CALENDAR
S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
<< August 2019 >>
SPONSORED LINKS
ARCHIVES
CATEGORIES
カウンター
グリムス
MOBILE
qrcode
<< 「マルコの夢」栗田有起 | main | 本と私―バトンです >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
「世界のはてのレゲエバー」野中ともそ
何事にもいいかげんな高校生のコウ。父の転勤で住んだNYでカメラ片手に出会った人達、出来事を通じて成長していく姿。

何となく文章が昔の野中柊さんに似ているような気がしました。アメリカにいる日本人を書くと同じような空気が流れるのでしょうかね?

主人公のコウ。何不自由なく暮し、クラブに入り浸る毎日。そんなコウがNYで見つけたのは「smollest bar in NY」という、文字通り本当に小さなバーだった。レゲエバーなのに雇われマスターはハイチ人。集まる人々も薬の売人だったり、ヤク中だったり、お酒を持ち込んで居座るだけの人だったり…いい加減だけどあたたかい。カメラ片手にNYの街を歩き写真を撮る。そして夜はバーに入り浸る日々。そんな中で少しずつ自分について考えるようになるコウ。

「カチューシャ」でもそうだったけど、脇役がいいのです。昼間はイラストを書き露天で売り、夜はバーで働く日本人のカエ。年上のカエは「そうさねぇ」と婆くさい言葉使いで時には優しく、時には厳しくコウに接する。お互い気になる存在だけど、それぞれが知っている別れた恋人、心の中の存在が二人を遠ざける。

そして街のホームレス、日本人のコオロギさん。へたくそな絵を描き、人から物をねだろうとはしない。ねだりも期待もしない潔い人。コウを色々な場所に連れて行き、色んな事を教えてくれる。咳をしてもコウが買った風邪薬を受け取らないコオロギさん。読んでる途中で「いなくなってしまうのでは?」と心配になりました。

NYに来る前に付き合ってた朝霞。まっすぐすぎる性格に耐えられなくてコウが裏切って別れた。突然の朝霞の死。そしてバーのオーナーの夜逃げによりNYで自分がいられる場所もなくなったコウ。


ダラダラと内容を書いてしまいました。エリートサラリーマンだけど家庭を顧みない父。夫の浮気を知ってて料理にはまる母。NYで昔の知り合いに出会う。ヤク中の中毒死。昔の彼女の死。いろんな事が「ありがち」「出来すぎ」って気もしましたが、だけどこの話は嫌いじゃない。好きです。NYの暑い夏のにおい、あっという間に過ぎていく秋、空気が澄んだ冬を思い出して懐かしくなりました。

装画は野中さんご本人。各章のタイトルはレゲエミュージックのタイトルで、文中に歌詞の訳が出てきます。音楽を知っていたらもっと楽しめるのかもしれないです。
| 本:な行(野中ともそ) | 21:14 | comments(0) | trackbacks(0) |
スポンサーサイト
| - | 21:14 | - | - |
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://nanamemo.jugem.jp/trackback/69
トラックバック