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「ダーティ・ワーク」絲山秋子
ダーティ・ワーク
ダーティ・ワーク
絲山 秋子

短編集なのかなって思ったら、読みすすめていくうちに色々つながってくる。登場人物がちょこっとずつリンクしている物語はよく見かけるんだけど、なんとなくクイズを解いているようなそんな感覚。これは好きなタイプでした。

短編集だったので、電車の中でちょっとずつ読んでました。「sympathy for the devil」の始まり「恋をすると私はブスになる」がとても印象深くて、家で他の本を読んでいても「ブスになるのはどの本の物語だったかな?」なんて考えていたりして…辰也への不満や、兄と兄嫁・麻子さんの不思議な関係、麻子さんのわき腹から背中にかけての悪魔の刺青とか。この物語が一番印象的でした。
「worried about you」
かつての相棒でベーシストの爍圍圻瓩忙廚い鮹擇擦襯タリスト、熊井望の物語。

ステージが終わり、出待ちをしてるファンの女の子に「え!」「クマイさんて。女だったんですか」って言われます。私もファンの子と同じようにクマイは男なんだって思っちゃってました。

「sympathy for the devil」
外車ディーラーの広報を務める私。恋人・辰也との関係に悩み、不思議な存在の義姉・麻子と温泉旅行に行く。

向こうからは連絡してこない辰也への気持ちが妙にリアルでした。麻子と旅行に行く時に麻子が提案する「牛あそび」形容詞プラス牛の言葉を挙げていくのが面白かった。
 
「moonlight mile」
学生時代に振られた美雪からのメール。末期癌だから「会いに来て欲しい」と言われ朝の関越道を赤いカマロで走る遠井。

久しぶりに会う同級生からの突然の末期癌宣言。彼女の家族に混ざって痛みの発作中の病室にずっといるんだろう?不思議だ。糸山さんが書く男の人!って感じの物語でした。

「before they make me run」
安酒とパチンコに溺れる俺。兄は俺とは違っていたはずなのに、今兄はひきこもりらしい。
安心できる恋人・貴子とは別に3人の女と関係を持つ辰也。
仕事も上手くいかず、何か変えなきゃと思っている熊井の友人・高田。

3人の独白がポツポツと並ぶ。ここら辺でちょっと繋がりが見えてきてあれ!これはあの人の彼!となる。

「miss you」
花屋の辻森さんのもとへ、結婚する姉のブーケを作りに行く私。姉への気持ち、花を買いに行く時だけに感じる辻森さんへの気持ち、浮気相手の辰也への気持ち。


「back to zero」
すっかりひきこもりになってしまった遠井とかつて入院仲間だった辻森さんの物語。辻森さんの趣味の写真展で見かけた一枚の写真。それは忘れられない人だった。

「beast of burden」
そして遠井と熊井の再会。

不器用な二人だけど、幸せになってほしいなぁって思いました。
| 本:あ行(絲山秋子) | 21:35 | comments(18) | trackbacks(10) |
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コメント
ななさん、こんばんは。
完全に把握できてませんが、登場人物たちの繋がりが微妙で面白かったですね。
熊井が思いの人に出会えてよかったです。
幸せになってほしいですね〜。

記事の、
“私も同じ気持ちだったよって思いました。”にびっくり。
リアルでお会いしてないのでわからないんですが、ななさんって
…(考えてます)…男前な方だったんですね。
いや、本名が男性と間違われやすい名前ってだけなのかも…。
気を悪くされたら、ごめんなさい…。
| 藍色 | 2007/06/02 2:50 AM |
藍色さん、こんばんは。

登場人物の繋がり方、絶妙でした。
熊井、いつまでもギター抱えて育児しそうですよね。

「私も同じ気持ちだった」は、私も出待ちの子達と同じようにクマイは男だと思ってたって事だったんです。
たぶん私の書き方がいけなかったんですね。
ごめんなさい。
私は生まれながらの乙女です(笑)
| なな | 2007/06/02 9:25 PM |
ななさん、こんにちは。
あ、そうだったんですね。早とちりでした〜(恥)。
ごめんなさい。失礼しました。
でも生まれながらの乙女って確認できましたから、ちょっと得した気分かも…。
私の失敗伝説にまた新たな1ページが書き加えられて…
って書くとファンタジーみたいですけど…(笑)。
熊井のギター育児、ちょっと見てみたいです。
おしりの曲を作ったりとかはたぶんしない?←「桜川ピクニック」女性版?(笑)。
| 藍色 | 2007/06/03 4:17 PM |
藍色さん、こんばんは。

