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「新釈 走れメロス 他四篇」森見登美彦
新釈 走れメロス 他四篇
新釈 走れメロス 他四篇
森見 登美彦

現代の京都の大学を舞台に文豪達の名作をよみがえらせた短編集。元になったお話しは「山月記」中島敦、「藪の中」芥川龍之介、「走れメロス」太宰治、「桜の森の満開の下」坂口安吾、「百物語」森鴎外

えっと、えっと。「文豪達の名作」とありますが、この中に読んだ事がある物語がありませんでした(恥)「走れメロス」は子どもの頃から犬が走る物語だと勝手に解釈してまして、大人になって色んな人から「走れメロスはこういう物語だ」と聞いていましたので、内容は知ってました。他の物語はさっぱり…です。森見さんの本も何度か挑戦しては挫折していたのですが、「夜は短し歩けよ乙女」を始めてちゃんと読むことが出来て、これから読んでいこうかと思っていた作家さん。とりあえずは新刊から手をつけていくのです。

京都の「夜は短し歩けよ乙女」のあの大学が舞台です。詭弁部やら学園祭で転がるりんごとか、移動する演劇集団とか、懐かしい言葉がチラホラ。冒頭の「山月記」に登場する小説を書き続ける男、斎藤秀太郎はほとんど全部の物語にチラチラと登場。存在感あります。その他の人物もあちこちに顔を出し、最後の「百物語」勢ぞろいする作りで、すごく凝ってました。

さて、森見さんの本次は名に読めばいいのかしら…やっぱり「太陽の塔」かな。
「山月記」
斎藤秀太郎は、変わった学生だった。ドフトエフスキー的大長編小説を書き上げることのみを人生の目標として生き、卒業していく仲間に「さらばだ、凡人諸君」と言葉をし、留年と休学を繰り返し、入学してから11年の歳月が過ぎた。そんな彼がある夜失踪した。その失踪から一年後、大文字送りで知られる大文字山に天狗が出ると噂になり…。

「藪の中」
学園祭である映画が上映された。上映前から話題だったその映画に関わったのは監督の鵜飼と役者が二人。一人は鵜飼の恋人の長谷川。もう一人は鵜飼の友人であり長谷川の元恋人の渡辺。そんな映画「屋上」を巡る様々な物語を、それに関わった様々な人間の視点で語る物語。

「走れメロス」
詭弁論部に在籍する芽野史郎は、ふらりと出かけた学園祭にて詭弁論部の部室が奪われたことを知った。奪ったのは、私設軍隊「自転車にこやか整理軍」を率い、学内の学生のおよそすべての秘密を網羅すると噂される図書館警察長官の仕業であった。彼は初恋の人が生湯葉好きであり、その研究をするためだと言って横暴にも詭弁論部の部室を奪ったのである。
怒りに燃えた芽野は長官に会いに行き、そこで譲歩を引き出した。それは、グランドに設営しているステージに上り、楽団の奏でる音楽に合わせて桃色のブリーフ一丁で踊れば部室は返すというものだった。芽野はそれを了承するが、しかし今日は姉の結婚式があるので明日にして欲しいと頼んだ。代わりに、芹名雄一を置いて行くからもし自分が明日戻って来なければ代わりに芹名に踊らせるがよい、と告げた。
そうして芽野は、約束をすっぽかして逃げるのであるが…。

「桜の森の満開の下で」
早朝、誰もいない「哲学の道」の桜並木。それほど怖いものはありません。哲学の道に沿って建てられた築30年の鉄筋コンクリートのアパートに住む学生の趣味はアニメのDVDと骨董品集め。そして何より部屋にこもって小説を書くのが一番楽しい時間でした。隣に住む斎藤秀太郎を師事し、小説を書いては秀太郎に見せるという日々を送っていた。ある早朝、満開の桜並木を歩いていると、体調の悪そうな綺麗な女の人と出会う。気がついてみればその人と一緒に暮らすようになり、その女の導きで今までとは違う小説を書き、新人賞受賞。彼の人生はすべてがうまくいったように見えたが…

