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「Presents」角田光代 
女性が一生のうちにもらうプレゼントをテーマに12の文章を角田さんが絵を松尾たいこさんが書いたもの。

おなかにいる赤ちゃんが最初にもらうプレゼント「名前」から最後がもうすぐ77歳になるおばあちゃんの「涙」まで12人の年代の違う人と心に残るプレゼント。いろんな話のいろんな場面に共感することができ、自分がもらったいろんなプレゼント、その時に感じたことなんかも一緒に思い出していました。女の人だったら、きっと自分だけの本「Present」が出来るんじゃないかな。

「鍋セット」大学進学のために東京に出てきた女の子。引越しの手伝いに来てくれた母親がわずらわしくも感じるけど、本当はずっと一緒にいて欲しい。家に帰る母親の後姿をずっと見ている主人公。この場面はずっと忘れないような気がします。

「涙」のおばあちゃん。老人介護施設に入ってるのですが、眠ると自分が誰で、何歳で、どこにいるのかがわからなくなるんです。なんだか「厭世フレーバー」のおじいちゃんを思い出しました。ボケってそういう風に自分が誰で、相手が誰だかわからなくなってしまうんでしょうかね?私の祖母は明治43年生まれ。会いに行けばいつも寝ています。昼寝をしながら夜もぐっすりだそうです。なんとなく人間って赤ちゃんに戻ってしまうんだなあって思ってたんですが、赤ちゃんじゃなく色んな年齢のいろんな人になってるのかも。今度会いにいったら聞いてみよう。

カバーがとてもかわいいのです。初回限定で特選ラッピングカバー。カバーを広げると包装紙になるみたい。私はもちろん図書館で借りたので広げられません。だけど、もし自分のものだったとしても、もったいなくて絶対に包装紙としては使えない。そしてしまっておいて、月日がたち紙が黄ばんで「あれ?この紙は…」ってことになりそう。

「名前」子供のころから春子という名前が好きじゃなかった。自分が子を身ごもって始めて知る親の気持ち。
「ランドセル」何も出来ない自分に絶望していた幼稚園児の私。小学生になるときにもらったランドセルが自分を世界へと連れ出してくれた。
「初キス」中二の誕生日。隣のクラスの亮太が「誕生日だから一緒に帰ろう」と言った。
「鍋セット」大学進学を機に一人暮らしをする私。引越しの手伝いに来てくれた母が大中小3つの鍋をくれた。
「うに煎餅」就職1年目。付き合っていた彼は留年して話が合わなくなり、合コンする毎日。素敵な人に出会いヴァレンタインデーにチョコを送る。
「合い鍵」お互いの辛いときには支えあって8年間付き合った彼から「別れてくれ」といわれた。
「ヴェール」教会での結婚式。高校時代からずっと仲のよい5人組の友人が作ってくれたヴェールをつけてヴァージンロードを歩く。
「記憶」結婚3年目。夫の浮気がわかり気持ちが離れてしまった。「思い出の場所へ旅行に行こう」という夫。
「絵」浮気をしてるかもしれない夫。言うことをまったく聞かない一人息子。こんなはずではなかった…温かい家庭を築くはずだったのに。
「料理」突然の発熱。家族が心配するのは「晩御飯」の事ばかり。
「ぬいぐるみ」今日は一人娘の結婚式。この日が終わったら私たち夫婦は離婚する。
「涙」目を覚ますと私が誰で、何歳で、ここがどこだかわからなくなることがよくある。夫に電話しようかと思って、しばらくしたら「夫は亡くなり、老人介護施設に入ってるんだ。」と気がつく。
| 本:か行(角田光代) | 23:51 | comments(20) | trackbacks(11) |
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コメント
装丁が綺麗な本でしたね。
「鍋セット」が一番好きでした。
いちばん心に残っている贈りものは、なんだろう・・・と、しばらく悩みそうです。
| みのり | 2006/03/08 11:16 AM |
みのりさん、こんばんは。
「鍋セット」そばにいるとうるさいし、帰ってしまうとさびしい。娘の気持ちがよくわかりました。

いちばん心に残ってる贈り物、私も悩みました。あれも、これも…あれをもらった時にはこんな事言っちゃったなぁとか。昔の頃色々思い出しました。
| なな | 2006/03/08 10:53 PM |
またお邪魔させていただきました。
ななさんのご長男も卒園だったんですね、うちもです。
息子は2年保育だったんですけど、改めて考えてみると2年間お弁当作ってたんですよね。
と、本とは関係のない話でした。またお邪魔させていただきます。
| じゃじゃまま | 2006/03/25 8:46 PM |
じゅままさん、こんばんは。
こちらにもTBありがとうございました。

