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「砂漠の薔薇」新堂冬樹
砂漠の薔薇
砂漠の薔薇
新堂 冬樹


普通のサラリーマンを夫にもつのぶ子は幼稚園児の長男とお受験を控えた2歳の長女を持つ地味な主婦。お受験協奏曲に巻き込まれるが、周りは上流階級の奥様たち。一人浮いた存在で陰湿なイジメに遭う。そんなときいつも救いの手をさしのべてくれるのは、お受験グループの中心的存在で、小学生時代からの唯一の友人・十和子だった。壊れていくのぶ子。


いかにもありそうな「お受験」する親の戦い。有名お受験対策スクールにいれ、その間にお茶しながら情報交換。のけ者にならないよう言葉遣いや洋服にいつも気を配り、隙あらばライバルを蹴落とそうと必死になる。恐ろしいです。

そんな中でのぶ子の心が壊れてしってしまったのかとおもっていたのですが、そうではなかった。なんだか後味が悪いです。そしてその動機となる部分がわかりにくかったって思いました。

主人公・のぶ子の行動が全く理解出来ませんでした。母親の顔色をうかがってばかりの子どもたち。妻や子どもに無関心な夫。昔からの友人・十和子の癇に障る発言。金銭的にも精神的にも無理なのに、なぜそんなに有名国立幼稚園に入れることにこだわるのか?ラストの子どもの頃ののぶ子の言葉がこの殺人のすべてを物語っているんですよね。

砂場でであった近所の親子の母親が言った言葉「いい意味でお母さんに甘えられる貴重な時間を叱ったり勉強させてばかり。のぶ子さんにとって、一番大事なものはなに?美涼ちゃん?それともお受験?」この文章を読んだ時ホッとしました。ちゃんと正しい事を言う人もいる。

子どもにとって親から受ける愛情っていうのは本当に大切なもの。親にされたのと同じ事を無意識のうちに自分の子どもにもしてしまう。愛情をいっぱいいっぱい注がないといけないんだ。そんな事を考えた読書でした。
| 本:さ行(その他の作家) | 21:19 | comments(4) | trackbacks(4) |
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コメント
そうですよねー。
親子の間でくりかえされる不幸の連鎖というのは不思議です。
愛しているはずなのに、子供のころの自分がされて嫌だったことを、
どうして、再び子供にしてしまう人が多いのか。
愛情だけがずっとつながっていくのが、理想なのにね。
なんだか、悲しい本でした。

私は、先生という仕事がら、いろんなお母さんを見ますが、
ななさんみたいなお母さんのお子さんは、きっと幸せですねー。
このレビューを読んでそう思いました。
ではでは。
| ゆうき | 2006/07/07 9:05 PM |
ゆうきさん、こんばんは。
親子間の不幸の連鎖。悲しいけど絶対にありますよね。
どうしてなんでしょう?

いやいや、私もまだまだ大人になりきれていなくて
本を読みながら反省する毎日なのです。
本読んで反省しないで育児しろって感じですが…
| なな | 2006/07/07 9:32 PM |
最後まで読んで初めてのぶ子の不可思議な心のうちがわかりました。大人になりきれないまま母親になっちゃうってすごくありがちな話だなって思います。(自分自身の反省も込めてね)

それにしても有名国立幼稚園に入れるってそんなに人生左右するほど大事な事なのかな〜。
小さいときは泥んこになって伸び伸びと遊ばせて、地元の学校で地元の友達作りも必要な気がしますよね。
| coico   | 2006/07/20 9:07 AM |
coicoさん、大人になりきれずに母親になる…
それは確かに痛いところを衝かれた感じです。
親との関係がそのまま子供に移行してしまうのなら
子供には愛情をいっぱい注がなければって思いました。
といいながら、明日からの夏休み。
子供がずっといる状態に耐えられるのか心配な私。
大人にならなければ…

そうです。子供のうちは電車で通学なんてしなくていいのです。近所の子と泥んこになって元気に遊んでるのが一番。
| なな | 2006/07/20 11:24 PM |
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▲ 砂漠の薔薇 新堂冬樹
砂漠の薔薇 新堂 冬樹 幻冬舎 2006-01 ネタバレがないとは言い切れない。 主人公は、娘の「お受験」にのめり込む、専業主婦ののぶ子。のぶ子が娘を入れようとしている「聖星学園」は、裕福な本物のセレブの子供たちが通う学校で、情報収集のためそのお受験グル
| 本を読んだら・・・by ゆうき | 2006/07/07 8:59 PM |
「砂漠の薔薇」 新堂冬樹 (-_-)
タイトル:「砂漠の薔薇」  著者:新堂冬樹 出版社:幻冬社 ハイソな奥様の輪に加わり、愛娘の「お受験」にのめり込む中西のぶ子。その心の闇は、娘の合格でも晴れることはなかった…。平凡な主婦を殺人へと駆り立てた日常生活に潜む狂気を描くクライム・ノベ
| 読書大好きっ!料理もしなきゃっ♪ | 2006/07/20 9:19 AM |
砂漠の薔薇 (新堂 冬樹 )
最初から失う光などなかった。 実体のない人間、人間でない人間。 憎悪より深いものを心の奥に、 刻みつけている、のぶ子。  彼女は怖すぎる。 彼女の行動を束縛していた過去が、 おぞましい狂気を、 次第に大きくふくらませてていく。  理解の範疇を超える行為。
| 花ごよみ | 2006/08/12 10:31 AM |
砂漠の薔薇
娘の”お受験”を通して嫉妬やコンプレックスが膨らみストーリーは意外な方向へと展
| のりぞーちゃんのブックレビュー | 2006/12/14 5:19 PM |