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「さよなら妖精」米澤穂信
さよなら妖精米澤 穂信 4488017037

1991年4月。高校3年生の守屋と太刀洗は、雨宿りをしてたユーゴスラヴィアからきた17歳の少女マーヤと出会う。日本の事を勉強する為に知人の所に滞在するはずだったのだが、その知人が亡くなっていて途方にくれていた。守屋たちの同級生、白河のところに居候をすることになったマーヤ。マーヤが去った1年後、消息を知りたいと集まった守屋達はマーヤと過ごした2ヶ月を思い出す。

主人公の守屋は熱中するものもなく淡々と生活する高校生。女を感じさせない気楽な話ができるセンドーこと太刀洗や弓道部の友達以外、友達と呼べる人は数少ない。そんな守屋が出会ったマーヤ。自分たちの国「ユーゴスラビア」を作ろうと世界を旅して回り、日本に滞在する2ヶ月の間に日本について知ろうと、メモを片手に色々質問します。夢中になれるものを持っていない守屋。ちょっと冷たい雰囲気のセンドー。「自分の手の届く範囲の外に関わるのは嘘だと思う」と言う文原。優しい白河。ちょっと高校生にしては知識豊富で大人っぽい部分もあるけど、みんな一生懸命なのが素敵。これ青春物ですよね?ラスト、こうなるんだろうなぁと予想できる範囲でしたが、それでもじんわりと哀しかった。

設定が1991年から92年。携帯は金持ちの持ち物、インターネットもなかった。そんな時代が懐かしくなる物語でした。設定が現代だったら「はぐれた時には携帯で連絡」だなぁとか「調べ物するにはネットで検索」だなぁとか「手紙書くねじゃなくてメールするね」になるんだろうなぁって思いながら読みました。



マーヤの出身地・ユーゴスラビア。91年にユーゴスラビア紛争が始まったそうですね。91年と言えば社会人でしたよ。それなのに全く知らない。ボツニア・ヘルツェゴビナだとかサラエボ。クロアチアにスロベニア…単語は知ってました。だけどそれがどこにあって、何が起こったのか全く知らなかった。アメリカに留学してた96年。1クールだけクロアチア出身の男の子と一緒に勉強した覚えがあります。「クロアチアから来た」って言われ、「クロアチア?どこ?」って雰囲気になったのです。下を向いたその子の代わりに先生が「最近国がわかれたのよね」っていったような気がします。「まぁ。シャイな男の子」なんてさらりと流したんだけど、下を向いた訳はもっと奥が深かったのかもしれません。今考えると無知な私がうつむくべきでした。この本読んでよかった。


| 本:や行(米澤穂信) | 23:14 | comments(10) | trackbacks(8) |
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コメント
ほんと、いろんな意味で「読んでよかった」って思える本ですよね。最後が悲しいですけれど、そこも含めて。うん。
| chiekoa | 2006/05/11 6:26 PM |
クロアチアと日本、対戦するんですね。
本で読んだばかりだと、そんなちょっとの偶然でもドキドキしませんか?

ラストはこうなる以外にはありえないんですけど、喪失感が漂いました。
| なな | 2006/05/11 10:08 PM |
こんにちは♪
読み終わったとき、しばし呆然としてしまいました。
途中、結末は予想はついたんですが、それでも、深い余韻を残す、そんな作品でした。
久々にいい本に出合えたなあ、って思える1冊です♪
| かずは | 2006/06/27 9:53 PM |
かずはさん、こんばんは。

そうなんですよね。ラストはなんとなく予想できるのですが、それでも読んだ後ズシリと感じるものがありました。
ユーゴスラビアについて、いかに自分が無知だったかも知りましたし。
| なな | 2006/06/29 12:20 AM |
ななさんこんにちわ。
ユーゴスラビアのことを題材にするというのは
少し勇気がいったでしょうね。
守屋くんの歯がゆさで私も歯がゆくなりました。
自分にできることは少ないけど、
なにか探したくなるような本だったと思います。
| 斎藤れい | 2007/07/10 4:08 PM |
斎藤れいさん、こんばんは。

ユーゴスラビアの事、まったく知らなかったから
恥ずかしい思いでいっぱいでしたが
もしかしたら米澤さんは当時このニュースを聞いて
守屋君のような衝撃を受けたのかもしれませんね。

こういう本がきっかけで「何かしなきゃ」って思うんだけど
なかなか行動にならないものですね。
| なな | 2007/07/10 10:50 PM |
こんにちは。
お前はオヤジかという前半のミステリ。
切なくてかなり重い後半のミステリ。
前半と後半のちぐはぐさにビックリ。

あっ、リが揃ってる。。。   ↑
| しんちゃん | 2008/02/06 12:35 PM |
しんちゃん、こんばんは。
なんだか韻を踏んでてラッパーみたい♪
| なな | 2008/02/06 10:10 PM |
こんばんわ。TBさせていただきました。
今更ながら読みました。
切ない話でしたね。
でも、この作品を読んで良かったと思いました。
世界情勢について、何だか勉強したくなりましたし・・・。
読了後にずしっとくる作品ですよね。
| 苗坊 | 2008/05/26 9:00 PM |
苗坊さん、こんばんは。
切なかったですね。
日本でのほほんとしている間に
世界ではいろんな事が起こっているんだって
そんな事を今さならながらですが気づきました。
| なな | 2008/05/26 10:55 PM |
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