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「わくらば日記」朱川湊人
わくらば日記
朱川 湊人

色白の美人で目の色は鳶色。体は決して丈夫ではなかった。そんな姉さまが亡くなって30年。主人公のワッコこと和歌子が、昭和30年前半、不思議な力を持った姉と一緒に過ごした子供時代を振り返る5つの短編集。

前回の「かたみ歌」より少し前の時代。ちょうど映画「ALWAYS三丁目の夕日」と同じじだいでしょうか(観てないけど)。主人公ワッコの家には冷蔵庫がありません。仕事の事情で別居してる父さまの仕送りと母さまの裁縫仕事で暮らしています。貧乏だけど、みんなが同じような生活をしていた、そんな時代。

姉の鈴音は色白の美人。ハーフと間違われるくらいです。体は弱くよく熱を出します。そして人でもものでもじっと見ているとその対象物が見てきたものが「見える」のです。「見える」事をワッコが憧れていた警察官に話してしまったせいで、事件の容疑者の過去を「見る」事になります。心優しい姉さまはショックのあまり熱を出してしまう。

一番印象に残ったのは「流星のまたたき」です。毎年届く年賀状、素敵です。

人が死んだりするのですが、なんだか心温まる物語。この姉妹、心が汚れていない。特にお姉さんは本当に天使のような人なんです。読んでいるとホッとするのと同時に自分の汚れ具合がよくわかり悲しくなります。

だけど、ワッコが時々「その姉さまももういません」「27歳で亡くなった姉さまが…」と何度も何度も言うのです。最後の話は27歳の姉さまの物語なのかと思ってどきどきしてましたがそうじゃなかった。この姉妹の物語続くんですよね?気になります。
「記憶の虹」
ガキ大将と喧嘩した日、姉さまの不思議な力を知る。姉さまの不思議な力を警察に話してしまい、協力して犯人を「見る」ことになる。

「夏空への梯子」
女子高生が殺された事件。その犯人に「見た」ものとは?

「いつか夕陽の中で」
台風で浸水して体育館に避難した。そこで知り合った茜が仕事を手伝うようになる。信じていた茜が突然消えた。

「流星のまたたき」
茜がすんでいるアパートの住人、笹森さん。手品が好きな大学生。そして姉さまの4週間の恋。

「春の悪魔」
春風の中に悪魔が住んでいる。母さまが仕事を手伝ってもらってるクラさん。そのクラさんが殺人事件を起こした?
| 本:さ行(朱川湊人) | 11:23 | comments(8) | trackbacks(3) |
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コメント
いいですよね〜!!!!毎年届く年賀状。
そんなことしてくれる男の子…いない、いない、見たことないっ!!!
ほんと、殺人事件とか差別とか、暗い話題が満載なのに、この温かさはなんなんでしょうね…。とても好きです。はい!直木賞受賞作のほうも読まねば…。
| chiekoa | 2006/04/12 4:00 PM |
今だったら毎年届くメールなんでしょうか…
そんな男の子だったからああなってしまったのでしょうね。

いろんな事がもっと知りたいって思うこの本、ほとんど家にいないお父さんもすごく気になるところです。
| なな | 2006/04/12 11:27 PM |
鈴音って、ほんと、天使のような人ですね。
実際には、こういう人いないだろうけれど、
この本を読んでいると、気持ちが、ほんわかしてきます。

この本は、序章?
まだまだ話が続きそうですね。
| | 2006/04/19 8:08 PM |
花さん、こんばんは。

実際にはいないでしょうね、こんな人。
きれいな心をもった鈴音に憧れます。

話の続き、雑誌に連載されているようです。
ここで終わったら読者は怒ります!
| なな | 2006/04/19 9:33 PM |
あ、やっぱり続編あるんですね。
よかった〜。お父さんのこととか「その話はまたいつかの機会に」なんて、書かれると気になりますよね。
ここに出てくる人たちは、みんな貧しくても正しくて強くて美しくて・・自分が恥ずかしくなりました^^;
| june | 2006/06/30 10:47 AM |
juneさん、こんばんは。

これは続きがないと困ります。
juneさん、私は自分を省みる事すらしなかった…
さらに恥ずかしいです。
| なな | 2006/06/30 9:48 PM |
ななさん☆続きがあるんですか?
昭和30年代ののどかさと、ちゃんと暗くなる夜の雰囲気が大好きです。
わたしも続編を是非、読みたいです!
| Roko | 2006/06/30 11:03 PM |
Rokoさん、こんばんは。

えぇ、この話が何の雑誌に載っていたものなのかすっかり忘れてしまいましたが、本を読んだ後新聞でその雑誌の広告を見まして、そこに「続編」と書いてありました。
それほど待たずに読めるのでは?と期待しています。

| なな | 2006/07/01 9:48 PM |
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