私の書き方が悪かったんです。ごめんなさい。
ちょっと書き直しました。藍色さんのご指摘がなかったら
きっと読む人みんなを誤解させていた事と思います。
ありがとうございました。

私もブログのコメントで数々の失敗を繰り返してます。
| なな | 2007/06/03 8:06 PM |
クイズを解いているような感覚、わかります。
あの人が、この人なんだって、何度も、前に戻って読み返しました。人の違う面が見れておもしろかったですね。
熊井には幸せになってほしいけれど、それじゃ、神原はどうなるのだろう。心配です。
| | 2007/06/04 7:58 PM |
花さん、こんばんは。

そう、何度も読み返してつながった時の嬉しかった事!!

神原さん、あんなに痛そうにしてたのに自宅に帰っていて
ちょっとホッとしました。
ちょっとワガママですが、きっと熊井もわかってくれるでしょう。
| なな | 2007/06/05 12:41 AM |
何となく判りづらいリンクの仕方でしたね(笑)
私は、誰が誰なのか、前のページに戻りつつ読んでしまいました(笑)
いとやまさんらしい作品だったと思います。
| ゆう | 2007/06/07 10:37 AM |
ゆうさん、こんばんは。

そう、わかりにくいリンクで気がついたときには「!!!」でした。
後から名前がわかってみたり、後々につながってる事がわかったり。

糸山さんらしい作品でした。
なにが「らしさ」を作り上げるのですかね?
| なな | 2007/06/07 9:38 PM |
「らしさ」を作り上げるもの、それは、訳のわからなさ・・ですかね?(笑)
| ゆう | 2007/06/08 8:47 AM |
ゆうさん、「らしさ」の源なんでしょうね?
糸山さんの文章とよしもとばななさんの文章は
抜き出して書いてあってもわかるような気がするんです。
| なな | 2007/06/08 7:25 PM |
こんばんは。
私もはじめはただの独立した短編集と思ってたので、繋がりだした時はちょっとビックリしました。
そんなつもりで読んでなかったので、ページをめくり返してみたり。
二人には本当に幸せになって欲しいと思いました。
| ちきちき | 2007/06/18 9:50 PM |
ちきちきさん、このつながり方は絶妙でしたよね。
途中まで全然バラバラな物語だったのに…
私も行きつ戻りつ、誰がどこで出た人なのかを
調べちゃったりして…

| なな | 2007/06/18 10:52 PM |
今回もイトヤマさんにはすっかりやられてしまいました。やっぱり好きです。

私は熊井だけじゃなく、辻森も性別を間違えて読み進んでました。熊井の出だしは完全に男ですよね。間違えますよね。
そして、「牛遊び」笑えました。しばらくかなり真剣に考えてしまいました
| june | 2007/07/05 10:09 PM |
juneさん、こんばんは。

糸山さん、いいですよね。うん。
登場人物が普通の人じゃないのがいいです。

juneさんも性別読み違いましたか。
あぁ、よかった。
やっぱり「さざえさんズ」ですね。
| なな | 2007/07/06 12:10 AM |
なんでこんなタイトルなんだろう?って最後まで疑問でした。遠井が「汚い仕事をしてる」って言ってましたが、あのことですかねー?あぁ、読みの浅いわたし……。

ななさんやjuneさんのおかげで、最初から熊井を女だと認識することができました^^それでも男前でかっこよかったです!!
| まみみ | 2007/08/03 11:11 PM |
まみみさん、こんばんは。

私もタイトルの意味がよくわからなかったんです。
感想に書こうかと思いながら、忘れてました。
そんなタイトルの歌があった?
(とか、完全にいいかげんな方向に突っ走る私)

熊井、男前でしたよね。
糸山さんの書く女の人らしかったです。
| なな | 2007/08/04 8:31 PM |
へへへ。4日続けて読書してるぞ!いい秋。
そして今日は、図書館の本読み終わっちゃうなと思ったところで、ご近所の本好きさんが、たくさん貸してくれたんだ。
わーいわーい!


この本良かった!
タイトルとか表紙から想像するのと全然違った!
| ゆうき | 2007/09/14 12:27 PM |
ゆうき、すごいペースだ。
育児、楽になってきた?
私はすごいペースでDVDを観てるよ。
ご近所さんに借りたって事はこれから東野さんやら
宮部さんやらの新刊を読むのかしら。羨ましいわ。

この本、つながり方が絶妙だったよね。
| なな | 2007/09/14 9:13 PM |
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