卒園式は涙、涙でしたか?
私は気持ちの高まりを何とか抑えてがんばりました。
最初は不安だったお弁当つくりも終わってみれば
「こんなものだったのか…」です。
リクエストが冷凍食品なくらい手抜きだったので
えらそうな事はいえませんが。
次は次男が幼稚園入園なのであと3年間続きます。
| なな | 2006/03/25 11:08 PM |
ななさん…こんにちは。
昨日「Presents」読了いたしました。
とにかく装丁フェチの私としては文句ナシの本。
そして中身も想像以上にステキな作品でした。
めったに本は買いませんがもしななさんにいただいてなかったら
自分で買っていたかもしれません。
思わず誰かにプレゼントしたくなる本ですね。
本当にありがとーm(__)m。
| ユミ | 2006/04/06 1:11 PM |
ユミさん、こんばんは。
そういってもらえてとてもとても嬉しいです。

うちの子達も飽きることなく毎日遊んでいます。
この間リサイクルショップで箱入りのベイブレイドを見つけて買ってました。ありがとうござます。
| なな | 2006/04/06 10:43 PM |
>女の人だったら、きっと自分だけの本「Present」が出来るんじゃないかな。

ほんとそうですよねぇ。プレゼントというとつい物とかその価値にとらわれがちでしたが(いやな奴です 笑)、形のあるものからないものまで、これまでの間に、なんてたくさんのプレゼントをもらってきたんだろうとあらためて気づきました。

ななさんのお祖母様が、「涙」のおばあちゃんのような気持ちでうとうとしているとしたら、なんだかいいですよね。私もこういうときって自分の幼児期に戻ってしまうのかしら?なんて思っていたのですが、色んな時期の自分になっているというのは、ありえそうです。ぜひお祖母様にきいてみてください♪
| june | 2006/05/03 10:44 AM |
juneさん、こんばんは。

この本を読んだ時に自分がもらったプレゼント、そしてその時の自分の発言を思い出しまして、色々ひどい事言ってたなぁって反省したりします。はい。ごめんよー昔の彼って感じです。

おばあちゃんに「寝ている時に夢をみてるの?」って聞いてみました。ほとんど夢を見ないらしいです。だけど、時々亡くなった息子(父の弟です)が「お墓で一人は寂しい」って言ってるからお墓参りに行きたいといいます。
| なな | 2006/05/06 8:06 PM |
女の人なら自分だけの本ができるんじゃないかな、というのはお母さんなら特に、なんでしょうね。
残念ながら私は子供がいないので成長日記のようなその時々のキラキラした時間のプレゼントはないけれど、誰でもいろんなプレゼントをもらってるんだな、って改めて思いました。
確かに私にも箇条書きだったらプレゼントの本を作ることができるかもしれない。
自分の人生、名前は無理にしてもランドセルくらいからの記憶はありますもんね。
| うー | 2006/09/09 4:41 PM |
うーさん、こんばんは。

そうです。本当に自分だけの本が出来ます。
自分のもらったプレゼントを考えた時に
あの指輪、この服…そんなものばかり思い浮かべました。
名前とか初キスとか、そういう素敵なものを思い浮かべなければ…
| なな | 2006/09/12 7:52 PM |
こんばんは。
いつもTBさせていただいてます。ありがとうございます。
私も『鍋セット』での母の背中を見送るシーン、涙腺全開で読みました。(むしろ目がかすんで読めませんでした。)
あらためて贈りものって、すばらしいなと思いました。
たとえ品物はなくなったとしても、
そのときの思い出はずっとずっと心に焼きつきますよね。
思い出を彩るもの(良くも悪くも)、それがプレゼントかな?

また来させていただきますね。
| Rutile | 2006/12/19 12:01 AM |
Rutileさん、こんばんは。

こちらこそいつもTBしていただき、ありがとうございます。
『鍋セット』よかったですよね。
母親の気持ち、娘の気持ち両方に共感できて
見送るシーンは、自分と母の色々を思い出してしまいました。


| なな | 2006/12/19 10:16 PM |
22年間本を読まなかった私ですが昨年23歳になった頃にこのPresenesに出会って、本のおもしろさをわかってこの1年で読書にのめり込むようになりました。この本があって世界が広がったから、自分にとってこの本自体が最高のPresentsなのかもしれません。
私個人としては名前や初キスが好きですね♪
| hisae | 2007/03/17 2:37 PM |
hisaeさん、こんにちは。
Presentがきっかけで本を読むようになったなんて
なんだか素敵です。
私も本との出会いは22歳位でした。
それまでは年に数冊でしたもの。

