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「スコーレNo.4」宮下奈都
スコーレNo.4
スコーレNo.4
宮下 奈都

三人姉妹の長女として生まれた麻子・13歳。一つ年下で綺麗な七葉、まだ小学校一年生のお豆さんの紗英、古道具屋を経営する父と専業主婦の母、そして厳格な祖母と暮らしている。そんな麻子の中学生・高校生・大学生・社会人の物語。

宮下さん、「コイノカオリ」を読んだ時にすごく好きって思ってたんです。もっと読みたい!って。本が出てとっても嬉しい。図書館に入ってなかったのでリクエストしたんです。ちゃんと書いたはずなのに、電話がかかってきて「この『スコールナンバーヨン』って言うのはもう出てる本なんですか?調べたんだけどないのよねぇ〜」って。「えっと、スコーレです」って訂正したんだけど、その後購入連絡がなくて心配していました。読めてよかった。『スコーレ』ってなんなんだろう?

麻子の物語です。すごく目立つ妹といつも一緒。二人の間では会話も要らないくらい仲がよかったはずなのに、いつしか分かり合えなくなって…妹は持っている執着することや愛することなどが自分にはないと感じながら生きている。
No.1からNo.4の4章。中学、高校、大学、そして社会人の麻子が書かれています。就職するまでの麻子は本当に痛々しかったです。長女としての責任、意思が強くて綺麗な妹と比べられる事の辛さ、そして妹と同じ人を好きになってしまっていた事実。園子とによって一番近くにいたはずの妹とも別れて暮らす決心をします。麻子の考えていることが心に響いて、辛い読書でした。ところが就職してからの麻子は少しずつ変わっていて、ラストはもう本当に心晴れやか。

麻子の家族が朝、その日の気分で飲むお茶をかえるんです。私は朝はいつもカフェオレなんだけど、そうやって朝起きた時にじっくりと自分の心と向き合って何のお茶が飲みたいのか考える。そんな生活が出来たらいいなぁ。実情は「起きて!」「着替えて!」「ご飯を食べて!」って夫と子供に向かってばかりの慌しい朝なんですけど…
| 本:ま行(その他の作家) | 22:35 | comments(22) | trackbacks(16) |
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コメント
スコーレっていうのは、 ギリシャ語でスクール(school)の語源だそうですよー。世の中知らないことばっかりね…と思いました。宮下さん、すごくいいですよね!今まで発表してきた短編集もでないかなぁと期待しているのですが…。わくわく。
| chiekoa | 2007/03/23 11:14 AM |
chiekoaさん、こんばんは。

スクールの語源ですか。
へぇ〜へぇ〜

この本、chiekoaさんのブログで見て借りたのです。
ありがとうございます。
短編、1冊になって欲しいですよね。
私も大好きです。
| なな | 2007/03/23 10:24 PM |
わたしもchiekoaさんのところでみて、借りて読んだくちです。ステキな短編集でしたよね。
この登場人物たちみたいなゆったりした朝食、憧れます。
| まみみ | 2007/03/30 8:53 PM |
まみみさん、優雅な朝御飯いいですよね。
「今日はなんのお茶飲む?」なんてね。
だれかやってくれないかなぁ。
| なな | 2007/03/30 10:00 PM |
私も朝は、何のお茶にしようなんて考える余裕ないです。
有無を言わさず全員一緒、しかもパンでもなんでも熱い緑茶です。
そんなところから美しいものに対する気持ちが芽生えていくんでしょうか。
反省です。
| june | 2007/05/06 10:08 PM |
juneさん、こんばんは。

ねー朝の気分で今日はこのお茶!
そんな風に自分に向かう時間。
そんな心のゆとりを持ちたいものです。
| なな | 2007/05/07 11:04 PM |
こんにちは。ななさん。
麻子の繊細な気持ちが、本当に巧く描かれていました。
そして、伝わってきました。

この作家さんは始めて読むのですが、これだけでファンになってしまいました!!
| ゆう | 2007/05/09 2:36 PM |
ゆうさん、こんばんは。

宮下さん、初読みだったんですね。
アンソロジー「コイノカオリ」の中の物語も
これ以上に感情移入できる、すごい物語です。
ぜひぜひ読んでみてください。
| なな | 2007/05/09 10:56 PM |
おはようございます。お久しぶりです。

