CALENDAR
S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     
<< September 2019 >>
SPONSORED LINKS
ARCHIVES
CATEGORIES
カウンター
グリムス
MOBILE
qrcode
<< 「しずく」西加奈子 | main | 「美晴さんランナウェイ」山本幸久 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
「年に一度、のふたり」永井するみ
年に一度、の二人
年に一度、の二人
永井 するみ

香港でであった二組の男女。ハッピーバレー競馬場で競馬を観戦する。「来年もここで会おう。待っている」と言う男。その日までを色々な想いですごしていく女。年齢も状況も違う2組の男女の物語。

一組は医者の夫、一人息子と何不自由なく暮らす主婦・沙和子の物語。息子が小学生になり手が離れたのを機にもう一度インテリアコーディネーターの仕事を始めた。一年後、急病の同僚の変わりに香港で開催される展示会に行くことになった沙和子。そこで出合った門倉は香港で建築関係の仕事をしていて、婚前の沙和子と一緒に仕事もした事があったらしい。そんな門倉と競馬場で偶然出会い、素敵な夜をすごす。そろそろ帰らなければと言う時門倉からの言葉「来年会いましょう。10月の第三水曜日同じ場所で」そしてそれから毎年二人は年に一度だけの逢瀬を繰り返す。

もう一組、陶器メーカーに勤める夏凛。友人との買い物旅行で香港を訪れていた。買い物にも腐食気味の夏凛は友人の誘いを断って一人で香港をブラブラすることにした。その時であった野口朗。アメリカの大学で牧草の研究をしていて、学会の帰りに香港に寄ったらしい。香港を知ってる朗の案内で色々見てまわる夏凛。最後に行った競馬場で「来年もここで会おう」と言われる。
永井さんの小説は「ビネツ」しか読んだことなかったのですが、気になる作家さんでした。今回の物語はさらりと読めるけど、記憶に残るかどうかな…そんな感じでした。

沙和子も夏凛も異国でほんの少しだけ一緒にいた男性から「来年もこの競馬場で会おう」と言われ、自分は行くのか?相手は来るのか?あの香港での半日はなんだったのか?そんな事に悩みながら1年間過ごします。出会いが日本だったら、いつでも合える状態だったらこんな気持ちにはならなかったんじゃないのかな?どうなんだろう?

立場としては沙和子に近いので沙和子の気持ちは理解できました。結婚当初に一生懸命作ったピザ。さめないうちに食べて欲しいと思い、仕事から帰ってきた夫に「ピザが。ピザが」と言う。疲れている夫がキレて、自分が思い描いていた晩御飯とは全く違った結果になり、それ以来ピザは作らない。そんなシーンがありました。わかる!わかる!!!って感じでした。

けして仲のいい夫婦とはいえないけど、家庭は安定している。かわいい一人息子がいる。だけど香港には門倉がいて、門倉といる時が一番自然で幸せ。年に一度しかあえない門倉を想い、そこに行きたいと思いながらも、でも今の生活は子供は捨てられない。わかる、
わかる。

だけどラストがどうも都合よすぎるんじゃないかって思いました。自分も夫もそれなりに幸せ。そんな、アクロバット的な着地点にあれれ?って違和感感じました。

夏凛は朗との数時間の出来事を何度も思い出し、朗の大学に電話をしたり実家を訪ねたりしますが連絡は取れず。そんな時、陶器市で取引先の飯島と出会い、それから二人で出かけるようになる。飯島から旅行に行こうと誘われた日は朗との約束の日だった。なんだか心が淋しい時に近くにいる自分をわかってくれる人。そっちによって行っちゃう気持ちもよくわかります。そして香港で朗に再会。そして気がつく自分の気持ち。フムフム。若いっていいなぁ。
| 本:な行(永井するみ) | 22:10 | comments(0) | trackbacks(1) |
スポンサーサイト
| - | 22:10 | - | - |
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://nanamemo.jugem.jp/trackback/796
トラックバック
「年に一度、の二人」
年に一度、の二人 永井 するみ:著 講談社/2007.3.6/1,575円 「僕は待っています。 必ず」来年の同じ日に、同じ場所で。 男と女は再会の約束をした。 一年後の再会を約束した男女の愛のかたち。           <帯より> 香港のハッピー
| 月灯りの舞 | 2007/09/11 4:04 PM |