「初キッス」初々しい二人でしたね。
| なな | 2007/03/18 7:52 AM |
 どの話もステキでしたよね。
 「鍋セット」、私もあの情景が頭に焼き付いています。
 鍋セットはもらってないけど、
 母が娘を心配する感じ、すごく思い当たりました。

 私も図書館で借りたクチですが、
 もし買っていてもやっぱり包装紙としては
 もったいなくて使えないと思います^^
| miyukichi | 2007/08/12 11:09 PM |
miyukichiさん、こんばんは。

色んな所で共感できる物語ばかりでした。
「鍋セット」のような事って形は違っても
どこの親子にもあるのでしょうね。

表紙、綺麗でしたよね。
包装紙として使うなんて絶対に出来ません。
そして埋もれていくんでしょうね…
| なな | 2007/08/13 8:43 PM |
琴線に触れた作品がたくさんありすぎ(笑)
すごい本をこれまで読み落としていました。

角田さんでお薦めがあったら教えてね。
初期の本は読んでいますが、最近のはさっぱりです。
| しんちゃん | 2007/08/30 5:12 PM |
しんちゃん、こんばんは。

よかったでしょ!でしょ!でしょ!
角田さんのお薦めは、やっぱりこれと「この本が…」の
2冊だと思うんですよね。
| なな | 2007/08/30 9:15 PM |
ななさん、こんばんは。
鍋セットは何故か土鍋のセットが頭に浮んでいました、汗
そろそろこちらはお鍋の季節なので。
立ち去る母の後姿にじ〜んとなります。
どの話もそれぞれに共感できる部分があって、読後感は温かでした。
| 雪芽 | 2007/09/30 9:53 PM |
雪芽さん、こんばんは。
土鍋を連想するのもわかります。
昨日から11月下旬の気候らしく鍋が恋しい。
いろんな所に共感して、自分の事を思い出して…
そんな本ですよね。
| なな | 2007/09/30 9:56 PM |
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2006/03/08
『Presents』(角田光代著)を読んだ。 綺麗な装丁だ。 中の絵は、好みではなかったが。 12の短編集。 「鍋セット」が一番好きだ。 角田氏は、ほんわか、じんわりとさせるのがうまい。 いちばん心に残っている贈りものはなんですか?私の答えは、なんだろうなぁ・
| m's box | 2006/03/08 11:29 AM |
Presents 角田光代著。
はじめて角田氏の作品読みました。 どれもこれも胸がキュンと切なくなるようなお話ばかりで、時には悲しくなったり、時には励まされたりと珠玉の短編集とでもいうのでしょうかね。 個人的には「初キス」と「ヴェール」が好きかな。 中学生の初恋、可愛いじゃないですか
| じゃじゃままブックレビュー | 2006/03/25 8:42 PM |
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| ひまさえあれば | 2006/04/06 1:10 PM |
「Presents」角田光代
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| 本のある生活 | 2006/05/03 10:36 AM |
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今までもらった中で一番印象に残っているプレゼントはなんですか これって結構難しい質問だと思う。 形のあるもの、ないもの、すべてがプレゼントならばその状況さえもプレゼントのカテゴリに入る。 そうなると私のまだまだな人生の中にでも無限のプレゼントがあって
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| "やぎっちょ"のベストブックde幸せ読書!! | 2006/09/29 10:50 AM |
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| しんちゃんの買い物帳 | 2007/08/30 5:06 PM |
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今まで色んな人から、 色んなプレゼントを貰ってきた。 大きいプレゼント、小さいプレゼント、 嬉しいプレゼント、困ったプレゼント、 形あるプレゼント、形のないプレゼント。 そして気づく。 プレゼントされたそのモノではなく、 それにまつわる思い出が、
| *モナミ* | 2007/09/13 6:18 PM |
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Presents角田 光代, 松尾 たいこ / 双葉社(2005/12)Amazonランキング:37901位Amazonおすすめ度:Amazonで詳細を見るBooklogでレビューを見る by Booklog このまま包装せずに、リボンだけかけてプレゼントというのもいいな、と思わせてくれる、優しい感じの可憐な装丁
| コンパス・ローズ  compass rose | 2007/09/30 9:28 PM |
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Presents (双葉文庫)/角田 光代 ¥600 女性が一生のうちで受け取る贈り物。 形のない「名前」や「初キス」から、「ぬいぐるみ」や「うに煎餅」に至るまで12個の贈り物をテーマにした短編集です。 イラストは松尾たいこさん。文と絵で織りなす、光り輝
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