以前のブログは、スパムが多いので様子見で、地道に前のものと最近のものをあわせて、整理しています。

さて、この作品ですが、良かったです。
作者の力量はすごい!そのうち大傑作を書く作家さんかなと思っています。文章も綺麗でした。
No.1の水色の彼にやられましたね。

ではでは、今後もよろしくお願いします。
| よし | 2007/06/02 7:22 AM |
よしさん、お久しぶりです。
スパム困りますよね。
新しいブログ、早速ブログリストに加えさせていただきます。

宮下さんの描く世界、素敵ですよね。
もっと、もっと読みたい。そう思います。
| なな | 2007/06/02 9:39 PM |
まいどー♪
NO.3からの疾走はとても気持ちが良かったです。
前半の品物を見る目や、ばあちゃんの言葉が複線だったりと、すごく上手いっすね。
今後がものすごく楽しみです。

夏の暑い朝は、むぎ茶に限る(笑)
| しんちゃん | 2007/08/12 5:32 PM |
しんちゃん、こんばんは。
宮下さん、注目ですよね♪

そう、夏といえば麦茶です。
あの香ばしい感じがたまらないです。
| なな | 2007/08/12 8:48 PM |
ななさん、こんばんは!
宮下さんの作品、この一冊しかないのか〜と思っていたんですが、アンソロジーに収録された作品があるんですね!!
探して読んでみます♪
麻子の心情描写が繊細で、丁寧で、そしてラストもすっごく良かったです。

| エビノート | 2007/09/16 10:35 PM |
エビノートさん、こんばんは。
そうです、アンソロジーに入ってて
それもまた女心をリアルに表現してます。
読後感がすごく良かったですね。
追いかけて行きたい作家さんです。
| なな | 2007/09/17 8:45 PM |
お茶の場面は印象的でしたね。
あんなふうにゆったりとお茶を飲むこと、私にはないような気がします。
麻子が迷い傷つきながらも、しっかりと自分らしく生きていく道にたどり着く様子はあたたかな読後感をうみました。
出会たことに感謝したくなる作品でした。
| らぶほん | 2007/09/27 8:42 AM |
らぶほんさん、こんばんは。
朝のお茶、あんな風に自分の内側を見つめて
生活できたらいいですよね。
あこがれます。
本当に素敵な本でした。
宮下さん、大注目です。
| なな | 2007/09/29 11:09 PM |
麻子のまっすぐさがとても良かった!

ただ、NO4の彼との展開が出来すぎで、彼もありえないくらい格好良過ぎで、私的にはちょっとトーンダウンしてしまいました。(意地悪かな?)

七葉視線からの話も読んでみたいな。



| たまま | 2007/10/18 8:52 AM |
たままさん、こんばんは。
No4は急に物語が動きましたよね。
麻子がぐっと大人になったような気がします。
七葉視線の物語、読んでみたいですね。
| なな | 2007/10/18 7:14 PM |
こんばんは。
気になってた本がようやく読めて、しかも良かったので大満足です。
ラストに向かっての盛り上がりが気持ちよく、ニコニコしながら読み終わることができました。

七葉視線のお話、ぜひ読んでみたいです。調子に乗ってお豆さんの視線ってのもいいかも…
| ちきちき | 2007/12/02 7:49 PM |
ちきちきさん、こんにちは。
本ブロガーさんのところでたくさん目にする本ってやっぱりいいですよね。
宮下さんの作り出す雰囲気、共感できるところがたくさんあって大好きです。
お豆さんの視点。それは興味あります。
二人の姉をどんな風に見ていたんだろう?
| なな | 2007/12/03 3:16 PM |
知らない作家さんなので、読まずに終わるところでしたが、いい作品に出会えてよかったです。
麻子が生まれ変われて、いいラストでしたね。
| | 2007/12/14 8:37 PM |
花さん、こんばんは。
宮下さん、アンソロジー以外はこれが初ですもんね。
すごく売れているような気配もないですし…
だけど素敵な物語なので多くの人に読んで欲しいなって思います。
麻子の変化が心地よいラストでした。
| なな | 2007/12/14 9:55 PM |
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