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「魂萌え!」桐野夏生
魂萌え !
魂萌え !
桐野 夏生


定年退職した夫と平凡な日々を送る主婦関口敏子・59歳。ある日、夫が死蔵発作で亡くなる。アメリカから8年ぶりに帰国した息子とその家族、フリーターの娘がシビアに遺産相続の話をする。そんな中、生前夫に愛人がいたことを知ってしまう。動揺する敏子、しかし怒りをぶつける相手はもういない。

半年待ちました。本の厚さに圧倒されましたが、読み出したら夢中です。

59歳って遠い未来のように思っていましたが、いやいや、今のこの私、この生活が積み重なっていったすぐ先なんだって思いました。突然やってくるものじゃなく、今現在から続いているんだって実感しました。

主人公の敏子は、いってしまば結婚以来「何一つ判断して来なかった人」なのです。結婚以来、いつも従ってきた夫が亡くなり、迷い・悩み・勢いに飲み込まれ・そして又悩む。主婦ってやっぱり何も考えないように生きているんでしょうかね?私、昔は「物事をストレートにいう女」だったんです。それが結婚して暫くしたら「回りくどい物言いの女」になっていました。夫や夫の親戚、自分が選んだ訳ではない友人(子供の友達の母親)などに揉まれそんな女になってしまったようです。59歳になった時には、敏子のようになっているのでしょうかね?怖いです。

前半部分はイライラしっぱなしです。本来、助けになるべき二人の子供全く役に立たないどころか、敏子を苦しめるのです。息子の長男・彰之は同居を迫り、法定相続にしようと言う。娘の美穂は兄よりは母親思いですが、「おにいちゃんがそういうなら私だって欲しい」とライバル心を燃やします。「お父さんと私が築いた物だから誰にも渡さない」と思う敏子。やっぱりそう思うんでしょうかね?娘の立場として考えると二人の身勝手さに腹が立ちます。親の立場として考えると身勝手な息子でも困っているのを見るのは忍びないと思います。そこらへんがすごく上手いなぁと思いました。

迷い、弱気になりながらも少しずつ成長していく敏子。人生はまだまだこれから。がんばって欲しいものです。
| 本:か行(その他の作家) | 22:00 | comments(14) | trackbacks(10) |
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コメント
ななさん…こんばんは。
毒々しい表紙にワクワクしたのを思い出しました(笑)。
これはいつもとちょっと毛色の違うストーリーでしたが充分楽しめました。
私は桐野夏生さんがダイスキなのです。
新作が待ち遠しい♪
| ユミ | 2006/05/12 10:55 PM |
私もこれを読んで、ずっと未来の話ではなくて、今の私から続いてるんだ!と実感して愕然としました。
漠然と、私は1人になっても大丈夫って思ってたんですが、なんだか急に不安になってしまったりして・・。
でも敏子が生きようとする姿に、最後は勇気づけられました。「とことん行きなさい!後悔しなさんな」すごい言葉です。
| june | 2006/05/12 11:29 PM |
◇ユミさんへ

ユミさん、こんばんは。
桐野さん、これが2冊目なのですが、引き込まれますね。もっと読んで見なければ…
読みたいと思うのですが、本の厚さにちょっと躊躇しちゃうのです…だけど、一度読み出すとあっという間なんですよね。

◇juneさんへ

そうなんですよね。今の私の続きなんです。
ヨボヨボの年寄りになるまで一緒にいるとは限らない。
自分のことは自分で決められるようにしなければいけないんだって思いました。
| なな | 2006/05/13 10:40 PM |
ななさん、こんばんは♪
TBさせていただきました。
他の桐野作品よりはずっと万人受けする作品と言えそうですね。
今の59歳って若いよね。
第二の青春満喫できそうですね。

この作品の場合は若死にしますが、普通に平均寿命生きたとしても、よっぽど若い旦那をもらってない限り、女性の方はひとりで過ごさなければならない年数が必然的に出てきますよね。

桐野さんの未読読みたくなってきました(笑)
| トラキチ | 2006/05/15 11:56 PM |
タイトルから想像した話と全然違った!
先が気になってすぐ読んじゃったよ。
ありがとう。

