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「ああ正妻」姫野カオルコ
ああ正妻
ああ正妻
姫野 カオルコ

1964年東京生まれ。瑛低大学教育学部史学科卒業後、大手出版社の創造社に勤める小早川正人は実に整った顔をしている。が、その事に気がついているのは小説家・瓶野比織子だけのようだ。小早川の結婚生活を小早川本人と小早川と時々会っては話をする瓶野の視線で書いた物語。

小早川正人の奥さん雪穂は白鳥女子大に小学校から大学まで通い、創造社でアルバイトとして働いていた。彼女は自分の水着姿のテレカを独身男性に配っていたことで有名だった。3枚目のテレカを断った小早川は「返されてあげる、そのかわり」に食事に連れて行ってもらうこととなったのだ。そして気がついてみれば「妊娠」→「結婚」とことは進み、「そのかわりに…」攻撃の日々となる。

タイトル「ああ正妻」と表紙の絵。それだけでどんな物語なんだろう?と興味シンシンでした。はたから見たら幸せそうな結婚生活。だけど小早川正人の結婚生活は悲惨です。どうして奥さんの言い分を全て受け入れちゃうんだろう?奥さん・雪穂、恐るべしです。
そして後半部分は小早川と仕事上で親交のある川田教授が主役です。奥さんとの間に子供はなく、「川田君」「曜ちゃん」と呼び合う間柄。小早川から「夫婦というもの、結婚というもの」についての散文を書く依頼を受け、「しこめのいいわけ」というベストセラー(たぶん酒井順子「負け犬の遠吠え」がモデル)を元に結婚について、小早川夫妻について座標軸を使って分析をする。

小早川の知人であり物語を語る瓶野比織子。作家。著書に「よるいぬ」(よるねこ)やら「整形女」(整形美人)「愛がひとり」(愛をひとり)「整形」(整形美人)これはもう「姫野カオルコ」さんじゃないですか。文中、「整形女」に小早川の体験をヒントにしたシーンを入れたと書いてある。ってことは「小早川さん」のような悲惨な人生を送っている人が姫野さんの周りにいるのだろうか?そうなのか?なんて考えてしまいました。

創造社が復刻文庫にした「いま、愛と死を叫んで会いにゆく」とか「白い夜を行く」とか…いかにもなタイトルが出てきて笑えました。そういえば奥さんの名前。雪穂って「白い夜を行く」の主人公と同じ名前だ。
| 本:は行(姫野カオルコ) | 23:07 | comments(2) | trackbacks(1) |
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コメント
おはようございます。ななさん。
とても斬新な切り口の作品でしたよね!

なかなかこんな物語は読めはしないと思いました(笑)

瓶野比織子って、ネーミングが巧いと思いました(笑)
| ゆう | 2007/04/25 9:13 AM |
ゆうさん、こんばんは。

小説というか、結婚の検証というか。
よくありそうな結婚裏話が
小早川さんの所に集まったといいましょうか…(笑)

瓶野比織子、いいですよね。
暫く気がつかなかった私です。
| なな | 2007/04/25 10:53 PM |
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ああ正妻 姫野カオルコ
「お嬢様育ち」の雪穂と結婚、二人の子供にも恵まれ、傍からは幸せな人生を突き進んでいるかのようにみえる小早川の、本当の結婚生活と胸中を余す事無く描いた長編。 人様に迷惑のかからぬようにコツコツとした人生を歩み、そこそこの器量を持つが女性には奥手、とりあ
| かみさまの贈りもの〜読書日記〜 | 2007/04/25 9:12 AM |