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「ハヅキさんのこと」川上弘美
ハヅキさんのこと
ハヅキさんのこと
川上 弘美


ページ数が7から8ページの26の短編集。川上さんいわく「エッセイの体裁をとった小説」すごく心地いいです。これは文庫になったら手元に置いておきたいなって思う本でした。

主人公の年齢が高めなのがすごく興味深かった。今の私には「ふーん」「へぇー」「そうなんだぁ」って感じですが、十数年後にはこういう心境になっているのかもしれない、十年後にこの本を手にしたら共感する部分がたくさんあるのかもしれない。そんな事を想いながら読みました。そんな興味深かった話を忘れない為にいくつか…

「森」は実家に帰って幼馴染と偶然であった50歳の女。二人で昔懐かしい森に入っていく。「祐ちゃんのことが好きだったんだよ」という私。キスをしたあとで「だって、もう五十だよ」と言う。そして言うせりふ「六十だったら、最後と思って心置きなく恋に走るでしょ。四十のころは、これまた今が最後と思って恋に走ったでしょ。でも五十になると、四十が最後なんかじゃなかったこともわかるし、かといってほんとの最後まではまだまだ届かないこともわかるし、さ」なるほどって頷きました。

「ネオンサイン」は48歳の誕生日を迎えた主婦が主人公。3年間恋をしている。相手は同級生。誰かに恋人の存在を言ってもそれは無意味。そんな身の置き所のない中途半端な気持ちがすごくよくわかりました。

「かすみ草」は義父母の介護をして看取った主婦が3日間の愛人生活を送った話。夫との間に子供はいなく、会話もない。ある夜、夫と口論した後ずっと前に買ったスーツを着て外出する。鏡に映る姿は二十年ほど前の雑誌に載っている感じの女だった。出合った男はその服を見て「なんかこう、いやらしいな、その服の古くさい感じが」という。



| 本:か行(川上弘美) | 20:43 | comments(8) | trackbacks(5) |
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コメント
ななさん、ご無沙汰してますm(_ _)m

掌篇っていいなぁとこれを読んで思いました。
川上さんだから余計にそう思うのでしょうか(笑)
どれもこれも、じーんと染み渡るようでした。
| 弥勒 | 2006/10/17 10:43 AM |
弥勒さん、こんばんは。

こういう風な短い文章って「掌篇」って言うんですね。
すごくよかったですよね。
一つずつ、読み終わるたびに体に染みるというのでしょうか…
| なな | 2006/10/17 10:32 PM |
川上さん、58年生まれだから、今年の4月で48歳になったんだよね?
だから、相応の書き方なんだけど、
なんともゆったりと昔を懐かしむ感じが良かったね。
| ゆうき | 2006/10/19 5:18 PM |
ゆうき、私は10年後の自分を見るような気持ちでした。
10年後にはそうやって昔を振り返ってたりするのかなぁ。
| なな | 2006/10/19 10:13 PM |
ななさん☆こんばんは
いくつになっても恋はできるんだぞ〜!
学生時代にはバカやったよね。
どちらも良かったなぁ!(*^_^*)
| Roko | 2006/12/05 12:15 AM |
Rokoさん、こんばんは。

そうです。いくつになっても恋して
そして楽しかった過去を振り返って
いつもキラキラしていたいですね。
| なな | 2006/12/05 10:26 PM |
うわっ!見事に印象に残った作品が一緒ですね。
この3つは読みながら妙にドキドキしてしまって・・。
この年代のそういう気持ちをこんなふうに書いたのって、
あまり読んだことがなかったので、すごく新鮮でした。
| june | 2007/01/17 11:21 PM |
juneさん、おはようございます。

そう、この年代のリアルな恋愛感情って
今まで読んだ事なかったような気がします。
それともそろそろ50歳の自分を考える年齢になって
その手のものに注目するようになったて事でしょうか…
川上さんって私たちより10歳くらいお姉さん。
いつまでも10年後の自分を想像できるような物語を
書いてもらいたいものです。
| なな | 2007/01/18 10:21 AM |
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