それにしても子ども達との関係が寂しかったよ。
子どもってだんだん他人になっちゃうの??
いやだねー。
| ゆうき | 2006/05/16 1:24 PM |
◇トラキチさんへ

そう、いまの59歳はまだまだこれからですよね。
結婚、家事に育児が終わってこれからが自分の時間ですもんね。

女の人は、残されても立ち直れると思うんです。
心配なのは経済的な面だけ。
それさえきちんとしていれば、本当に楽しい第二の人生です。
長生きしなければ。

桐野さん、気になるのですが、読むのに体力要りますよね。


◇ゆうきへ

早かったね。先が気になる物語だったでしょ。
やっぱり押し付けてよかったよ。

子供ってやっぱり「子供」だから自分が一番なんじゃないかな?独り立ちする覚悟をしておかなければ。
| なな | 2006/05/16 9:11 PM |
ななさん、お久しぶりです。
本書は、年齢を重ねてからの自分はどう生きたらいいのかな…ということを、考えさせられる一冊でしたねー。
ななさんの仰るとおり、遠い未来ではなく、今の自分からずっと続いてるんだよなあ、と痛感しました。
私も、先が気になって一気読みでした!
| Cutty | 2006/05/17 9:04 AM |
Cuttyさん、お久しぶりです。
Cuttyさんのブログ、お邪魔しながらもコメント残さずにいました。
「陽気なギャング」出ましたね。
「枇杷酒ギャング団」も復活しなければいけないですね。

本当に、59歳は今ここから続くんです。
何かが劇的に変わるわけじゃなく、今の私の延長なんですよね。だからこそ、毎日をきちんと生きなければいけないんだって思いました。

敏子さん強くなってよかったですよね。
| なな | 2006/05/17 9:29 PM |
こんばんは。
ほぼ同じ時期に読むことになりましたね。
わたしは敏子の生き方に勇気をもらいつつ、やはり子ども達には寂しい気がしました。
しかし、そんな子ども達の生活を気にすることはもちろん、自分の生活や人生を考える敏子の姿に共感しました。
59歳、まだまだこれから。
わたしにとっては「捨てたものじゃない?」という気が。
まだまだ、これから頑張りましょ。
| よし | 2006/05/20 9:36 PM |
よしさん、こんばんは。
よしさんもやはり長いこと予約待ちだったんですね。

子供たちの態度は寂しく思いますが、
自分のことを考えてみると、息子二人なのできっとこの程度だろうなって思っています。
家庭を持てば、自分の家庭が一番。
依存することなく、依存される事なく生きたいものです。

60歳になっても人間は「愛」だの「恋」だの言ってるのでしょうかね?
| なな | 2006/05/20 10:36 PM |
この本読んだのは以前なんですけど、昨日桐野氏の「リアルワールド」を読み終えて、桐野氏のキーワードって女4人組ってことに改めて気付いて、もう一度この本読み直してみたくなりました。
桐野氏のそれぞれの4人組、比較してみたくなりました。
| じゃじゃまま | 2006/07/25 2:40 PM |
桐野さんの作品もほんの数冊しかよんでいないのですが
「OUT」も4人でしたっけ???(読んでません)
4人って書きやすいのでしょうかね。
「リアルワールド」読んでみます。
| なな | 2006/07/26 12:11 AM |
こんばんわ。ナナさん。
私を含めて13人のかたがコメントしているのですね。
コメントやTBの多さに驚きました。

この小説はすでにNHKでドラマ化されて
近頃は映画も上映されているようです。

ひょっとして、静かな魂萌えブームかも(^^

桐野さんって、いつも目の付け所がいいと思います。


| | 2007/01/30 6:14 PM |
花さん、こんばんは。

この本は注目度が高かった(今でもそうなのでしょうね、きっと)って事ですよね。
ドラマ化、映画化ですもんね。

桐野さんの着眼点、鋭いですよね。
まだ2冊しか読んでいないのですが、毎回はっとさせられます。
| なな | 2007/01/30 10:34 PM |
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