてみます。 破壊されつくした僕たちは、“自分殺し”の旅に出る。なぜ“僕”の記憶は失われたのか?世界から搾取され、漂流するしかな
| 国内航空券【チケットカフェ】社長のあれこれ | 2010/09/23 10:10 PM |