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「Run! Run! Run!」桂望実
RUN!RUN!RUN!
RUN!RUN!RUN!
桂 望実


長距離ランナーとしての高い能力を持って生まれ、子どもの頃から地道な努力を重ねる事を当然としてきた岡崎優。目標はオリンピック出場。S大学陸上部でも仲間を必要とせず、一人孤立していた。箱根駅伝での優勝も自分にとってはオリンピックの為の通過点の一つだったはず…

タイトルと表紙の絵から想像するのはもちろん陸上の物語。どんな展開なんだろう?又脳内スポーツ?なんて思っていたんです。読み終わって驚きました。

優は長距離選手として優れたDNAを持って生まれてきました。そんな優の練習にずっと付き添う父親。そして兄は医大にストレートで受かった美男子。そんな兄の事しか眼に入ってない母親の弘子さん。朝起きたら脈を計り、一日の総カロリー数を記録、好きなコーヒーは1日に3杯までと決めている。そんなストイックな生活もすべて父親が達成できなかったオリンピック出場の為。父の夢、そして僕の夢。

大学は設備の整った練習しやすい環境です。ただ、今までずっと一人で目標に向かって進んできたので、チームメイトを全く必要としていない。先輩の家で食事?伝統のタオル?優には全くわからない世界。嫌味を言われても全く答えない。

そんな優ですが、兄の自殺によって母親が壊れ、知らなくてもいい事実を知ってしまいます。悩む優が下した決断は?
なんだかストイックに陸上に打ち込む優。お母さんは死んでもなおお兄さんの方をずっと見ている。悩みを打ち明ける人もいなくて、今まで生活の中心だった「走る」事を続けてもいいものなのかと悩む優。かわいそうです。

同級生の岩本の存在が大きかった。島根から出てきて一人暮らしをしている彼は生活費を稼ぐ為、練習の後深夜のコンビニでバイトをしています。睡眠時間もほとんど取れない中で練習をし、優のことを尊敬して、ギクシャクしたチームメイトとの橋渡しを勝手にしています。読みながら「どうかあなただけは優を見捨てないで」ってお願いしてました。

それにしても、実際にこうやってサラブレッドを生み出す事って現代の医学では可能なのでしょうか???なんだかそうまでして勝ち続ける意味ってあるのかな?本当に競馬の馬みたいじゃないですか。
| 本:か行(桂望実) | 22:06 | comments(10) | trackbacks(10) |
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コメント
ななさん、こんばんは。
才能ゆえに、不遜な部分が目立っていた優ですけど、
母親への思いと、悩みを打ち明けられない孤立感。
ななさんの、お母さん目線が温かいレビューですね。
優と周囲との間をとりなしてくれる岩本くん、
ほんとにいい人でした。
サラブレッドを生み出す事・・やっぱり父親のエゴと思えます。

この作品は、たぶん、現代でなくて近未来を舞台にしていると思います。それは、
トレーニングの合間に、携帯を使って自動販売機から飲み物を買う場面があるためです。
大都市でも、まだ、ここまで進んでないと思いますので・・。
優の悩みから、ミステリ目線で読んだので憶えてました。
| 藍色 | 2006/12/19 1:29 AM |
藍色さん、こんばんは。

優の孤独が心にググっときました。
父親の、そして母親のエゴですよね。

携帯で自販機の飲み物を買う。確かにうちの近所(東京郊外)の自販機にはついてないと思います。(意識してみた事ないですが)だいたい、携帯でお買い物してる人っているんでしょうかね?私の携帯にも昨日はついてるし、カードも持っているんですけど使おうとは思わないです。

近い将来、みんな携帯をかざして買い物する時が来るんでしょうかね?
| なな | 2006/12/19 10:28 PM |
最初は優の性格が嫌いでしたね。
まぁ最後まで好きにはなれませんでしたが、
彼の苦しさは理解できました。
岩本の存在は本当に大きいですね。
彼なくしてはこの物語は成立しなかったかも。
| す〜さん | 2006/12/20 7:24 PM |
す〜さん、こんばんは。

優、腹立たしいですよね。
だけど、途中から優の孤独感がひしひしと感じられ
まるで子どもを見ているかのような視線で読んでました。

岩本がいなかったら優はどうなっていたんでしょうね。
| なな | 2006/12/20 8:50 PM |
こんにちは。
私もななさんと同じく親目線で優を見守って読みました。
うちの息子も春から岩本くんと同じく親元を離れて苦学生になるので、岩本くんにも親目線で‥(笑)
学生の会話が今風で桂さんって若いんだなぁ〜って感じました。

他者より優れた子どもを望んで遺伝子操作するってなんだかガンダムSEEDみたい。(ってオタク発言ですね;;すみません;)遺伝子操作が現代で可能か不可能かはわかりませんが、遅くまで塾に行かせたり、人より上へ!上へ!という傾向はありますよね。いずれそういう時代がきても不思議ではない気がします。
でも人より秀でる事=幸せではないかもしれない。

この本を読む少し前に桂さんの『ボーイズ・ビー』を読んだのですが、こちらも良かったですよ。
男の子の兄弟ってとこがうちと同じで、もしうちがこうなったら‥なんて思いながら読みました。
桂さんの新作が出たらまた読みたいです。



| たまま | 2006/12/28 11:03 AM |
たままさん、こんばんは。

息子さん、下宿なさるんですね。
うちはまだまだ想像出来ないですけどやっぱり心配ですか?

小学生でも塾やらお稽古で友達と遊ぶ時間がなかったりしますよね。親の目もヒッシで…どうも私はついていけそうにありません。

「ボーイズ・ビー」はまだ読んでいないんです。
気になります。桂さん、私も追いかけていきたい作家さんです。
| なな | 2006/12/28 8:38 PM |
連続コメント&TBすみません。

丁度箱根駅伝の放送直前に読んでいたので、臨場感がありました。主人公がとにかくイヤな性格でしたが、出てくる人物が他にもイヤキャラが多くて、本当に岩本君が清涼剤のようでした……。
たままさんもおすすめされてる「ボーイズ・ビー」はわたしもおすすめです!
| まみみ | 2007/01/03 11:01 PM |
まみみさん、「連続」嬉しいです。


駅伝放送直前だなんてリアルタイムでドキドキが増しますね。

私、読み方間違ってしまったのか、優の孤独ばかりが目に付いてずっとかわいそうって思ってました。
だから岩本君も、「どうか優のそばからいなくならないで」って。

「ボーイズ・ビー」前にまみみさんにお薦めいただいていたのにまだ読んでいない(>_<)
今図書館で予約入れました。
| なな | 2007/01/04 10:49 PM |
こんばんは。

どこやらの国でやってそうなお話でしたね。
「死日記」とこれで二冊目を読みました。
そこで共通するのが、読者に腹を立たせる異常な親の存在。
この憎らしさは、抜群に上手い作家さんですよね。
| しんちゃん | 2007/11/12 5:22 PM |
しんちゃん、こんばんは。
どこかの国ではやってるのかもしれないですね。
私は「死日記」だけ未読なんです。
確かに異常な親の存在は他の物語にも共通しているかもしれないです。
| なな | 2007/11/12 11:43 PM |
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