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「ママの狙撃銃」荻原浩
ママの狙撃銃
ママの狙撃銃
荻原 浩

福田曜子は一見普通の主婦。ちょっと頼りない夫と私立中学に通う娘にどこにでもシールをはる幼稚園児の息子とやっと手に入れた小さい家に住む。3坪の庭でガーデニングをし、少しでも安いものを手に入れるためスーパーの梯子をするごく普通の主婦。

そんな彼女にかかってきた1本の電話。それはエージェント「K」からの暗殺依頼であった。 少女時代、祖父エドによって射撃の腕を磨かれた曜子。16歳の時祖父の為に一度だけ行った暗殺。 忌まわしい過去に引き戻され苦しむ曜子であったが、家族を守る為に再びライフルを手に取り暗殺を決意する。
すごくテンポ良く読めます。「暗殺者」で想像するのはアメリカ映画。ほとんどの場合、女の殺人者は筋肉隆々でタフでかっこいい。だけど曜子は違う。

母の死後、アメリカに住む祖父・エドの元で暮らし、銃の扱いや「戦う」事について祖父から教えてもらい、16歳の時祖父が亡くなり日本に帰る。アメリカではよそ者として辛い目にあっていた。ところが16歳で日本に帰って来たら、そこもまたよその国。家族も仕事も自分のアイデンティティーもない曜子が作り上げた大切な家族も夫がリストラにあい、娘は学校になじめず悩みます。一度は断ろうと思った「暗殺依頼」を受ける事にするんです。人の命を自分の手で奪ってしまった事をずっと後悔しながらも、銃の手入れをしたり体を鍛える事に喜びを感じる。そして喜びを感じてる自分に嫌悪感を感じる。

銃を隠し持っていく為の下仁田ネギやパン。普段だったらそんな高い物は買わない。指を鍛える為にごみを持つ時には二つの指だけでトレーニング。日本で暮らす為に自分の個性を殺して生活してる普通の主婦の顔からストイックで自分を大切にする暗殺者の顔。くるくる変化する様子が面白かったです。

ただ、ちょっと気になる部分もありました。まず、娘を苛めていた子を懲らしめに行く曜子はかっこよかったけど、ちょっとやりすぎなんじゃないかしら。そんな解決方法でいいのか?って思いました。

後は暗殺を依頼してくる「K」の正体も気に入らないです。なんで曜子を暗殺者にしなければいけなかったの?

テンポよく読めて面白かったけど、なんとなく後味が悪い。
| 本:あ行(荻原浩) | 22:35 | comments(8) | trackbacks(3) |
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コメント
こんにちは。ななさん。
私もななさんと同じような読後感が残りました。
なんとも後味悪かったですよね・・・・
| ゆう | 2006/04/25 1:50 PM |
ゆうさん、こんばんは。

面白かったんだけど、人に「読んで!」って薦められるわけじゃない、そんな微妙な立場の本です。
| なな | 2006/04/25 10:52 PM |
ななさん、全く同じところにひっかかりました。
あと、いくら家族のためとはいえ、仕事を請け負うだろうかと。
ちなみに「K」ですが、夫の社長に違いないと確信していました!
伏線のように何度も出て来てましたよね?!
| りあむ | 2006/04/25 11:14 PM |
りあむさん、こんばんは。
私も「K」は社長だと思っていました。
夫をリストラして依頼を受けざるおえないよう仕向けたんだって…
完全に騙されました。
| なな | 2006/04/26 10:45 PM |
こんにちは。
トラバありがとうございました。
私も同じようなところが気に入らないです。
楽しく読める部分もあっただけに、感想が微妙で困りました。
荻原さんの本は、安心して人に勧められる本が多いと思うんですけど、
この本は、人にお勧めしたくは、なりませんでしたねー。
| ゆうき | 2006/06/01 10:53 PM |
ゆうきさん、こんばんは。

どうせなら主婦とスナイパーのギャップを面白おかしく見せるコメディー路線だけで読ませてもらいたかったです。

人にはお薦めしにくい本ですね。
面白いんだけど、残念。
| なな | 2006/06/02 9:47 PM |
こんばんは。
あたしの場合、曜子の萌音への報復など、この手の後味の悪さは好きです。何か曜子の欠陥のようなものを感じ、入れ込めます。逆に秀太が珠紀の友人に興味をもたれてしまうところの絶妙な展開は、荻原浩の得意とする部分でもあるようですが、あまり好きになれません。
とはいうものの全体的には一気に読者を最後までひっぱる作品だと思います。
| ちょく | 2006/06/05 11:55 PM |
ちょくさん、おはようございます。

ちょくさんがおっしゃるように萌音への報復など、ちょっとやりすぎてしまうのは曜子が人間として一人前じゃない部分なのかもしれないですね。
なんとなく、平凡な主婦の仮面をかぶるスナイパー。主婦とスナイパーのギャップを楽しんで読んだので、精神状態がおかしくなるほど追い詰めちゃうなんて…って思ってしまったのです。
| なな | 2006/06/07 10:32 AM |
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ママの狙撃銃 荻原浩
幼い頃、アメリカで暮らしていた曜子は、銃の使い方や格闘技などを祖父から伝授していた。 今は、ごく普通の専業主婦に納まっていたが、一本の電話でその平穏な日々が壊されていく。 何の変哲もない主婦の生活と、狙撃に関しての隠された才能とのギャップや、人を殺め
| かみさまの贈りもの〜読書日記〜 | 2006/04/25 1:48 PM |
▲ ママの狙撃銃 荻原浩 
ママの狙撃銃荻原 浩 双葉社 2006-03by G-Tools , 2006/05/31 ネタバレあり。 この本の感想を書くのは、とても難しいんです。あまりに、難しいので、この数日ブログの更新をサボっていたくらい・・・。ストーリーの難しい本というわけではありません。文章も
| IN MY BOOK by ゆうき | 2006/06/01 10:51 PM |
ママの狙撃銃
********************************************************************** 福田曜子はふたりの子をもつ主婦。夫の孝平は中堅企業のサラリーマン。 ふたりは、ごくふつうの恋をし、ごくふつうの結婚をしました。 ただひとつ違っていたのは…。 **********************
| 気楽に♪気ままに♪のんびりと♪ | 2006/09/29 6:11 PM |