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「愚行録」貫井徳郎
愚行録
愚行録
貫井 徳郎


都内で起きた一家惨殺事件。1年経っても犯人はわからないまま。ライターを名乗る男が、殺された田向夫婦を知っていた人が語る田向夫妻の部分と、不幸な生い立ちの兄妹の妹が兄に語りかける部分。

殺したのは誰か?とかオチはどこに?とかそんな物語じゃないんです。ただただ後味の悪さが残りました。本の表紙からしてそんな雰囲気でしたが…貫井さんのHPに「最悪に不快な読後感を残す話を構想しました」って書いてあります。って事は私はすっかりはまったって訳です。

包丁でメッタ刺しにされて殺された田向夫妻は幸せを絵に描いたような一家だった。夫は早稲田出身、大手ディベロッパーに勤めるいい男。奥さんは慶応卒、若々しく綺麗で、心の澄んだ人。ライターに質問され、昔の彼らを回想する6人の男女は近所の知り合いから親友、大学の同級生、恋人等々。周りがうらやむ二人だからこそ出てくる妬みやひがみ、語る人の劣等感。

そして章の後半部分はこの世でたった一人信頼できる「お兄ちゃん」に妹が過去からの出来事を語っている部分。愛情のない両親、暴力、性的虐待、優しかった祖父の死。そんな事が語られます。

学生時代の知り合いが語る二人、私の苦手なタイプ。就職活動のために色んな女の子と付き合ったり、自分に有利になるように友達を選んだり。どこにでもいるんですよね。ハイエナみたいに「自分に有利」になるものに食いついていく人。良く言えば向上心なんてしょうけど。貪欲に「お得」に喰らいつく目、これぞまさに愚かなんですよね。
| 本:な行(貫井徳郎) | 21:54 | comments(10) | trackbacks(8) |
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コメント
こんにちは。
お引越しに気づいたのが遅くなってごめんなさいっ。
こちらにも遊びにこさせていただきます。よろしくです。

このお話は、嫌な後味が残りそうですね。でも面白そう!
貫井徳郎さんはまだ未読ですが、気になる作家さんでもあります。今度この本から読んでみます!
ななさんの、最後の文章に深く頷きました。その通りですね。こういう人達は、自分の「愚かさ」を「賢さ」だと思っているんじゃないかと私は思ってしまいます。こんな人とは、友達になりたくないですね〜。
| 蝶蝶雲 | 2006/04/14 11:46 AM |
蝶々雲さん、こんばんは。
いえいえ、こちらこそ宜しくお願いします。

貫井さん、私も最近の2作しか読んでいないのです。
重い作品が多いみたいですよね。
最初の本から読みたいと思いながらも
新刊が出ると、ついついそちらに手が伸びてしまいます。

確かに「愚かさ」を「賢さ」と勘違いしますね。
自分がそういう人間だとは気がついていないところがまた愚かです。
| なな | 2006/04/14 11:25 PM |
こちらもお邪魔します♪
私もすっかりハマったってわけですね!!
私は、基本的には田向夫人のような人好きじゃないし、夫も、どうかしらね〜って思うけど、でもだからといって犠牲になって当たり前か!?って考えると、犯人にどうしようもない怒りが湧いてきます。(小説なのにね)
田向夫妻のような欠点って誰でもがあって当然のもので、なんだか本当に後味悪っ!でしたね。
| じゃじゃまま | 2006/05/25 8:59 PM |
じゃままさん、こんばんは。

そうそう、みんな貫井さんにはめられるんです。
実際に田向夫婦のような人たちっていますからね。
犯人、あれだけ色々書いてあっても、だからって殺すのか?って気持ちになりました。
| なな | 2006/05/25 10:15 PM |
語る人の悪意、愚かさが、全編口語体で生々しく伝わってくる作品でした。
後味悪さは予想以上でした(笑)。
愚かさを賢さと勘違いしないようにしなくちゃ、と自戒。
| 藍色 | 2006/06/29 6:11 PM |
藍色さん、こんばんは。

二人の過去に遡れば遡るほど見えてくる悪意。
その悪意にやられてしまいました。
私はこの手の愚かさが大嫌い。
そういう所で人付き合いを決める人からは
距離を置いていたいと思っているのです。
まぁ、そういう人たちにとって私は全く魅力的には映らないので、近寄ってくる事もないのですが…
| なな | 2006/06/29 10:24 PM |
ななさん、ごめんなさい。
トラバがついてないことがわかって、つけさせていただきました。
気がつかなくて、すいませんでした(汗)。

この作品も直木賞候補になってましたね。
こういう内容なので、注目されて有名になるのがうれしいような、苦しいようなちょっと複雑な気持ちです。
| 藍色 | 2006/07/09 2:13 AM |
藍色さん、こんばんは。
わざわざありがとうございました。

直木賞候補ですね。
未読の友人には「読んだ方がいいとは言えない…」って言ってしまいました。
まぁ、それだけの気持ちを読んだ人に残すのだから、ある意味すごいんでしょうね。
| なな | 2006/07/09 9:12 PM |
ほんとにまぁ、後味の悪いというか…、困った本でした(笑)。でも狙い通りなんですもんね、うぅ、くやしいなぁ。これが直木賞だとこう人の心が暗くなりそうなので、しをんさんたちでよかったかなぁとか…あは。
| chiekoa | 2006/09/06 11:56 AM |
chiekoaさん、こんばんは。

そうそう。貫井さんの思うツボなんです。
そう考えるとすごいですよね。

直木賞とっていろんな人が読むって考えると
やはりしをんさんや森さんでよかったですよね。
| なな | 2006/09/06 9:52 PM |
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2006/05/24
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