「百物語」
友人のF君に誘われて、学泉演劇の主催者として名前を知られた鹿島という男が計画した百物語に参加することになった。百物語は、鹿島という男の親類の家で執り行われるようだ。まとまりのない参加者達、いつ始まるのかわからない百物語。誰も具体的な人物像を言い表せない主催者の鹿島像。バカらしくなった僕はその場を抜けることにした。
| 本:ま行(森見登美彦) | 21:33 | comments(9) | trackbacks(6) |
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コメント
自分も『山月記』と『走れメロス』しか知りませんでした。
でも先入観なく読めたので良かったんじゃないでしょうか。
これを機に古典名作を読んでみるのも良いんじゃないかな〜なんて思いました。

結局この作品の主人公は斎藤さんだったのでしょうか?
| す〜さん | 2007/05/18 10:19 PM |
ななさん、こんばんは。
コメントが殺到しているので、ちょっと気が引けますが…
知ってるのはアレンジを楽しみ、知らないのは新作みたいな感じで面白く読めました。
私は「太陽の塔」から読み始めて、「きつねのはなし」や「四畳半〜」は読めてないので、次は「太陽の塔」か、新作待ちでもいいのでは?。

「片眼の猿」ともうひとつ合う記事もありますが、時間が遅いので、日を改めますね。
| 藍色 | 2007/05/19 3:03 AM |
自分は「太陽の塔」を読んで森見さんに嵌りました。
ラストの勢いにぶっ飛んだよ!
だから「太陽の塔」に一票です。
| しんちゃん | 2007/05/19 9:37 AM |
わたしも「太陽の塔」で森見さんにはまった口なんですが、結構賛否両論なんでおすすめはしづらいかも……でも森見作品は、一作目からどんどん「つながる」部分があるので、やはり避けては通れないかと。そういうわけで、わたしも「太陽の塔」に一票です。
| まみみ | 2007/05/19 10:35 PM |
◇す〜さんへ

そうですね。これから元の物語を楽しむのもいいかもしれないですね。
斉藤さんの最後(?)がわかっているだけに
出てくるたびに「あぁ…」って思ってました。


◇藍色さんへ

コメントありがとうございます。
身辺がバタバタしていてお返事遅くなってごめんなさい。
「太陽の塔」一度挫折してるんです。
森見さんの魅力がわかった今ならきっと読めるはず…って思ってます。
新刊も待ち遠しいって思えるようになりました。


◇しんちゃんへ

なるほど、なるほど。
1/3読んだところで図書館の返却期限が来てしまい返却。
図書館にいつもあるって思うとなかなか手が伸びずに
ここまできてしまったのです。
次はやっぱり「太陽の塔」ですね。


◇まみみさんへ

森見作品、2冊読んだだけでも繋がりが面白いので
一作目からどんどんつながっているとなると読まずにはいられません。
賛否両論なんですね。ムムム。
まぁ、大絶賛されていて期待度大で読むよりいいかもです。

| なな | 2007/05/20 10:32 AM |
こんにちは^^こちらにも失礼いたします。
森見さんの作品の舞台は京都のとある大学と言う設定があるのですね。
ふむふむ。
微妙に人物が繋がっているのは面白かったです。
他の作品も読んでみたいですね。
| 苗坊 | 2007/08/05 4:21 PM |
苗坊さん、そうなんです。
森見さんの作品は京都のとある大学を中心に話が進んでいるんです。
なんとなくみんなつながってるんじゃ?って思わせるところがにくいです。
とは言え、私もまだまだ2冊か3冊しか読んでません。
| なな | 2007/08/05 7:44 PM |
図書館にリクエストしている間に読んだ事のない原作を読んで格調高い気分(?)で待っていました。が、森見さんの変化球にやられた〜〜という感じでしょうか。
原作知らなくても充分楽しめます^^

森見作品どんどんいきたいと思います。


| たまま | 2007/08/07 9:08 AM |
たままさん、こんばんは。
予約待ちの間に原作を読んだんですね。
それは素晴らしい!
なんだか頭がよくなった気分になりそうです。
森見さん、気になる作家さんです。
| なな | 2007/08/07 11:28 PM |
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