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「水銀虫」朱川湊人
水銀虫
水銀虫
朱川 湊人

人の心に潜む負の要素を書き込んだ短編集。

うーん。「赤々煉恋」を読んだ後だったし、表紙の感じからしてこんな感じを想像していましたが、ジワジワと怖い物語。

タイトルの水銀虫というのは人の魂に入り込んで這いずり回り、やがて無数の穴をあけてしまう虫だそうです。そして物語に登場するのはそんな虫に支配された人たちの物語です。

朱川さんの本、いつも難しい言葉(そう感じるのは私のレベルが低いからかしら?)が使われているように思います。タイトルの「虎落の日」のもがりとは虎落風といって冬にひゅうひゅうなる風の音の事らしい。「はだれの日」のはだれとは斑雪(はだれゆき)。俳句の春の季語で、春先に雪解けが始まって、山や野の景色が白と茶色の斑になることから来ている。「薄氷の日」はうすらいと読む。
「枯葉の日」
仕事にも行かず、全財産をおろして入った喫茶店。腰が痛くて立ち上がれない山中は枯葉のような女に「ここいい?」と合席を聞かれる。

「しぐれの日」
子どもの頃、日曜日の夕方の突然の雨。父は出て行き、母は夜の仕事の前にまだ寝ている。雨宿りをする薫に向かいのアパートから「雨宿りしていきなさい」とお姉さんが声をかける。

「はだれの日」
刑事に話すぼくがあの女を刺したわけ。あの女のせいで姉が、そして母までもが…あの女は世の中に毒を振りまく女なんです。

「虎落の日」
孫と訪れた海辺の町。そこで待っていたのは30年来の友人。4ヶ月前に大切にしていた孫を亡くして精神状態が不安定になっている。

「薄氷の日」
今年のクリスマスイブにはどうか出ないで欲しい。クリスマスの怪物。私が昔イジメておかしくなってしまった彼女。

「微熱の日」
友達に誘われれて出かけて秘密の場所。そこにいた東京から引っ越してきた転校生。彼も俺たちの秘密の仲間にしてしまおう。

「病猫の日」
大学の図書館で働く僕。妻は数年前から重いうつ病を患っている。図書館の地下で見かけた全身黒い服の青年。
| 本:さ行(朱川湊人) | 23:55 | comments(4) | trackbacks(2) |
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コメント
おはようございます。ななさん。
朱川さんの作品って、だんだんと不気味で怖いだけになってきているような気がします。
「花まんま」とか「かたみ歌」とか、そのあたりの雰囲気が私は好きなんですが(苦笑)

| ゆう | 2006/11/16 8:53 AM |
ゆうさん、こんばんは。

コメントとTBありがとうございました。
表紙の絵から想像していたんですけど、
期待(?)通りでした。

こっち方面はこれくらいにして、
元の路線に戻ってもらいたいものです。
| なな | 2006/11/16 10:13 PM |
これは怖かったねー。後味悪くて何度も思い出しちゃった。微熱とか特に。
| ゆうき | 2007/10/19 6:37 PM |
ゆうき、怖かったよ。
タイトルと表紙見て「怖い朱川さん」って覚えてるんだけど
物語の内容までは…あぁ、悲しい。
| なな | 2007/10/19 8:54 PM |
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水銀虫 朱川湊人
人の魂の中に入り込んで這いずり回り、やがて無数の穴をあけてしまうという、『水銀虫』にとり憑かれた7人を描く連作短編7編。 誰もが心の奥底に持っている嫌な部分ばかりが連ねられた作品集で、読んでいても寒々とした気持ちにしかなれなかった。 キーワードとなる『
| かみさまの贈りもの〜読書日記〜 | 2006/11/16 8:51 AM |
水銀虫
  『水銀虫』 朱川湊人 2006年 261頁   枯葉の日  妻に別れを持ち出され、会社も無断欠勤。         このままどこかへ行こうと思ったら女に会った。   しぐれの日  雨宿りしていたら声をかけられ、優しいお姉さんの家にお邪魔した。  
| わすれるまえに | 2007/10/19 6:36 PM |